書籍詳細

書籍のレビュー・概要

二つの大戦で大きく揺らいだ時代。革命によって新しい政治秩序が模索される一方、帝国主義的な抑圧が各地で持続・展開し、民主主義・社会主義・民族主義に基づく新たな体制をめざす動きがグローバルに展開した。地域的な戦争、「大国」以外の動向、女性参政権や移民等のトランスナショナルな動きにも目を配り、この時代を活写する。

二つの大戦と帝国主義Ⅰ 20世紀前半

Takumi ブックス

二つの大戦と帝国主義Ⅰ 20世紀前半

著者・関係者
荒川 正晴 編集委員・大黒 俊二 編集委員・小川 幸司 編集委員・木畑 洋一 編集委員・冨谷 至 編集委員・中野 聡 編集委員・永原 陽子 編集委員・林 佳世子 編集委員・弘末 雅士 編集委員・安村 直己 編集委員・吉澤 誠一郎 編集委員
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2022/09/27
体裁
A5・上製 ・カバー ・298頁
ISBN
9784000114301
在庫状況
在庫あり

価格:3,520 円

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著者略歴

  • 【責任編集】 永原陽子(ながはら ようこ) 1955年生.京都大学名誉教授.南部アフリカ史.『人々がつなぐ世界史』〈MINERVA世界史叢書 4〉(ミネルヴァ書房,2019年). 吉澤誠一郎(よしざわ せいいちろう) 1968年生.東京大学大学院人文社会系研究科教授.中国近代史.『愛国とボイコット―――近代中国の地域的文脈と対日関係』(名古屋大学出版会,2021年). 【執筆者一覧】 後藤春美(ごとう はるみ) 1960年生.東京大学大学院総合文化研究科教授.国際関係史・イギリス現代史. 藤波伸嘉(ふじなみ のぶよし) 1978年生.津田塾大学学芸学部教授.オスマン帝国史. 中村元哉(なかむら もとや) 1973年生.東京大学大学院総合文化研究科教授.中国近現代史. 高橋 均(たかはし ひとし) 1954年生.東京外国語大学大学院総合国際学研究院特任教授.ラテンアメリカ研究. 林田敏子(はやしだ としこ) 1971年生.奈良女子大学研究院生活環境科学系教授.イギリス近現代史. 塩出浩之(しおで ひろゆき) 1974年生.京都大学大学院文学研究科教授.日本近現代史. 小野容照(おの やすてる) 1982年生.九州大学大学院人文科学研究院准教授.朝鮮近代史. 根本 敬(ねもと けい) 1957年生.上智大学総合グローバル学部教授.ビルマ近現代史. 石田 憲(いしだ けん) 1959年生.千葉大学大学院社会科学研究院教授.国際政治史. 村田奈々子(むらた ななこ) 1968年生.東洋大学文学部史学科教授.ギリシア近現代史. 榎本珠良(えのもと たまら) 1977年生.明治大学研究・知財戦略機構特任教授.国際政治学. 山口昭彦(やまぐち あきひこ) 1964年生.上智大学総合グローバル学部教授.近世・近代西アジア史. 小関 隆(こせき たかし) 1960年生.京都大学人文科学研究所教授.イギリス・アイルランド近現代史. 石川禎浩(いしかわ よしひろ) 1963年生.京都大学人文科学研究所教授.中国近現代史. 松原宏之(まつばら ひろゆき) 1971年生.立教大学文学部教授.アメリカ近代史.

目次

  1. 展 望|Perspective はしがき 世界大戦による国際秩序の変容と残存する帝国支配……後藤春美 はじめに 一、第一次世界大戦までの世界 二、グローバルな戦争としての第一次世界大戦 三、パリ講和会議とヴェルサイユ体制 四、国際連盟の集団安全保障と戦争違法化の接近 五、一九三〇年代のイギリスと国際連盟 六、第二次世界大戦と国際連合の設立 おわりに――大戦終結から戦後の世界へ 問題群|Inquiry オスマン帝国の解体……藤波伸嘉 はじめに 一、国民主権とカリフ制 二、「トルコ法」の創造 三、帝国の再編、法の変容 おわりに 中華民国における民主主義の模索……中村元哉 はじめに――「民主」とは何か? 一、世界の憲政潮流と議会の開設――憲法大綱から中華民国臨時約法へ 二、世界の「全民政治」化と議会の再建――中華民国約法から中華民国憲法草案へ 三、戦後世界の新秩序と議会の復活――中華民国憲法 おわりに 第二次世界大戦後ラテンアメリカ民主化の「春」……高橋 均 一、ヴァルガス失脚 二、カストロ革命 三、ピノチェット独裁下のチリ 焦 点|Focus 女性と参政権運動……林田敏子 はじめに 一、女性参政権運動の展開 二、イギリスにおける女性参政権運動 三、帝国と参政権 おわりに 帝国日本と移民……塩出浩之 はじめに 一、日本開国と移民の始まり 二、帝国日本の拡大と移民 三、人の移動が生み出す民族 四、アジア太平洋戦争と移民 おわりに 近代朝鮮の政治運動と文化変容……小野容照 はじめに 一、愛国啓蒙運動と価値観の変容 二、民族意識の涵養から三・一独立運動へ 三、政治運動の活性化と多様化 四、大衆文化と戦争協力 東南アジアのナショナリズム……根本 敬 一、「領土」「国民」「民族」の想像と創造 二、英領期ビルマにおける国家のつくりかえ 三、ビルマ・ナショナリズムの展開 ファシストの帝国――ヨーロッパ内植民地としてのドデカネス……石田 憲 はじめに 一、ファシスト帝国とイギリス帝国 二、ファシズム体制の政治構造 模索する現代ギリシア……村田奈々子 一、近代国民国家の建設 二、混乱の戦間期 三、第二次世界大戦と内戦 コラム|Column 戦間期の軍縮交渉……榎本珠良 アブデュッレッザーク・ベディルハーン――親露派クルド・ナショナリストの足跡……山口昭彦 未完のアイルランド革命……小関 隆 「十月革命の砲声がとどろき」――アジアの共産主義運動……石川禎浩 兵営の女装者――兵士と市民のジェンダー史……松原宏之

本文紹介

二つの大戦と持続する帝国主義的な抑圧の下、民主/社会/民族主義を掲げて新秩序を模索する動きを追う

抜粋:二つの大戦で大きく揺らいだ時代。革命によって新しい政治秩序が模索される一方、帝国主義的な抑圧が各地で持続・展開し、民主主義・社会主義・民族主義に基づく新たな体制をめざす動きがグローバルに展開した。地域的な戦争、「大国」以外の動向、女性参政権や移民等のトランスナショナルな動きにも目を配り、この時代を活写する。