書籍詳細

書籍のレビュー・概要

現生人類誕生の地であるアフリカは、現在に至るまでの歴史をどのように歩んできたのだろうか。「歴史なき大陸」として世界史のなかで存在を否定されてきたアフリカ諸地域の豊かな歴史を見つめ、私たちの世界史像を根本的に問い直す、『岩波講座 世界歴史』初となるアフリカ巻の試み。

アフリカ諸地域 ~20世紀

Takumi ブックス

アフリカ諸地域 ~20世紀

著者・関係者
荒川 正晴 編集委員・大黒 俊二 編集委員・小川 幸司 編集委員・木畑 洋一 編集委員・冨谷 至 編集委員・中野 聡 編集委員・永原 陽子 編集委員・林 佳世子 編集委員・弘末 雅士 編集委員・安村 直己 編集委員・吉澤 誠一郎 編集委員
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2022/10/28
体裁
A5・上製 ・316頁
ISBN
9784000114288
在庫状況
在庫あり

価格:3,520 円

カートを見る

著者略歴

  • 【責任編集】 永原陽子(ながはらようこ) 1955年生.京都大学名誉教授.アフリカ史.『人々がつなぐ世界史』〈MINERVA 世界史叢書4〉(ミネルヴァ書房,2019年). 【執筆者一覧】 松田素二(まつだもとじ) 1955年生.総合地球環境学研究所特任教授.社会人間学・アフリカ地域研究. 寺嶋秀明(てらしまひであき) 1951年生.神戸学院大学名誉教授.生態人類学・民族学. 坂井信三(さかいしんぞう) 1951年生.南山大学名誉教授.西アフリカの歴史人類学. 鈴木英明(すずきひであき) 1978年生.国立民族学博物館グローバル現象研究部准教授.インド洋海域世界史. 網中昭世(あみなかあきよ) 1976年生.アジア経済研究所地域研究センターアフリカ研究グループ研究員.アフリカ研究・国際関係学. 武内進一(たけうちしんいち) 1962年生.東京外国語大学現代アフリカ地域研究センター教授.アフリカ研究・国際関係論. 米田信子(よねだのぶこ) 1960年生.大阪大学大学院人文学研究科教授.言語学・バントゥ諸語. 苅谷康太(かりやこうた) 1979年生.東京大学大学院総合文化研究科准教授.西アフリカ・イスラーム史. 杉山祐子(すぎやまゆうこ) 1958年生.弘前大学人文社会科学部教授.生態人類学. 正木 響(まさきとよむ) 1969年生.金沢大学人間社会研究域経済学経営学系教授.世界経済論. 荒木圭子(あらきけいこ) 1972年生.東海大学国際学部教授.アフリカン・ディアスポラ研究. 中尾世治(なかおせいじ) 1986年生.京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科助教.歴史人類学・西アフリカ史. 佐藤千鶴子(さとうちづこ) 1973年生.アジア経済研究所地域研究センター主任調査研究員.南部アフリカ地域研究. 石川博樹(いしかわひろき) 1973年生.東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所准教授.歴史学・アフリカ史. 眞城百華(まきももか) 1974年生.上智大学総合グローバル学部教授.エチオピア現代史・アフリカ研究・国際関係学. 溝辺泰雄(みぞべやすお) 1974年生.明治大学国際日本学部教授.アフリカ学・日本アフリカ関係史

目次

  1. 展望|Perspective 世界史の中のアフリカ史……………永原陽子 ――アフリカ史研究の歩みとアフリカを見る目 一、人類史の中のアフリカ 二、世界史の中のアフリカ 三、「アフリカ」と「アフリカ人」 四、アフリカ史の時期区分 五、近代日本とアフリカ 六、グローバル・ヒストリーの中のアフリカ 七、「ヘレロ」の歴史の例から アフリカ史の挑戦――アフリカ社会の歴史を捉える立場と方法……………松田素二 一、アフリカ史という知的格闘 二、アフリカ史の基盤としての民族・氏族・親族 三、アフリカ史の方法としてのオラリティ 四、『ユネスコアフリカの歴史』の実験 五、アフリカ史という知的挑戦 問題群|Inquiry 狩猟採集民の世界……………寺嶋秀明 はじめに 一、アフリカの自然と狩猟採集民――多様性の世界 二、ピグミーと農耕民――共存世界の歴史 三、エフェ・ピグミーと農耕民レッセ――しなやかな共生 トランスサハラ交易と西アフリカ諸国家……………坂井信三 一、気候変動と生態学的条件 二、地域間交易の諸条件 三、交易と国家 四、イスラーム 沿岸部スワヒリ世界の形成と展開……………鈴木英明 はじめに――沿岸部スワヒリ世界とは何か 一、沿岸部スワヒリ世界の形成 二、一九世紀の開放 三、拡大する外部 おわりに――ノードとしての沿岸部スワヒリ世界 植民地主義の展開――入植植民地主義と南部アフリカの構造化……………網中昭世 はじめに――入植植民地主義 一、植民地支配の確立 二、南部アフリカの構造化 三、南アフリカ金鉱業と移民労働システム 四、移民労働システムがもたらした社会変容 おわりに 中部アフリカ――ポストコロニアル国家の生成史……………武内進一 一、ポストコロニアル国家 二、自然環境と植民地化以前の社会 三、植民地統治と社会変容 四、冷戦下のポストコロニアル国家 五、冷戦終結とポストコロニアル国家の変容 六、国家像の変遷 焦点|Focus 歴史言語学からみるバントゥ系民族の移動……………米田信子 はじめに 一、バントゥ諸語と歴史言語学 二、バントゥ諸語話者の移動 三、他言語との接触 四、バントゥ諸語研究と歴史言語学の限界と可能性 アラビア語史料から見るアフリカ……………苅谷康太 一、外部史料 二、内部史料 女性・ジェンダーからみるアフリカ史……………杉山祐子 はじめに 一、初期人類、狩猟採集社会のジェンダー 二、王国におけるジェンダーと階層化 三、植民地時代 四、植民地後期から独立以降における女性とジェンダー おわりに――現代的な課題にむけて 植民地経済の形成とアフリカ社会…………正木響 ――仏領西アフリカ・セネガルを中心に はじめに 一、奴隷貿易から領土獲得へ 二、セネガル植民地の特異性 三、支配地の拡大と植民地経済の形成 四、徴税制度と貨幣 おわりに パン・アフリカニズムとアフリカ――解放の思想と運動…………荒木圭子 はじめに 一、パン・アフリカニズムの発展 二、第一次世界大戦と自決権の要求 三、南アフリカにおけるパン・アフリカニズム おわりに コラム|Column 文書のなかの口頭伝承……………中尾世治 現代によみがえる南アフリカのコイサン……………佐藤千鶴子 一皿の料理が問いかけるもの ――アフリカの主食用作物と歴史研究……………石川博樹 アクスム王国のオベリスク ――イタリアによる略奪と返還……………眞城百華 原爆と反核 ――二〇世紀中葉のアフリカと日本の共通体験……………溝辺泰雄

本文紹介

アフリカ諸地域の豊かな歴史を見つめる。私たちの世界史像を根本的に見直すために。

抜粋:現生人類誕生の地であるアフリカは、現在に至るまでの歴史をどのように歩んできたのだろうか。「歴史なき大陸」として世界史のなかで存在を否定されてきたアフリカ諸地域の豊かな歴史を見つめ、私たちの世界史像を根本的に問い直す、『岩波講座 世界歴史』初となるアフリカ巻の試み。