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書籍のレビュー・概要

【特集1】 ジャーナリズムの活路 2010年に5000万部を割り込んだ新聞の発行部数は、10年あまりを経た2021年には3300万部へと減少した。このあまりにも急な縮減の軌跡を、いま、テレビ業界も追いつつある。メディアを存続させてきた既存の収益構造が動揺し、リストラが続く。メディアの変容は現実であり、不可避である。だが、既存メディアの縮小とともに、ジャーナリズムまでが消滅に向かっていいはずはない。この社会で何が起きているのかを調査・報道し、権力を監視するジャーナリズムは、民主主義社会のインフラであるからだ。デジタル化の大波が押し寄せるもとで、あらゆるメディアが変容と盛衰の只中にいる。この局面においてジャーナリズムの活路はどこにあるのか。特集する。 【特集2】 労働運動の復権 スターバックス、アマゾン、アップル……。名だたるグローバル大企業で労働組合が相次いで結成されている。仲間とともに歓喜にわく人々の姿が、ニュースとともに世界をかけめぐる。ギグワークのような新たな働き方が広がるなかで、Z世代を中心に、アメリカなどで労働者の権利が再発見されている。労働組合が社会変革のツールとして見出されているのだ。新たな人と人との出会い、つながり合いがダイナミズムを生み出しつつある。労働運動は、ついに再生を果たすのか。そして、日本ではどのような動きが起きているのか。内外の現場からの報告とともに、課題とこれからの展開を考える。

世界 2022年8月号

Takumi ブックス

世界 2022年8月号

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296頁
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目次

  1. ┏━━━┓ ┃特集1┃ジャーナリズムの活路 ┗━━━╋…──────────────────────────────── 〈信頼という地盤〉 ジャーナリズムはどこに息づくか 依光隆明(ジャーナリスト) 〈ファクトチェックの必要性〉 「異なる事実」とどう向き合うか 瀬川至朗(早稲田大学) 〈新聞の将来〉 持続可能なメディアはヤフーに頼らない 下山 進(ノンフィクション作家) 〈次世代という軸〉 メディアは自らを改革できるか 南 彰(朝日新聞) 〈対談〉 マスメディアがニューメディアに脱皮する――アメリカのテレビ界で何が起きているか 重延 浩(テレビマンユニオン)×テッド若山(NSIリサーチ) 〈ドキュメンタリーはいま〉 エクソダス現象と終わらない絶望 坂上 香(ドキュメンタリー映画監督) ┏━━━┓ ┃特集2┃労働運動の復権 ┗━━━╋…──────────────────────────────── 〈報告〉 新たな歴史を紡ぐアメリカ新世代の労働運動 松元ちえ(ジャーナリスト) 〈米国の労働法はどうなっているか〉 アメリカ労働組合運動の再興? 中窪裕也(一橋大学特任教授) 〈内外の動きから〉 プラットフォームワーカーの自由と保障 沼田雅之(法政大学) 〈独自調査から〉 芸能人の過酷な労働実態 森崎めぐみ(俳優) 〈育児も生理も更年期も〉 「静かな活性期」迎える女性労働運動――「生身の労働者」からの出発 竹信三恵子(ジャーナリスト) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆緊急特集:重圧下のアカデミズム ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 大学の解体、民主主義の解体――「稼げる大学」法案を貫く統治理性 駒込 武(京都大学) アカデミアの軍事動員――経済安保法「官民協議会」の企図 井原 聰(東北大学名誉教授) 経済安保法と防衛産業 望月衣塑子(東京新聞) 経済安保の人脈と文脈 第3回――中国は敵か 憂える経済人 斎藤貴男(ジャーナリスト) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆注目記事 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〈新連載〉 東京電力11年の変節 第1回――被災者への攻撃 後藤秀典(ジャーナリスト) ルポ 副反応 第1回――なぜ、息子は死んだのか 山岡淳一郎(ノンフィクション作家) 〈66年の時を経て〉 分断を超える「女性支援」へ――新法はこうしてつくられた 戒能民江(お茶の水女子大学名誉教授) 〈好評連載〉 香港からの通信 第2回――破られた約束 郭榮鏗(ハーバード・ケネディスクール) 〈イノベーションを妨げない捜査とは〉 サイバー空間の新技術はどこから犯罪になるのか 西貝吉晃(千葉大学) 〈オイコラ警察の再来?〉 サイバー警察局の設置は何を意味しているか 村井敏邦(一橋大学名誉教授) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇世界の潮 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇私物化された国家のゆくえ スリランカ経済危機 荒井悦代 ◇憲法審査会――蔓延するショック・ドクトリン論法 桐山桂一 ◇失望と希望の間で 政権交代のオーストラリア 永野隆行 ◇上智大学に是正勧告、非常勤講師への賃金不払い 東海林 智 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇SEKAI Review of Books ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇誰が誰に「死んでくれ」と命じるのか――問いへの応答の書 木村英昭(ジャーナリスト) ◇読書の要諦――ノンフィクション 独裁者と文学者 青木 理(ジャーナリスト) ◇新刊│変革への代替案――トマ・ピケティ著『来たれ、新たな社会主義』 綿貫ゆり(千葉大学非常勤講師) ◇新刊紹介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●連載 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〈好評連載〉 デジタル・デモクラシー【第8回】――暗躍するデータブローカー 内田聖子(PARC) リニア新幹線は可能か?【第2回】――陥没と田園調布 樫田秀樹(ジャーナリスト) 〈脳力のレッスン特別篇〉 近代史におけるロシアと日本の相関――ウクライナ危機とロシアの本質(その3) 寺島実郎 ●片山善博の「日本を診る」(153)――広島県安芸高田市長と市議会との対立 片山善博(大正大学) ●メディア批評【第176回】 神保太郎(ジャーナリスト) ●気候再生のために【第3回】――変えれば、変わる 江守正多(国立環境研究所) ●いま、この惑星で起きていること【第32回】――気候変動のもとで因果はめぐる 森さやか(気象予報士) ●沖縄(シマ)という窓――舞台で問い続ける「戦世」の歴史 山城紀子(フリーライター) ●お許しいただければ――紛失したステッキ (E.V.ルーカス)訳=行方昭夫(英文学者) ●原発月報――(22・5~6) 福島原発事故記録チーム ●ドキュメント激動の南北朝鮮(300)(22・5~6) 編集部 ●民話採光 阿部海太(画家・絵本作家) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○読者投句・岩波俳句 選・文=池田澄子(俳人) ○アムネスティ通信 ○読者談話室 ○デザイン 赤崎正一 + 佐野裕哉 (協力=国府台さくら)

本文紹介

【特集1】ジャーナリズムの活路【特集2】労働運動の復権

抜粋:【特集1】 ジャーナリズムの活路 2010年に5000万部を割り込んだ新聞の発行部数は、10年あまりを経た2021年には3300万部へと減少した。このあまりにも急な縮減の軌跡を、いま、テレビ業界も追いつつある。メディアを存続させてきた既存の収益構造が動揺し、リストラが続く。メディアの変容は現実であり、不可避である。だが、既存メディアの縮小とともに、ジャーナリズムまでが消滅に向かっていいはずはない。この社会で何が起きているのかを調査・報道…