書籍のレビュー・概要
【特集1】 ジャーナリズムの活路 2010年に5000万部を割り込んだ新聞の発行部数は、10年あまりを経た2021年には3300万部へと減少した。このあまりにも急な縮減の軌跡を、いま、テレビ業界も追いつつある。メディアを存続させてきた既存の収益構造が動揺し、リストラが続く。メディアの変容は現実であり、不可避である。だが、既存メディアの縮小とともに、ジャーナリズムまでが消滅に向かっていいはずはない。この社会で何が起きているのかを調査・報道し、権力を監視するジャーナリズムは、民主主義社会のインフラであるからだ。デジタル化の大波が押し寄せるもとで、あらゆるメディアが変容と盛衰の只中にいる。この局面においてジャーナリズムの活路はどこにあるのか。特集する。 【特集2】 労働運動の復権 スターバックス、アマゾン、アップル……。名だたるグローバル大企業で労働組合が相次いで結成されている。仲間とともに歓喜にわく人々の姿が、ニュースとともに世界をかけめぐる。ギグワークのような新たな働き方が広がるなかで、Z世代を中心に、アメリカなどで労働者の権利が再発見されている。労働組合が社会変革のツールとして見出されているのだ。新たな人と人との出会い、つながり合いがダイナミズムを生み出しつつある。労働運動は、ついに再生を果たすのか。そして、日本ではどのような動きが起きているのか。内外の現場からの報告とともに、課題とこれからの展開を考える。