書籍詳細

書籍のレビュー・概要

海辺の生きものの代表格、ヒトデ。深海の覇者なのに、忘れられがちなクモヒトデ。共通項は、そう、「☆形」! なんなの、あの形? ひっくり返ったらどうする? あの体で子育てもするの……⁉ ☆の体で生きるとは、どういうことなのか。あの形はどこからきたのか。海の☆たちのディープな世界に、いざ、ずぶずぶとはまろう。 ◆著者からのメッセージ ヒトデといえば、みんなが知っている海の動物の代表選手の一つだ。さまざまなパンフレットの挿絵として描かれる海岸のイラストには、必ずといっていいほど(?)ヒトデが登場する。 しかし、どうだろう。ヒトデってどういう動物なの、と聞かれると、あまりよく知らない人が多いのではなかろうか。海のイラストに登場するヒトデも、主役にはなれず、どちらかというと背景の一部なのかもしれない。 本書では、そんな「知ってるようで知らない」ヒトデを主役として取り上げて、その真の姿に迫ってみようと思う。ヒトデは漢字で書けば海の星、英語で書いてもseastar。まさに海のスターとして、スポットライトを当ててみる。 実は海のスターには、少し異なるもう一群の動物がいて、クモヒトデとよばれている。漢字で書けば、蜘蛛海星、クモみたいなヒトデということだが、蛇尾と書いてクモヒトデと読ませる場合も多い。(中略)こちらも立派なスターだ。本書ではヒトデと合わせて、その親類であるクモヒトデも取り上げてみたい。 (本文第1章より、一部改変) ◆早良朋さんからのメッセージ あの博物館マンガ『へんなものみっけ!』(小学館)作者の早良朋さんより、本書の応援メッセージをいただきました! 『へんなものみっけ!』©早良朋/小学館

ヒトデとクモヒトデ 謎の☆形動物

Takumi ブックス

ヒトデとクモヒトデ 謎の☆形動物

著者・関係者
藤田 敏彦 著
カテゴリ
自然科学書
刊行日
2022/08/04
体裁
B6・並製 ・126頁
ISBN
9784000297134
在庫状況
在庫あり

価格:1,760 円

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著者略歴

  • 藤田敏彦(ふじた としひこ) 1961年東京都江戸川区生まれ。1989年,東京大学大学院理学系研究科動物学専攻博士課程修了。理学博士。1994年より国立科学博物館に勤務し,現在,動物研究部長。東京大学大学院理学系研究科教授を兼任。マクロ生物学的アプローチで棘皮動物の研究を続け,系統,分類,進化,生態など幅広いテーマを扱っている。一番長く付き合っている棘皮動物は,深海底をじゅうたんのように覆う「キタクシノハクモヒトデ」。2018年,棘皮動物学の振興により,日本動物分類学会賞受賞。著書は,『ヒトデ学』(分担執筆,東海大学出版会,2001年),『小学館の図鑑NEO 水の生物』(分担執筆,小学館,2005年),『動物の系統分類と進化』(裳華房,2010年)など。

目次

  1. あんなヒトデ、こんなクモヒトデ――ヒトデとクモヒトデ写真館 磯のヒトデとクモヒトデに会いにいく 1 海の☆の正体――真の姿を知っていますか 海の☆たち/星とキュウリとハリネズミ/ヒトデのからだ/クモヒトデのからだ/外骨格? 内骨格?/キャッチ結合組織/ヒトデとクモヒトデの「目」/カラフルな☆たち/発光するクモヒトデ 2 歩いて、潜って、でんぐり返し――動きまわるたち ヒトデの歩き方――じわじわと歩く/クモヒトデの歩き方――しなやかに、すばしこく/泳ぐクモヒトデ/ずぶずぶと潜る/ヒトデの反転運動 〈COFFEE BREAK〉クラゲにヒッチハイク 3 食べるためのあの手この手――☆たちの食事 大きな胃を口から出して/ヒトデvs.二枚貝/待ち伏せヒトデ/長い腕でキャッチ/堆積物を食べてマンプク/基本は雑食――なんでも屋のクモヒトデ/泥に潜って腕だけ出して/樹上生活のクモヒトデ/腕のループと大玉送り/集団で「狩り」 〈COFFEE BREAK〉潮に合わせて腕を振るクモヒトデ 4 たちの子育て――知られざる一生 放卵と放精、ヒトデの場合/クモヒトデの場合/難しい発生実験/イトマキヒトデが☆になるまで/イーゼルをへて☆になる/リレー方式で遠くへ/胃の中で子育て、背負って子育て/保育室になるヒトデ/胎生!?のクモヒトデ/ベビーシッターになる? クモヒトデ/分身の術/腕一本から再生/闇につつまれた一生 〈COFFEE BREAK〉☆をとりまく仲間(!?)たち 5 ☆形の謎 唯一の☆形動物/放射相称という形/5にひそむ謎/どっちが前、どっちが後ろ/左右相称から放射相称が「生えてくる」/☆が☆になるまで/☆たちのきた道 〈COFFEE BREAK〉☆でもまんまる! のヒトデ 6 ヒトとヒトデとクモヒトデ サンゴ礁を食い荒らすオニヒトデ/オニヒトデの毒針/移入ヒトデ問題/ヒトデでパンデミック/食用は要注意!/もっと使えないクモヒトデ/☆のお土産 〈付録〉さらにマニアックな読者のための巻末解説 幻のシャリンヒトデ/ヒトデの名前/クモヒトデの名前/叉棘のはなし――西洋バサミと和バサミと……/クモヒトデに年輪? あとがき 写真出典・参考文献

本文紹介

ひっくり返ったらどうする? あの体で子育てもするの……!? 海の☆たちのディープな世界へ、ようこそ。

抜粋:海辺の生きものの代表格、ヒトデ。深海の覇者なのに、忘れられがちなクモヒトデ。共通項は、そう、「☆形」! なんなの、あの形? ひっくり返ったらどうする? あの体で子育てもするの……⁉ ☆の体で生きるとは、どういうことなのか。あの形はどこからきたのか。海の☆たちのディープな世界に、いざ、ずぶずぶとはまろう。 ◆著者からのメッセージ ヒトデといえば、みんなが知っている海の動物の代表選手の一つだ。さまざまなパンフレットの挿絵として描かれる海岸の…