書籍詳細

書籍のレビュー・概要

「幸福とは何か」。哲学は、このシンプルにして解きがたい問いから始まり、その問いに身をもって対峙したのがストア派の哲人たちであった。ギリシアからローマにいたる西洋古代哲学の系譜をおさえつつ、エピクテトス、セネカ、マルクス・アウレリウスらのゆたかな言葉から、〈生きること〉としての哲学を手繰りよせる。

哲人たちの人生談義 ストア哲学をよむ

Takumi ブックス

哲人たちの人生談義 ストア哲学をよむ

著者・関係者
國方 栄二 著
カテゴリ
文庫
刊行日
2022/07/20
体裁
新書・234頁
ISBN
9784004319351
在庫状況
在庫あり

価格:946 円

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著者略歴

  • 國方栄二(くにかた えいじ) 1952年,大阪府生まれ 1985年,京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学,文学博士(京都大学) 専攻―古代ギリシア哲学 著書―『ストア派の哲人たち』(中央公論新社),『ギリシア・ローマの智恵』(未知谷),『プラトンのミュートス』(京都大学学術出版会),『プラトンを学ぶ人のために』(共著,世界思想社),『新プラトン主義を学ぶ人のために』(共著,世界思想社) ほか 訳書―エピクテトス『人生談義』上・下(岩波文庫),アリストテレス『著作断片集』(アリストテレス全集19・20,岩波書店),『ソクラテス以前哲学者断片集』(第Ⅰ分冊~第Ⅲ分冊,共訳,岩波書店),アルビノス他『プラトン哲学入門』(共訳,京都大学学術出版会) ほか

目次

  1. 序章 幸福問答 敬遠された「幸福論」/ソロンとクロイソスの幸福問答/アリストテレスの批判/もうひとつの幸福問答/カントの批判/幸福論を再考する 第一章 新時代のための哲学袂袒インペリウムの下で 哲学とは何であったか/哲学嫌い/ピタゴラスの比喩/ポリス時代の哲学/ポリスの崩壊/ストア派/エピクロスの園/ローマヘ/キケロの格闘/ローマ時代のストア派/エピクロス以後 第二章 自然に従って生きる袂袒自足する心 アウタルケイア/自然に従って生きる/徳とは何か/理性の役割/適切な行為/エピクロス派のアウタルケイア/エピクロスの現実主義 第三章 自由に至る道を探す――意志と自由 強さをどこに見出すか/無常観/カルペー・ディエム/ニール・アドミーラーリー/われわれの力の及ぶものと及ばないもの/アリストテレスの説明/精神の自由/意志/心像との戦い/ストア哲学批判 第四章 必然の呪縛を逃れる袂袒運命と摂理 運命論/必然の呪縛を切る袂袒原子の逸れ(クリナメン)/永劫回帰の思想/運命とは?/運命と自由/必然の呪縛を逃れる――犬と円筒の比喩/セネカの関心/エピクテトスの場合/人生の舞台に立つ役者/運命に委ねるとは? 第五章 情念の暴走を抑える――理性と情念 ストア派の知性主義/怒りについて/賢者も時には怒る/プルタルコスの『怒りを抑えることについて』/メデイアの怒り/情念をコントロールする/精神の城砦を築け 第六章 失ってはならぬもの――人格と尊厳 死の倫理/エウタナシア/ブタは殺さない/ソクラテスの自殺否定論/ストア派の自殺論?/エウロゴス・エクサゴーゲー/人格主義として/安楽死と古代の自殺論 終章 哲人たちの人生談義 心の豊かさを求める/中間的なものの存在位置/人生の意味/ストア哲学から学ぶ? あとがき 参考文献一覧

本文紹介

エピクテトス、セネカ、マルクス・アウレリウス――ストア派の哲人が実践した〈生きること〉としての哲学。

抜粋:「幸福とは何か」。哲学は、このシンプルにして解きがたい問いから始まり、その問いに身をもって対峙したのがストア派の哲人たちであった。ギリシアからローマにいたる西洋古代哲学の系譜をおさえつつ、エピクテトス、セネカ、マルクス・アウレリウスらのゆたかな言葉から、〈生きること〉としての哲学を手繰りよせる。