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書籍のレビュー・概要

19世紀のアジアは、各地の伝統社会の成熟を基にしつつ、どのような歴史的経験をしたのだろうか。広大なアジアを舞台に欧米の進出も取り込みながら展開していった政治的・経済的・社会的ダイナミズムを追うとともに、ジェンダーや宗教、法制度や軍事技術といった新鮮な切り口も加えて、日本を含む近代アジアの動態を捉える。

近代アジアの動態 19世紀

Takumi ブックス

近代アジアの動態 19世紀

著者・関係者
荒川 正晴 編集委員・大黒 俊二 編集委員・小川 幸司 編集委員・木畑 洋一 編集委員・冨谷 至 編集委員・中野 聡 編集委員・永原 陽子 編集委員・林 佳世子 編集委員・弘末 雅士 編集委員・安村 直己 編集委員・吉澤 誠一郎 編集委員
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2022/07/28
体裁
A5・上製 ・カバー ・318頁
ISBN
9784000114271
在庫状況
在庫あり

価格:3,520 円

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著者略歴

  • 【責任編集】 吉澤誠一郎(よしざわ せいいちろう) 1968年生.東京大学大学院人文社会系研究科教授.中国近代史.『愛国とボイコット――近代中国の地域的文脈と対日関係』(名古屋大学出版会,2021年). 林佳世子(はやし かよこ) 1958年生.東京外国語大学学長.西アジア社会史・オスマン朝史.『オスマン帝国500年の平和』〈興亡の世界史〉(講談社学術文庫,2016年). 【執筆者一覧】 秋葉 淳(あきば じゅん) 東京大学東洋文化研究所教授.オスマン帝国史. 井坂理穂(いさか りほ) 東京大学大学院総合文化研究科教授.南アジア近代史. 石川亮太(いしかわ りょうた) 1974年生.立命館大学経営学部教授.朝鮮近代史・東アジア経済史. 黒木英充(くろき ひでみつ) 1961年生.東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授(北海道大学 スラブ・ユーラシア研究センター教授[併任]).シリア・レバノン近現代史. 阿部尚史(あべ なおふみ) 1977年生.お茶の水女子大学文教育学部准教授.イラン史. 宇山智彦(うやま ともひこ) 1967年生.北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授.中央ユーラシア近現代史. 小林亮介(こばやし りょうすけ) 1980年生.九州大学大学院比較社会文化研究院准教授.チベット近代史. 小泉順子(こいず みじゅんこ) 京都大学東南アジア地域研究研究所教授.タイ近代史. 村上 衛(むらか みえい) 1973年生.京都大学人文科学研究所准教授.中国近代史. 谷本雅之(たにもと まさゆき) 1959年生.東京大学大学院経済学研究科教授.日本経済史. 長田紀之(おさだ のりゆき) 1980年生.アジア経済研究所研究員.ミャンマー/ビルマ近現代史・東南アジア史. 高橋 圭(たかはし けい) 東洋大学文学部史学科助教.イスラーム史・エジプト近代史. 橘 誠(たちばな まこと) 1977年生.下関市立大学教養教職機構教授.モンゴル近代史. 菅原由美(すがはら ゆみ) 1969年生.大阪大学大学院人文学研究科教授.インドネシア史・東南アジア・イスラーム史. 倉田明子(くらた あきこ) 1976年生.東京外国語大学総合国際学研究院准教授.中国・香港近現代史.

目次

  1. 展望|Perspective 一九世紀アジアの動態と変容……吉澤誠一郎 はじめに 一、国家統治の再編 二、海域秩序の変動 三、宗教運動の展開 四、一九世紀軍事革命の衝撃 おわりに 問題群|Inquiry オスマン帝国の諸改革……秋葉 淳 一、改革の諸前提 二、タンズィマートの統治方法(一八三九―七六年) 三、アブデュルハミト二世の時代(一八七六―一九〇八年) 四、改革の帰結 一九世紀インドにおける植民地支配――司法と教育……井坂理穂 はじめに 一、司法制度と在地社会 二、教育制度と在地社会 結びにかえて 朝鮮の経済と社会変動――財政と市場、商人に注目して……石川亮太 はじめに 一、一九世紀の経済基調――「一九世紀の危機」論をめぐって 二、開港以前の財政と市場 三、開港と国際市場への参入 四、開港後の財政と商業 五、日清戦争―大韓帝国期への展望 おわりに 焦点|Focus 変容する「アラブ社会」……黒木英充 はじめに 一、オスマン帝国統治機構の近代化と宗派間対立への国際介入 二、人の移動とアラビア語公共圏 おわりに イランの一九世紀……阿部尚史 はじめに 一、カージャール朝の成立と統治構造 二、列強・近隣諸国との関係 三、地方社会の変容 四、イランの「近代化改革」とナショナリズム おわりに――イラン立憲革命への道 ロシアと中央アジア……宇山智彦 一、ロシア帝国の改革とアジア系少数民族統治 二、ロシア帝国の中央アジア進出・征服と現地諸勢力 三、ロシア帝国の中央アジア統治制度とイスラーム 四、中央アジア統治の欠陥と現地人の適応 五、帝国―植民地関係の変容と知識人の改革運動 六、帝国崩壊と国民国家形成の長い道のり 一九世紀の清・チベット関係――境界地域の視点から……小林亮介 はじめに 一、ダライ・ラマ政権と清の境界地域 二、一九世紀のアムドとカム 三、二〇世紀初頭のアムドとカム おわりに 近代シャムにおける王権と社会……小泉順子 はじめに――一九世紀シャムへのアプローチの変容 一、バウリング条約締結と経済的影響 二、領域国家の形成と王権 おわりに――統治制度の整備と「タイ」臣民の形成 清朝の開港の歴史的位相……村上 衛 はじめに 一、清朝の限界 二、開港場システムの成立 三、清朝の限界克服とその背景 四、開港と内地の構造 おわりに 日本経済発展の始動……谷本雅之 はじめに 一、近世日本経済の動態と達成 二、経済発展の始動と複層性の源流 三、「富国強兵」と政府の役割 四、対外経済関係の視点――小括に代えて コラム|Column 環ベンガル湾世界の植民地化――ミャンマー/ビルマに焦点を当てて……長田紀之 カイロの預言者生誕祭からみたエジプトの近代……高橋 圭 清朝の変容とモンゴルの独立……橘 誠 ジャワにおける植民地統治の進展と社会の分裂……菅原由美 太平天国の「女性解放」言説をめぐって……倉田明子

本文紹介

アジアの近代とは何か。広大なアジアを舞台に展開していった政治的・経済的・社会的ダイナミズムに迫る。

抜粋:19世紀のアジアは、各地の伝統社会の成熟を基にしつつ、どのような歴史的経験をしたのだろうか。広大なアジアを舞台に欧米の進出も取り込みながら展開していった政治的・経済的・社会的ダイナミズムを追うとともに、ジェンダーや宗教、法制度や軍事技術といった新鮮な切り口も加えて、日本を含む近代アジアの動態を捉える。