書籍詳細

書籍のレビュー・概要

寝そべれないベンチ、禁則事項だらけの公園…。建築物が本来の目的外に使用されないようにする、「排除アート」。これらは公共空間が特定層に対して臨む、厳しい態度の表れである。なぜ排除アートは設置されたのか。果たしてアートと呼べるのか。その歴史・背景をひもとき、日本の公共空間づくりの問題点を浮き彫りにする。

誰のための排除アート?

Takumi ブックス

誰のための排除アート?

不寛容と自己責任論

著者・関係者
五十嵐 太郎 著
カテゴリ
ブックレット
刊行日
2022/06/03
体裁
A5・並製 ・64頁
ISBN
9784002710648
在庫状況
在庫あり

価格:627 円

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著者略歴

  • 五十嵐太郎(いがらし たろう) 1967年,パリ生まれ.東京大学大学院修了.博士(工学).専門は建築史・理論研究.現在,東北大学大学院教授.第64回芸術選奨文部科学大臣新人賞,2018年日本建築学会教育賞.ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展2008 日本館コミッショナー,あいちトリエンナーレ2013 芸術監督.「戦後日本住宅伝説」展,「Quand La Forme Parle」展,「Windowology」展などを監修・キュレーション.主な著作に『モダニズム崩壊後の建築――1968年以降の転回と思想』(青土社),『被災地を歩きながら考えたこと』(みすず書房),『美しい都市・醜い都市――現代景観論』(中公新書ラクレ),『新宗教と巨大建築』(講談社現代新書)など.

目次

  1. 1 女性ホームレス殴打殺人事件の現場と周辺を歩く 2 ホームレスを不可視にする排除アート 3 一九九六年の新宿西口通路で何が起きたのか 4 進化する排除ベンチ 5 アートとデザインのあいだ 6 パブリックアートと排除アートの違い 7 コロナ禍がもたらした行動の制限 8 公共空間の変容と危機 9 街は誰のためにあるのか あとがき ※表紙写真:新宿西口地下の先端が斜めになったオブジェ群

本文紹介

「排除アート」設置の歴史・背景をひもとき、日本の公共空間づくりの問題点を浮き彫りにする。

抜粋:寝そべれないベンチ、禁則事項だらけの公園…。建築物が本来の目的外に使用されないようにする、「排除アート」。これらは公共空間が特定層に対して臨む、厳しい態度の表れである。なぜ排除アートは設置されたのか。果たしてアートと呼べるのか。その歴史・背景をひもとき、日本の公共空間づくりの問題点を浮き彫りにする。