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書籍詳細

書籍のレビュー・概要

山脈によって内陸アジアと隔てられ、陸では東アジア及び西アジアと、海洋では西方とつながる南アジア世界と東南アジア世界。初期国家の形成と諸帝国の盛衰、サンスクリット語・文化の伝播、インド化とマンダラ政体、ヴァルナ(カースト)制などを軸に、両者が緊密に交流しつつ独自の地域社会を形成する過程を包括的に提示する。

南アジアと東南アジア ~15世紀

Takumi ブックス

南アジアと東南アジア ~15世紀

著者・関係者
荒川 正晴 編集委員・大黒 俊二 編集委員・小川 幸司 編集委員・木畑 洋一 編集委員・冨谷 至 編集委員・中野 聡 編集委員・永原 陽子 編集委員・林 佳世子 編集委員・弘末 雅士 編集委員・安村 直己 編集委員・吉澤 誠一郎 編集委員
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2022/05/27
体裁
A5・上製 ・310頁
ISBN
9784000114141
在庫状況
在庫あり

価格:3,520 円

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著者略歴

  • 【責任編集】 弘末雅士(ひろすえ まさし) 1952年生.立教大学名誉教授.海域東南アジア史.『海の東南アジア史――港市・女性・外来者』(ちくま新書,2022年). 【執筆者一覧】 三田昌彦(みた まさひこ) 1961年生.名古屋大学大学院人文学研究科助教.南アジア中世史. 鈴木恒之(すずき つねゆき) 1944年生.東京女子大学名誉教授.東南アジア史(インドネシア). 馬場紀寿(ばば のりひさ) 1973年生.東京大学東洋文化研究所教授.仏教学. 二宮文子(にのみや あやこ) 1976年生.青山学院大学文学部教授.南アジア前近代史. 小磯 学(こいそ まなぶ) 1960年生.関西国際大学教授.南アジア考古学. 山形眞理子(やまがた まりこ) 立教大学学校・社会教育講座学芸員課程特任教授.東南アジア考古学. 田畑幸嗣(たばた ゆきつぐ) 1972年生.早稲田大学文学学術院教授.東南アジア考古学. 横地優子(よこち ゆうこ) 1959年生.京都大学文学研究科教授.古代・中世インド宗教文化. 松浦史明(まつうら ふみあき) 1981年生.日本学術振興会特別研究員(上智大学).東南アジア前近代史. 和田郁子(わだ いくこ) 岡山大学学術研究院社会文化科学学域准教授.南アジア近世史・インド洋海域史 . 宮治 昭(みやじ あきら) 1945年生.名古屋大学・龍谷大学名誉教授.仏教美術史. 応地利明(おうじ としあき) 1938年生.京都大学名誉教授.人文地理学. 伊東利勝(いとう としかつ) 1949年生.愛知大学名誉教授.東南アジア経済史. 石澤良昭(いしざわ よしあき) 1937年生.上智大学アジア人材養成研究センター所長.カンボジア碑刻文学・東南アジア史学. 鎌田由美子(かまだ ゆみこ) 1979年生.慶應義塾大学経済学部准教授.イスラーム美術史. 【編集協力】 古井龍介(ふるい りょうすけ) 1975年生.東京大学東洋文化研究所教授.南アジア古代・中世初期史.Land and Society in Early South Asia: Eastern India 400-1250 AD (Routledge,2020). 青山 亨(あおやま とおる) 1957年生.東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授.東南アジア前近代史・宗教史.『アジア仏教美術論集東南アジア』(共著,中央公論美術出版,2019年).

目次

  1. 地図 展望|Perspective 南アジア世界の形成と発展……古井龍介 はじめに 一、原史から歴史へ 二、ガンジス流域の国家形成からマウリヤ帝国へ 三、相次ぐ外来勢力の到来とインド洋交易 四、グプタ朝による北インドの統一と地域勢力の成長 五、中世初期地域王権の成立と地域社会の形成 六、イスラームの展開と在地文化との交流 おわりに 東南アジア世界の形成と展開……青山 亨 はじめに 一、初期国家形成とインド化 二、七世紀以降の初期国家の形成 三、九世紀― 一○世紀の転換期以降の国家群 四、一五世紀以降の東南アジア おわりに 問題群|Inquiry 南アジアにおける国家形成の諸段階……三田昌彦 はじめに 一、マウリヤ帝国??早熟な巨大帝国とその構造 二、グプタ帝国――サンスクリット王権の形成 三、中世初期の地域国家統合プロセス 四、国家形成から見た一○ ― 一三世紀の歴史的特質 インド洋・南シナ海ネットワークと海域東南アジア……鈴木恒之 はじめに 一、海のシルクロード 二、シュリーヴィジャヤ王国 三、シャイレーンドラ朝 四、三仏斉・ムスリム商人 五、チョーラ朝の海峡域進出と中国商人の活動 六、マジャパヒト王国 七、イスラーム化の始動 おわりに サンスクリット語とパーリ語のコスモポリス……馬場紀寿 はじめに 一、サンスクリット・コスモポリスの成立 二、サンスクリット仏教 三、サンスクリット語を越える仏教 四、スリランカの大寺派と大乗 五、パーリ・コスモポリス 南アジアにおけるムスリムの活動とイスラームの展開……二宮文子 はじめに 一、ムスリムの南アジア進出とムスリム王朝の展開 二、デリー・サルタナト時代のムスリム社会とイスラーム 三、デリー・サルタナト支配と非ムスリム 四、南アジアにおける宗派認識とムスリム 五、デリー・サルタナト時代の文化 焦点|Focus 南アジアの古代文明……小磯 学 一、インダス文明とは 二、古環境 三、編年的枠組みと遺跡分布 四、都市――外見的特徴 五、インダス式印章と信仰、文字 六、交易活動と交易品 七、葬制 八、文明社会の実態 ドンソン文化とサーフィン文化――東南アジアの鉄器時代文化……山形眞理子 はじめに 一、ドンソン文化とサーフィン文化を取り巻く歴史的環境 二、金属器文化の土着の発展 三、ドンソン文化とサーフィン文化の在地社会 四、鉄器時代の広域ネットワーク 五、鉄器時代の多様な甕棺葬 おわりに 東南アジアの古代国家……田畑幸嗣 はじめに 一、長い助走期間 二、扶南をどう捉えるか 三、扶南と真臘 おわりに 女神信仰とジェンダー……横地優子 はじめに 一、女神たちの三階層化 二、〈戦闘女神〉の成立とその最高神化 三、母神群、七母神、ヨーギニーたちと〈死の女神〉 四、南アジアの女神信仰とジェンダー アンコール朝の揺れ動く王権と対外関係……松浦史明 はじめに 一、アンコール朝の創始と王権の確立 二、挑戦を受ける王権、変容する国のかたち 三、広がる版図、開かれる王朝 四、アンコール朝の崩壊とその後 おわりに インド洋海域史から見た南インド……和田郁子 はじめに 一、モンスーン航海の発展と南インド 二、海が育んだ沿岸部社会の多様性 三、インド洋交易の展開と南インドの諸王朝 おわりに コラム|Column ガンダーラ美術と大乗仏教……宮治 昭 中世日本の世界観と天竺……応地利明 バガン王国と仏塔……伊東利勝 カンボジア人保存官を育てて三五年――アンコール・ワットの修復現場から……石澤良昭 世界を駆け巡るインドの綿織物……鎌田由美子

本文紹介

言語や宗教の伝播などを軸に、両世界が緊密に交流しつつ独自の地域社会を形成する過程を包括的に提示。

抜粋:山脈によって内陸アジアと隔てられ、陸では東アジア及び西アジアと、海洋では西方とつながる南アジア世界と東南アジア世界。初期国家の形成と諸帝国の盛衰、サンスクリット語・文化の伝播、インド化とマンダラ政体、ヴァルナ(カースト)制などを軸に、両者が緊密に交流しつつ独自の地域社会を形成する過程を包括的に提示する。