書籍詳細

書籍のレビュー・概要

難解とされる西田幾多郎の思想の本質は、「自覚」の哲学である。この見地から、初期から晩期までの独自の様々な鍵概念「純粋経験」「自覚」「絶対無の場所」「絶対矛盾的自己同一」に沿って、「悪戦苦闘のドキュメント」と評された西田の思索の内的運動と展開の軌跡を明確に解読する。西田哲学への最良の道案内。

西田幾多郎の哲学

Takumi ブックス

西田幾多郎の哲学

物の真実に行く道

著者・関係者
小坂 国継 著
カテゴリ
文庫
刊行日
2022/05/20
体裁
新書・218頁
ISBN
9784004319290
在庫状況
在庫あり

価格:924 円

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著者略歴

  • 小坂国継(こさか くにつぐ) 1943年,中国張家口生まれ. 1971年,早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学. 博士(文学・早稲田大学). 日本大学名誉教授.『新版西田幾多郎全集』(全24巻,岩波書店)編集委員. 専攻― 宗教哲学・近代日本哲学. 著書―『西田哲学の研究』『西田幾多郎をめぐる哲学者群像』『東洋的な生きかた――無為自然の道』(以上,ミネルヴァ書房),『西田哲学と宗教』(大東出版社),『西田幾多郎の思想』『善の研究全注釈』(以上,講談社学術文庫),『西田哲学の基層――宗教的自覚の論理』(岩波現代文庫),『明治哲学の研究――西周と大西祝』(岩波書店)ほか

目次

  1. はじめに 序論 自覚の哲学としての西田哲学 1 直覚的自覚――(自己を)見る 2 意識的自覚――自己が自己を見る 3 場所的自覚――自己が自己に於て自己を見る 4 絶対無の自覚――真正の自己に目覚める 5 世界の自覚――自己の内に他を見、他の内に自己を見る 第一章 純粋経験――真実在の世界 1 純粋経験は真正の自己である 2 マッハやジェームズの純粋経験説との異同 3 根源的統一力とは何か 4 純粋経験の諸段階 5 純粋経験と意識現象 6 純粋経験と道徳 7 純粋経験と宗教 第二章 自覚――見るものと見られるもの 1 自覚の概念 2 事行と自覚 3 論理的体系について 4 数理的体系について 5 経験的諸体系 6 絶対自由意志とは何か 7 種々の世界 第三章 場所――包むものと包まれるもの 1 絶対自由意志から絶対無の場所へ 2 述語的論理主義とは何か 3 絶対無の場所 4 自覚の論理と場所の論理 5 重層的内在論 第四章 絶対無の自覚――宗教的境位 1 場所から一般者へ 2 一般者の諸体系 3 絶対無の自覚とは何か 4 哲学と宗教との関係 第五章 絶対矛盾的自己同一――自己の自覚から世界の自覚へ 1 弁証法的世界 2 絶対矛盾的自己同一とは何か 3 場所的弁証法 4 三種の世界 5 行為的直観 6 作られたものから作るものへ 7 物の論理と心の論理 8 世界の自己の自覚 第六章 逆対応――自己と超越者 1 逆対応の論理とは何か 2 絶対矛盾的自己同一と逆対応 3 逆対応と平常底との関係 4 宗教的自覚の論理としての西田哲学 おわりに 人名索引

本文紹介

西田幾多郎の思索を、各時期の鍵概念の展開を明確にすることで解読する。西田哲学への最良の道案内。

抜粋:難解とされる西田幾多郎の思想の本質は、「自覚」の哲学である。この見地から、初期から晩期までの独自の様々な鍵概念「純粋経験」「自覚」「絶対無の場所」「絶対矛盾的自己同一」に沿って、「悪戦苦闘のドキュメント」と評された西田の思索の内的運動と展開の軌跡を明確に解読する。西田哲学への最良の道案内。