書籍詳細

書籍のレビュー・概要

十七歳、誰もまだ「文豪」じゃなかった――太宰治は作家になろうと決意し、宮沢賢治は進路をめぐって父に反発、芥川龍之介は友達と雑誌を作り、谷崎潤一郎は苦学生だった。夏目漱石は下宿で受験勉強し、樋口一葉は父と兄を亡くして一家を背負うことになる。作家たちの十代とその決断を、当時の日記や創作とともに紹介。

作家たちの17歳

Takumi ブックス

作家たちの17歳

著者・関係者
千葉 俊二 著
カテゴリ
ジュニア新書
刊行日
2022/04/20
体裁
新書・226頁
ISBN
9784005009510
在庫状況
在庫あり

価格:968 円

カートを見る

著者略歴

  • 千葉俊二(ちば しゅんじ) 1947年宮城県に生まれ,のち横浜に育つ.早稲田大学第一文学部卒業.早稲田大学大学院文学研究科博士課程中退.早稲田大学教育学部教授を経て,現在,早稲田大学名誉教授.谷崎潤一郎の文学を中心に,児童文学や森鷗外・寺田寅彦などの日本近代文学を幅広く研究しています. 著書に,『物語の法則』『物語のモラル』(いずれも青蛙房,2012年),『文学のなかの科学』(勉誠出版,2018年),『谷崎潤一郎』(集英社新書,2020年)など.

目次

  1. はじめに――バタフライ・エフェクト 第一章 太宰治 「作家になろう、と私はひそかに願望した」 十六歳の日記/暗号で書く/優等生の中学時代/「作家になろう」/「正義と微笑」/最初の創作――「最後の太閤」/「地図」と自己意識/ふたつの衝撃――高等学校時代/人生の死活問題 コラム 近代日本の学校制度 その一 第二章 宮沢賢治 「おれの恋は、いまあの百合の花なのだ」 最初の人生の岐路/岩手病院への入院/将来への不安/「Erste Liebe」(初恋)/苦悩の日々と奇蹟/「ガドルフの百合」/アドレッセンス中葉の文学/法華経との出会い/まことのみんなの幸のために 第三章 芥川龍之介 「己と一緒に大きな世界へ来るがいい」 快活な中学時代/中学時代の集大成――「義仲論」/ 生い立ちと境遇/養子入籍/大川のほとり/回覧雑誌時代/生の孤独――「老狂人」/散りゆく花――「死相」/「死」との対話――「青年と死と」/野性へのあこがれ 第四章 谷崎潤一郎 「諸君は何のために学問を修めますか」 華やかな秀才/中学時代の通信簿/春風から秋雨へ/中学校進学への思い/稲葉先生の薫陶/竹馬の友/聖人願望/書生生活/春の目覚め/作家への決意/文壇へのデビュー コラム 近代日本の学校制度 その二 第五章 樋口一葉 「誠とわれは女成けるものを」 十七歳の女戸主/父ゆずりの向上心/明治の女性と学歴/萩の舎入門/歌と小説/婚約破棄/筒井筒の恋/小説家への道/覚悟と天命/奇蹟の十四ヶ月 第六章 夏目漱石 「我々はポテンシャル、エナージーを養うんだ」 慶応三年生まれの作家たち/遅咲き作家の十七歳/ポテンシャル、エナージー/小さな一個の邪魔物/遠回りの学歴/落第/文学への関心/明治の青春と漢詩文/作家への道 おわりに 参考文献

本文紹介

太宰も、賢治も、芥川も、まだ「文豪」じゃなかった――十代の彼らは何に悩み、何を決意していたのか?

抜粋:十七歳、誰もまだ「文豪」じゃなかった――太宰治は作家になろうと決意し、宮沢賢治は進路をめぐって父に反発、芥川龍之介は友達と雑誌を作り、谷崎潤一郎は苦学生だった。夏目漱石は下宿で受験勉強し、樋口一葉は父と兄を亡くして一家を背負うことになる。作家たちの十代とその決断を、当時の日記や創作とともに紹介。