書籍詳細

書籍のレビュー・概要

衣食住から信仰に至るまで、日本の歴史とは、木とともに歩んだ歴史であるといっても過言ではない。森のめぐみを享受した先史時代、都城や寺院などの大量造営が展開した古代から、森との共生を目ざす現代まで――建築のみならず流通にも着目し、また考古・民俗・技術などの知見も駆使して、人びとが育んだ「木の文化」を描く。

森と木と建築の日本史

Takumi ブックス

森と木と建築の日本史

著者・関係者
海野 聡 著
カテゴリ
文庫
刊行日
2022/04/20
体裁
新書・264頁
ISBN
9784004319269
在庫状況
在庫あり

価格:990 円

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著者略歴

  • 海野 聡(うんの さとし) 1983年,千葉県生まれ.2009年,東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程中退.博士(工学).奈良文化財研究所を経て, 現在――東京大学大学院工学系研究科建築学専攻准教授 専門――日本建築史・文化財保存 著書――『奈良で学ぶ 寺院建築入門』(集英社新書) 『日本建築史講義――木造建築がひもとく技術と社会』(学芸出版社) 『古建築を復元する――過去と現在の架け橋』(吉川弘文館) 『建物が語る日本の歴史』(吉川弘文館) 『奈良時代建築の造営体制と維持管理』(吉川弘文館)

目次

  1. 序章 日本の森林と木の文化 第一章 木と人のいとなみ 一 森林と人のかかわり 二 生活のなかの木材と森林の変化 三 木の特性を知る 四 木を加工する 第二章 豊かな森のめぐみ――古代 一 豊富な資源が可能にした大量造営の時代 二 産地から現場まで――どのように運ばれたか 三 適材適所の利用――各地の事例から 四 木の特性を熟知していた古代人 第三章 奪われる森と技術のあゆみ――中世 一 巨材の減少――大仏殿造営からわかる資源枯渇 二 進む利権化 三 樹種を使い分ける 四 革新的な道具の登場 五 海をわたる木材 第四章 荒廃と保全のせめぎあい――近世 一 消極的保全から積極的保全へ――資源保護の模索 二 大火がもたらした流通の変化 三 広がる樹種の選択 四 信仰を受け継ぐために――御杣山と神宮備林 五 巨材の探求と技術革新 終章 未来へのたすき――近代から現代 一 今もつづく運搬の苦労 二 木材不足から紡ぐ森林へ 三 おわりにかえて あとがき 主要参考文献 図版出典一覧

本文紹介

建築のみならず流通・考古・民俗などの知見も駆使し、日本列島に根づいてきた「木の文化」の歩みを描く。

抜粋:衣食住から信仰に至るまで、日本の歴史とは、木とともに歩んだ歴史であるといっても過言ではない。森のめぐみを享受した先史時代、都城や寺院などの大量造営が展開した古代から、森との共生を目ざす現代まで――建築のみならず流通にも着目し、また考古・民俗・技術などの知見も駆使して、人びとが育んだ「木の文化」を描く。