書籍詳細

書籍のレビュー・概要

低成長、少子高齢化、単身世帯の増加、人生100年時代…。現在の住宅政策は社会の変化に十分に追いつけていないのではないか。戦後直後から今日まで、特に平成期の住宅事情と政策の変遷を読み解き、それが人口減少社会でさまざまな歪みを生じている現状を指摘。先進事例を紹介し、新しい時代に即した住まいのありようを展望する。

これからの住まい

Takumi ブックス

これからの住まい

ハウジング・スモールネスの時代へ

著者・関係者
川崎 直宏 著
カテゴリ
文庫
刊行日
2022/04/20
体裁
新書・246頁
ISBN
9784004319245
在庫状況
在庫あり

価格:968 円

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著者略歴

  • 川崎直宏(かわさき なおひろ) 市浦ハウジング&プランニング代表取締役社長. 京都大学大学院工学研究科卒.1979年,市浦都市開発建築コンサルタンツ(現・市浦ハウジング&プランニング)入社.2016年より現職.住宅政策や自治体の住宅計画の策定,エリアマネジメント等の住宅・居住地計画に関する調査研究に携わる. 技術士.工学博士(京都大学).日本大学非常勤講師. 著書 ─『地域からの住まいづくり──住宅マスタープランを超えて』(共著,ドメス出版,2005年),『地域再生──人口減少時代の地域まちづくり』(共編著,日本評論社,2013年),『人口減少時の住宅政策──戦後70年の論点から展望する』(共編著,鹿島出版会,2015年)など.

目次

  1. はじめに 序章 これからの住まいに求めるもの 1 住まいとは 2 ハウジングとは 3 住宅政策の行方 第1章 戦後住宅史の流れをたどる 1 戦後の「官」主体の住宅政策 2 持ち家主義の確立と住宅すごろく 3 行き詰まりの果ての住宅バブル 〈コラム1〉「都心居住」を実現する――大川端リバーシティ21 4 転換と混乱の平成の30年 第2章 「官」から「民」へ――市場重視政策 1 市場化が推進された1990年代 2 画期となるはずだった住生活基本計画 3 東日本大震災での住宅復興の取り組みの誤謬 4 新しい形の官民連携事業──PPPからPPPPへ 〈コラム2〉まちのにぎわいを創出する──南青山一丁目都営住宅 〈コラム3〉地域と共に団地を再生する──京都市八条市営住宅 第3章 「つくる」から「つかう」へ──ストック重視政策 1 ストックをいかに活かすか──浮上する建替え事業 2 リフォーム・既存住宅を評価する仕組み 〈コラム4〉古い建物を甦らせる──イプセ都立大学、千駄ヶ谷緑苑ハウス 3 課題山積の分譲マンションの建て替え・改修 4 「200年住宅」と既存住宅・リフォーム事業ブーム 5 待ち受ける「空き家」の「解消」問題 6 「つかう」仕組みの確立へ 〈コラム5〉分譲マンションの多くの課題に対応する──西京極大門ハイツ 第4章 「所有」から「利用」へ──賃貸住宅政策 1 放任されてきた賃貸住宅市場 〈コラム6〉低い家賃で住みつづける──スケルトン賃貸住宅とつくば方式 2 一気に推進された市場化 3 空き家問題と不適切事業 4 新しい賃貸住宅事業の萌芽 5 人生100年時代の賃貸住宅政策へ 第5章 「住まい」から「暮らし」へ──セーフティネット政策 1 住宅困窮世帯対応からセーフティネット対応へ 2 住宅市場全体で支える 3 住宅セーフティネット法の成立 4 公営住宅をめぐる三つの誤解 5 地域で取り組む 第6章 「在宅」から「地域」へ──居住福祉政策 1 始動した少子・高齢社会の住宅対策 2 1990年代の福祉政策の転換 〈コラム7〉高齢者の生活をサポートする──ボナージュ横浜 3 住生活基本計画と高齢者住宅政策 4 地域包括ケアシステムへ 〈コラム8〉地域内で住みつづける──ケアタウンたちばな 終章 「ハウジング・スモールネス」という思想 1 共生的・包摂的地域社会へ 2 キーワードは「スモールネス」 3 ビジネスとしての「ハウジング・スモールネス」 〈コラム9〉一つの市をつくる──ユーカリが丘 〈コラム10〉「生涯活躍」できるまち──Share金沢 4 地域マネジメントと地域ガバナンス 5 アフターコロナ時代のハウジング おわりに 関連略年表 主要参考文献

本文紹介

現在の住宅政策は時代の変化に追いついていないのではないか。アフターコロナ時代に即した哲学を説く。

抜粋:低成長、少子高齢化、単身世帯の増加、人生100年時代…。現在の住宅政策は社会の変化に十分に追いつけていないのではないか。戦後直後から今日まで、特に平成期の住宅事情と政策の変遷を読み解き、それが人口減少社会でさまざまな歪みを生じている現状を指摘。先進事例を紹介し、新しい時代に即した住まいのありようを展望する。