書籍詳細

書籍のレビュー・概要

フィクションの世界でよく題材にされ、人々の間でイメージが出来上がっている人工冬眠。2020年に発表された著者らの研究成果は、いまだ確立されていないこの技術の実現に向けて飛躍的な貢献をすると期待されている。日々研究開発に挑む研究者としての自身の体験や想いをふんだんに交えながら、「人類冬眠計画」を披露する。

人類冬眠計画

Takumi ブックス

人類冬眠計画

生死のはざまに踏み込む

著者・関係者
砂川 玄志郎 著
カテゴリ
自然科学書
刊行日
2022/04/14
体裁
B6・並製 ・124頁
ISBN
9784000297110
在庫状況
在庫あり

価格:1,320 円

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著者略歴

  • 砂川玄志郎(すながわ げんしろう) 1976年,福岡県生まれ.2001年,京都大学医学部卒業.小児科医.大阪赤十字病院,国立成育医療研究センターで医師として勤務.2010年,京都大学大学院医学研究科博士課程修了.博士(医学).理化学研究所生命システム研究センター研究員,同生命機能科学研究センター基礎科学特別研究員などを経て,現在,理化学研究所生命機能科学研究センター上級研究員.

目次

  1. はじめに 第1章 冬眠との出会い 人工冬眠とはなにか/小児科医として働く/子どもは元気/国立成育医療センター/麻酔との出会い/重症患者を搬送することはとても難しい/マダガスカル島のキツネザル/神戸理化学研究所 ◆コラム 夏なのに冬眠 第2章 睡眠研究から休眠研究へ 概日時計と睡眠/睡眠の謎/睡眠実験のジレンマ/マウスに悟られずに睡眠を測定する/マウスに触れずに呼吸パターンを測定する/呼吸波形から睡眠を判定する/ロールモデル ◆コラム 科学者とプログラミング 第3章 冷たいことにはわけがある 冬眠研究の歴史/冷たい哺乳類/冷たくても動き続ける心臓/冬眠中の体温は制御されている/体温よりも代謝が先に落ちる/休眠の研究にふさわしい動物/マウスを用いた休眠研究に必要な環境/冬眠と日内休眠の違い ◆コラム 冬眠とサーカディアンリズム 第4章 哺乳類を冷たくするには 視床下部は体温調節の司令塔/QRFPというペプチド/どこのQRFP神経が機能しているのか?/QIHの発見──視床下部のQRFP神経を興奮させると冬眠様状態に/Q神経の本当の役割/QIHが冬眠研究に与えるインパクト ◆コラム サイエンスと偶然 第5章 人工冬眠を目指し 人類冬眠計画/人工冬眠の実現性/発明と発見/人工冬眠によって変わる未来/人間を冷やすとなにが問題なのか/低代謝耐性/省エネモード/人工冬眠を実現するために人間に必要なこと ◆コラム 地球人から宇宙人へ おわりに 参考文献

本文紹介

人は冬眠できるのか? 人工冬眠の実現を目指して日々研究開発に挑む研究者がわかりやすく解説する。

抜粋:フィクションの世界でよく題材にされ、人々の間でイメージが出来上がっている人工冬眠。2020年に発表された著者らの研究成果は、いまだ確立されていないこの技術の実現に向けて飛躍的な貢献をすると期待されている。日々研究開発に挑む研究者としての自身の体験や想いをふんだんに交えながら、「人類冬眠計画」を披露する。