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書籍のレビュー・概要

情報化やグローバリゼーションは、人々の場所性/時間性を喪失させつつある。こうした喪失によって欲望される居場所とは、どのようなものか。私たちが「いま・ここ」で見失っている「見当識」はいかに取り戻せるか。〈ノスタルジア〉と〈ユートピア〉という主題の歴史と現在の変奏として分析し、考察する。【解説:奥村 隆】

ノスタルジアとユートピア

Takumi ブックス

ノスタルジアとユートピア

著者・関係者
若林 幹夫 著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2022/03/24
体裁
四六・並製 ・カバー ・204頁
ISBN
9784000271769
在庫状況
在庫あり

価格:2,420 円

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著者略歴

  • 若林幹夫(わかばやし みきお) 1962年生まれ.早稲田大学教育・総合科学学術院教授.著書に『未来の社会学』(河出ブックス,2014年),『熱い都市冷たい都市・増補版』(青弓社,2013年),『社会(学)を読む』(弘文堂,2012年),『〈時と場〉の変容──「サイバー都市」は存在するか?』(NTT出版,2010年),『増補 地図の想像力』(河出文庫,2009年),『郊外の社会学──現代を生きる形』(ちくま新書,2007年),『都市の比較社会学──都市はなぜ都市であるのか』(2000年,岩波書店)など.

目次

  1. 序章 〈一〉と〈二〉、あるいは〈一〉ではないもの 『ラ・ジュテ』/時間としての世界、空間としての世界/過去と未来の現実性/グアラニ族/〈一〉であることと、〈二〉であること/ノスタルジアとユートピア/不可能性の時代?/主題と変奏 第1章 時間と空間の地形学(トポグラフィー) 〈いま・ここ〉とそれを超える世界/動物から見た世界/人間の見る世界/社会の地形/時間の地形/時間の空間性/世=界の体制と〈いま・ここ〉を超える世界への定位(オリエンテーション) 第2章 〈あること〉と〈あるべきこと〉 場所的な病、時間的な感傷/経験していない過去へのノスタルジア/楽園へのノスタルジア、永遠へのノスタルジア/ユートピアへのノスタルジア/ユートピア/本来性へのノスタルジア/〈あること(Sein)〉と〈あるべきこと(Sollen)〉 第3章 〈他の空間〉から〈他の時間〉へ 〈他の空間〉への想像力/〈他の空間〉から〈他の時間〉へ/ユートピア的社会主義/地上の未来のユートピア/世界から抜け出してゆく社会――故郷喪失と世界喪失/マンハイムの四つのユートピア/歴史の現実へ 第4章 〈進歩〉の中のユートピアとノスタルジア ユートピアの終わり? 歴史の終わり?/ユートピアの精神、ユートピアの系譜/危機の時代と生きられる時間/進歩が世界を支配する/ユートピアとしてのネーション/二十世紀のユートピアたち/ノスタルジアとしてのナショナリズム/進歩の主体としてのネーション 第5章 〈一〉になった世界 歴史の終わりとポストモダン/成長の老化、延長する現在/ポストユートピア/異なる体制があること/グローバルな一つの世界/資本主義リアリズム/バーチャルの時代/身体へのノスタルジア/対抗リアリズム/“進歩と未来の共同体”へのノスタルジア/〈いま・ここ〉のユートピア、〈いま・ここ〉へのノスタルジア 結章 再び〈二〉または〈多〉である世界へ 文献 解説……………奥村 隆 ――失われた見当識(オリエンテーション)を求めて あとがき

本文紹介

情報化やグローバリゼーションのなか、私たちが見失っている「見当識」はいかに取り戻せるか。

抜粋:情報化やグローバリゼーションは、人々の場所性/時間性を喪失させつつある。こうした喪失によって欲望される居場所とは、どのようなものか。私たちが「いま・ここ」で見失っている「見当識」はいかに取り戻せるか。〈ノスタルジア〉と〈ユートピア〉という主題の歴史と現在の変奏として分析し、考察する。【解説:奥村 隆】