書籍詳細

書籍のレビュー・概要

「漢字博士」として、辞書の編さんや国の漢字政策などに関わってきた著者。様々な当て字を得意になって書いていた小学校時代。秋桜をコスモスと読むのが許せなかった中学時代。進路に悩んだ高校時代。地名漢字を調べに出かけた現地調査など、漢字にまつわるエピソードを交えながら、漢字の魅力や研究者への道のりを語ります

漢字ハカセ、研究者になる

Takumi ブックス

漢字ハカセ、研究者になる

著者・関係者
笹原 宏之 著
カテゴリ
ジュニア新書
刊行日
2022/03/18
体裁
新書・204頁
ISBN
9784005009503
在庫状況
在庫あり

価格:902 円

カートを見る

著者略歴

  • 笹原宏之(ささはら ひろゆき) 1965年東京生まれ.早稲田大学社会科学総合学術院教授.博士(文学).ティーチングアワード受賞.日本語と漢字の研究者. 著書に『日本の漢字』(岩波新書,2006年),『当て字・当て読み漢字表現辞典』(三省堂,2010年),『訓読みのはなし』(角川ソフィア文庫,2014年),『方言漢字』(同,2020年),『謎の漢字』(中公新書,2017年),『国字の位相と展開』(三省堂,2007年,第35 回金田一京助博士記念賞,第11 回立命館白川静記念東洋文字文化賞受賞)など多数. 漢字に関する政策作り,教育,学会,教科書・辞典編纂,普及啓発の活動にも携わり,『漢字博士がマンガで解説! 漢字が好きになる!!』(小学館,2021年)の監修なども手がける.

目次

  1. はじめに 1 蛸と鮹──マンガのタコと辞典のタコ 人生最初に書いた漢字が、「誤字」!/漢字が苦手な小学生/人と違うところに興味が向かう/「笹」は国字/漢和辞典との出会い/漢字博士として/漢字博士の日々 コラム 漢字のはじまりと古代の漢字/当用漢字と常用漢字──なぜ漢字は勝手に使えないのか?/国字とは?/漢和辞典を使ってみよう 2 秋桜と書いてコスモス──こんな当て字は許せない 漢字の「観察」/数々の「当て字」/「当て字」集めに熱中/辞典の世界を飛び出して/授業中の漢字/地理歴史クラブでもやっぱり漢字/許せなかった、山口百恵の「秋桜」/当て字の、気づき コラム おもしろい当て字とその由来 3 〓、囍、靏──全一三巻『大漢和辞典』にもない漢字 『大漢和辞典』がほしい!/『大漢和辞典』を探せ/ついに購入!/『大漢和辞典』に対する「なぜ?」/白い手袋の少年/桃源郷発見/広がる興味と、もどかしさ/検定試験よりも……/漢字と経験/当て字にがっかり/書店や図書館に足しげく通う 4 脣から唇、膚から肌へ──当用漢字から常用漢字へ 始まった高校生活/やっと勉強に集中/まさかのビリギャル超え?/異体字に関心/国字に注目/国語学(日本語学)に出会う/古代中国だけでは/『小学雑記稿』を書く/「常用漢字表」の公布/学校の漢字/漢字を数える/何でも習ってみよう/将来についての悩み/家庭の激変/受験勉強 5 早慶は〓〓?──大学生活で出会った漢字 夢の大学一年生/構内と図書館で/習い事と図書館通い/サークル活動で学んだこと/大学二年生に/今につながる外国語の勉強/中国の漢字/国語学の洗礼 コラム めずらしい姓名 6 〓──俗字や国字は、何かしっくりくる 大学三年生に/中心を外す/大学四年、中文から日文へ/ひたすら資料を読む日々/不安とたたかった大学院への進学 コラム 田国男の周圏論 7 腺、濹の追跡──個人文字の広がり 初めてのワープロ/昭和の終わり/修士論文を提出/学会デビュー/学会誌への投稿/国字「腺」「濹」の追跡/視野の広げ方 8 妛、腥──幽霊文字、人名用漢字と向き合う タイミングの大切さ/女子大学に就職/女子大学での日々/野外で地名を調べる/「KYON2」という表記/パソコン導入とデータ消滅の失敗/国立国語研究所への転職/研究所での仕事/JIS漢字(経済産業省の所管)の調査/幽霊文字の正体を暴く/JISの記号/研究所での意外な仕事/テレビと大学/子の名に付けられる漢字/意味よりイメージ? コラム 姓名判断 9 粁、蛯──博士論文と北海道の蛯天丼 母校に戻る/教授としての日々/「左馬」の記憶/ついに博士論文の提出へ/博士になってみて/国字「蛯」を調べ、時代差、地域差、集団差を見出す/最初の出版は新書/博士論文の出版/初めての受賞 10 麺、混む──時代とともに「常用漢字」も変わる 文字政策の力と怖さ/道が「こむ」?/当て字/テレビ・ラジオ番組/変化を続ける仕事/人の幸せのために おわりに

本文紹介

著名な「漢字博士」の著者が、漢字にまつわるエピソードを交えながら研究者への道筋やその仕事を語る。

抜粋:「漢字博士」として、辞書の編さんや国の漢字政策などに関わってきた著者。様々な当て字を得意になって書いていた小学校時代。秋桜をコスモスと読むのが許せなかった中学時代。進路に悩んだ高校時代。地名漢字を調べに出かけた現地調査など、漢字にまつわるエピソードを交えながら、漢字の魅力や研究者への道のりを語ります