書籍のレビュー・概要
従来、ミクロ経済学とマクロ経済学は、その分析対象を異にするだけではなく、共通の分析手法を持っていなかったが、この断絶状態は終焉を迎えつつある。近年の目覚ましい経済学の進化をトレースし、両者の方法論的な対立を乗り越えた先に見える「標準的経済学」の現在と未来を、「合理性」をキーワードに解説する。 ※本書108頁の「質的応答均衡(Quantal Response Equilibrium,QRE)」という訳語は 川越敏司『実験経済学』(東京大学出版会、2007年)考案によるものであり、109-110頁のようにQREを図示したのは 川越敏司 『行動ゲーム理論入門』(NTT出版、 2010年)が初出である。