カテゴリー

書籍詳細

書籍のレビュー・概要

「アナーキズムの父」と言われた思想家が、真に探求したものは何だったのか。近代のデモクラシーや私的所有が内包する「絶対」性への批判から、均衡・連合・集合理性といった概念による社会秩序構想に至る、その独創的かつ豊穣な思想の全容を、気鋭の研究者が精緻な読みで浮かび上がらせる

プルードン

Takumi ブックス

プルードン

反「絶対」の探求

著者・関係者
金山 準 著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2022/02/17
体裁
A5・上製 ・カバー ・228頁
ISBN
9784000615211
在庫状況
在庫あり

価格:4,620 円

カートを見る

著者略歴

  • 金山 準(かねやま じゅん) 1977年生。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了、博士(学術)。2008年より北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院准教授、現在に至る。2013-14年、パリ第八大学客員研究員。専門は近現代フランス思想史。他の著作として、「ソレル――主体の変容と想像力」(『岩波講座 政治哲学第4巻 国家と社会』2014年)など。

目次

  1. 凡 例 序 論 1 はじめに 2 マルクス・経済学・アナーキズム 3 集合とは何か? 4 生涯と著作 第一章 所有・人間・絶対 1 所有はなぜ批判されるのか? 1-1 所有という「現実」 1-2 所有と絶対 2 絶対から均衡へ 2-1 所有から占有へ 2-2 不完全に作られた者 2-3 自然発生性と反省性 むすび 反「絶対」の探求 第二章 セリーと均衡 1 セリーという方法 1-1 構成されたものとしての秩序 1-2 セリーとアンチノミー、悪と進歩 2 セリー論の文脈 2-1 博物学、社会学、生物学 2-2 フーリエ むすび 「あまりによく秩序付けられた多様性」? 第三章 神の主権と人間の連合 1 連合主義の文脈 1-1 連合主義と政治思想 1-2 連合主義とフランス 2 連合主義の発展 3 連合主義の思想 3-1 自治 3-2 国家 3-3 均衡・平和・主権 4 神の主権と人間の連合 4-1 均衡と時間 4-2 反省 むすび 主体と多様性 第四章 集合理性――自律・社会・上書き 1 意志から理性へ――自律と自由のあいだで 2 「普遍理性」としての神 3 普通選挙と「世論」 3-1 カエサル主義 3-2 人民の声の文法 4 集団と集合理性 4-1 絶対の除去 4-2 「集団」と「社会的法権利」 5 秩序の二重性 むすび 上書きされる社会 第五章 正義の理想化 1 はじめに 1-1 神なきモラルの可能性 1-2 内在と超越、理想化 2 尊厳としての正義 2-1 正義の定義 2-2 「絶対」としての尊厳 3 理想化という能力 3-1 理性から理想へ 3-2 理想と正義 3-3 理想とコミュニケーション 4 正義の器官としての家族 4-1 家族に課される道徳的負荷 4-2 所有と愛のアンチノミー むすび 討議と感嘆 補論 プルードンとミソジニー 1 「補助者」としての女性 2 ファロセントリズムと理性主義 結 論 注 文 献 あとがき 人名索引

本文紹介

アナーキズムの枠を超える独創的で豊穣な思想を、気鋭の研究者が浮かび上がらせる。

抜粋:「アナーキズムの父」と言われた思想家が、真に探求したものは何だったのか。近代のデモクラシーや私的所有が内包する「絶対」性への批判から、均衡・連合・集合理性といった概念による社会秩序構想に至る、その独創的かつ豊穣な思想の全容を、気鋭の研究者が精緻な読みで浮かび上がらせる