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書籍のレビュー・概要

マルチチュードよ、自らの民主主義のための起業家となれ! 抑圧や専制に抵抗するだけでなく、真に自由で公正な社会を築くための集合=集会(アセンブリ)とは。金融資本の台頭による〈共〉の搾取と、広場を占拠する新たな運動の拡大――時代のうねりを受け止め、解放へのヴィジョンを描き出す。ネグリ=ハートの到達点。 ■お詫びと訂正 本書457頁(訳者あとがき)の署名は、「訳者一同」とすべきところを「水嶋一憲氏」としておりました。お詫びの上訂正いたします。

アセンブリ

Takumi ブックス

アセンブリ

新たな民主主義の編成

著者・関係者
アントニオ・ネグリ 著・マイケル・ハート 著・水嶋 一憲 訳・佐藤 嘉幸 訳・箱田 徹 訳・飯村 祥之 訳
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2022/02/17
体裁
A5・上製 ・カバー ・492頁
ISBN
9784000615181
在庫状況
在庫あり

価格:4,950 円

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著者略歴

  • アントニオ・ネグリ(Antonio Negri) 1933年生まれ.イタリアのマルクス主義哲学者,政治学者,活動家.元パドヴァ大学社会科学研究所教授.1970年代にアウトノミア運動の中心人物として活躍するが,79年にテロへの関与の嫌疑で逮捕・投獄される.83年にフランスへ亡命,研究・執筆活動を続けた後,97年に自主的に帰国,再収監される.2003年に釈放.邦訳された主な著作として,ハートとの〈帝国〉3部作(『〈帝国〉』以文社,2003年,『マルチチュード』NHK出版,2007年,『コモンウェルス』NHK出版,2009年)のほか,『野生のアノマリー』(作品社,2008年),『構成的権力』(松籟社,1999年)がある. マイケル・ハート(Michael Hardt) 1960年生まれ.アメリカの政治哲学者,比較文学者.デューク大学文学部教授.パリ第8 大学で亡命中のネグリに師事,1991年に『野生のアノマリー』を英訳する.上記のネグリとの共同作業のほか,『ドゥルーズの哲学』(法政大学出版局,1996年,新装版2003年)が邦訳されている. 水嶋一憲(みずしま・かずのり) 1960年生まれ.大阪産業大学経済学部教授.専攻はメディア文化研究,社会思想史.主な著書に『コミュニケーション資本主義と〈コモン〉の探求』(共著,東京大学出版会,2019年),訳書にネグリ= ハート〈帝国〉3部作がある. 佐藤嘉幸(さとう・よしゆき) 1971年生まれ.筑波大学人文社会系准教授.専攻は哲学,思想史.主な著作に『権力と抵抗』(人文書院,2008 年),『三つの革命』(廣瀬純との共著,講談社選書メチエ,2017年)がある. 箱田 徹(はこだ・てつ) 1976年生まれ.天理大学人間学部准教授.専攻は思想史,現代社会論.主な著作に『フーコーの闘争』(慶應義塾大学出版会,2013年),訳書にアンドレアス・マルム『パイプライン爆破法』(月曜社,2022年)がある. 飯村祥之(いいむら・よしゆき) 1991年生まれ.筑波大学人文社会科学研究科博士後期課程在籍(文学修士).専攻は思想史.主な著作に「ネグリ=ハートにおける抵抗と哲学」(『社会思想史研究』第42号,2018年),「政治的言説の理論」(『社会思想史研究』第44号,2020年)がある.

目次

  1. 序 ■第一部 指導(リーダーシップ)という問題 第一章 指導者(リーダー)はどこへ行った コミューン派の「誤り」 「指導(リーダーシップ)への批判=組織と制度の拒否」という誤った想定 歴史的転換の徴候としての指導者(リーダー)なき運動 第二章 ケンタウロスの戦略と戦術 過去の革命のミュージアム 第一の呼びかけ──運動に戦略〔立案の役割〕を 運動の党? 第三章 反ルソー、あるいは主権と訣別するために 代表制への批判 構成的権力〔=憲法制定権力〕への批判 第二の呼びかけ ── 非主権的制度を発明せよ 第一の応答 ──政治的プロジェクトを社会的生によって基礎づけよ 政治的なものの自律性に抗して 第四章 右翼運動という暗い鏡 人民の統一性を回復するために ポピュリズムと人種化された所有 宗教的アイデンティティの暴力 豊かさとしての貧しさ 第五章 本当の問題は別のところにある 堰(ダム)を打ち壊せ! 第二の応答──協働的連合の多元的存在論を求めよ 第三の呼びかけ──権力を奪取せよ、しかしこれまでとは別の仕方で 『資本論』に抗するマルクス主義 ■第二部 社会的生産 「下から」とは何を意味するのか 第六章 いかにして所有を〈共(コモン)〉へと開くか 諸権利の束 労働の社会的所有 第三の応答──〈共(コモン)〉は所有財産ではない 蜂の寓話、または〈共(コモン)〉の情念=情熱(パ ッション) 第七章 われら機械状主体 人間と機械の関係 資本の構成の変化 第四の呼びかけ──固定資本を取り戻せ(「人間それ自身がこの固定資本なのである」) 機械状主体性 第八章 反転したヴェーバー ヴェーバーの夢とカフカの悪夢 怒リモ不公平モナク デジタル・テイラー主義 第四の応答──国家を粉砕せよ 中央ヨーロッパ(ミッテルオイローパ)の終焉 第九章 マルチチュードの起業家活動(アントレプレナーシップ) いかにして起業家になるか 第五の呼びかけ ──マルチチュードの「起業家活動(アントレプレナーシップ)」 社会的生産→社会的ユニオン→社会ストライキ 翻訳としての言葉の奪取 ■第三部 金融の指令と新自由主義のガバナンス 第一〇章 金融は社会的価値を捕獲する 上からの金融と下からの金融 分離/採取 採取の多面性 社会的生産から金融へ 社会的工場内のロジスティクスとインフラ マルクス主義論争1── 本源的蓄積 第一一章 貨幣は社会関係を制度化する 貨幣とは何か、またそれはどのように支配するのか? 客観精神 私的所有とその脱物質化について 危機は下から発生する マルクス主義論争2──危機= 恐慌 第一二章 失調する〔=蝶番から外れた〕新自由主義的行政管理 新自由主義的自由 新自由主義的行政管理の危機点 公権力の空洞化 第五の応答 ── 強力な主体性を生産せよ ■第四部 新しい〈君主〉 第一三章 政治的リアリズム 権力は二番目にくる 〈共(コモン)〉が最初にくる ゼネラル・ストライキ 中道の過激主義 第一四章 不可能な改革主義 システムを修理する 対抗権力を設立する 戦争の煙霧の中の憤怒 〈帝国〉の今日 第一五章 そして、いま何を? 鍛冶神ヘーパイストスがマルチチュードを武装させる 三つの顔を持つディオニュソスが〈共コモン〉を統治する ヘルメスが〈共コモン〉の硬貨を鋳造する 第一六章 羅針儀海図 富 制度 組織(化) 勧告 謝辞 註 訳者あとがき 人名索引

本文紹介

マルチチュードよ、民主主義の起業家となれ! 新たな時代に解放への道筋を示す。ネグリ=ハートの到達点

抜粋:マルチチュードよ、自らの民主主義のための起業家となれ! 抑圧や専制に抵抗するだけでなく、真に自由で公正な社会を築くための集合=集会(アセンブリ)とは。金融資本の台頭による〈共〉の搾取と、広場を占拠する新たな運動の拡大――時代のうねりを受け止め、解放へのヴィジョンを描き出す。ネグリ=ハートの到達点。 ■お詫びと訂正 本書457頁(訳者あとがき)の署名は、「訳者一同」とすべきところを「水嶋一憲氏」としておりました。お詫びの上訂正いたします。