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書籍詳細

書籍のレビュー・概要

日本軍から自衛隊へとその名称を変えながら、軍隊(軍事組織)は戦時/平時を問わず日本社会のなかに存在し続けている。社会は軍隊からどのような影響をうけているのか、軍隊は市民社会・地域社会とどのような関係を取り結んでいるのか。敗戦による軍の解体を画期とする連続と断絶の両面から、新たな構図を描き出す。

社会のなかの軍隊/軍隊という社会

Takumi ブックス

社会のなかの軍隊/軍隊という社会

著者・関係者
蘭 信三 編・石原 俊 編・一ノ瀬 俊也 編・佐藤 文香 編・西村 明 編・野上 元 編・福間 良明 編
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2022/01/27
体裁
A5・上製 ・カバー ・266頁
ISBN
9784000271714
在庫状況
在庫あり

価格:3,520 円

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著者略歴

  • 〈編集委員〉 蘭 信三(あららぎ・しんぞう) 1954年生。大和大学社会学部教授。歴史社会学、戦争社会学。『日本帝国をめぐる人口移動の国際社会学』(編著)不二出版、2008年など。 石原 俊(いしはら・しゅん) 1974年生。明治学院大学社会学部教授。歴史社会学、島嶼社会論。『硫黄島――国策に翻弄された130年』中公新書、2019年など。 一ノ瀬俊也(いちのせ・としや) 1971年生。埼玉大学教養学部教授。日本近代軍事史・社会史。『東條英機――「独裁者」を演じた男』文春新書、2020年など。 佐藤文香(さとう・ふみか) 1972年生。一橋大学大学院社会学研究科教授。ジェンダー研究、軍事・戦争とジェンダーの社会学。『軍事組織とジェンダー――自衛隊の女性たち』慶應義塾大学出版会、2004 年など。 西村 明(にしむら・あきら) 1973年生。東京大学大学院人文社会系研究科准教授。宗教学・文化資源学。『戦後日本と戦争死者慰霊――シズメとフルイのダイナミズム』有志舎、2006年など。 野上 元(のがみ・げん) 1971年生。筑波大学人文社会系准教授。歴史社会学、戦争社会学。『戦争体験の社会学――「兵士」という文体』弘文堂、2006年など。 福間良明(ふくま・よしあき) 1969年生。立命館大学産業社会学部教授。歴史社会学、メディア史。『「戦跡」の戦後史――せめぎあう遺構とモニュメント』岩波書店、2015年など。 〈執筆者〉 河野 仁(かわの・ひとし) 1961年生。防衛大学校教授。軍事社会学。『〈玉砕〉の軍隊、〈生還〉の軍隊』講談社学術文庫、2013年など。 渡邊 勉(わたなべ・つとむ) 1967年生。関西学院大学社会学部教授。計量社会学。『戦争と社会的不平等――アジア・太平洋戦争の計量歴史社会学』ミネルヴァ書房、2020年など。 阿部純一郎(あべ・じゅんいちろう) 1979年生。椙山女学園大学文化情報学部准教授。観光社会学、歴史社会学。『〈移動〉と〈比較〉の日本帝国史――統治技術としての観光・博覧会・フィールドワーク』新曜社、2014年など。 中村江里(なかむら・えり) 1982年生。広島大学大学院人間社会科学研究科准教授。日本近現代史。『戦争とトラウマ』吉川弘文館、2018年など。 佐々木知行(ささき・ともゆき) 1973年生。ウィリアム&メアリー大学日本研究准教授。日本近代史。Japan’s Postwar Military and Civil Society:Contesting a Better Life, Bloomsbury, 2015 など。 清水 亮(しみず・りょう) 1991年生。筑波大学(日本学術振興会特別研究員PD)。社会学。「記念空間造成事業における担い手の軍隊経験――予科練の戦友会と地域婦人会に焦点を当てて」『社会学評論』69巻3号、2018年など。 山本唯人(やまもと・ただひと) 1972年生。法政大学大原社会問題研究所准教授。社会学。「ポスト冷戦における東京大空襲と「記憶」の空間をめぐる政治」『歴史学研究』第872号、2010年など。 松田英里(まつだ・えり) 1985年生。早稲田大学本庄高等学院教諭。日本近現代史。『近代日本の戦傷病者と戦争体験』日本経済評論社、2019年など。 須藤遙子(すどう・のりこ) 1969年生。東京都市大学メディア情報学部教授。メディア論、文化社会学。『自衛隊協力映画――『今日もわれ大空にあり』から『名探偵コナン』まで』大月書店、2013年など。 松田ヒロ子(まつだ・ひろこ) 1976年生。神戸学院大学現代社会学部准教授。社会史、歴史社会学。『沖縄の植民地的近代――台湾へ渡った人びとの帝国主義的キャリア』世界思想社、2021年など。

目次

  1. 『シリーズ 戦争と社会』刊行にあたって 総 説 軍隊と社会/軍隊という社会……………一ノ瀬俊也、野上 元 第Ⅰ部 旧日本軍と社会 第1章 軍事エリートと戦前社会――陸海軍将校の「学歴主義的」選抜と教育を中心に……………河野 仁 第2章 徴兵制と社会階層――戦争の社会的不平等……………渡邊 勉 第3章 退屈な占領――占領期日本の米軍保養地と越境する遊興空間……………阿部純一郎 第4章 戦後日本における軍事精神医学の「遺産」とトラウマの抑圧……………中村江里 コラム① 重層的記録としての戦争体験記――東京空襲を記録する会・東京空襲体験記原稿コレクションを事例に……………山本唯人 コラム② 「癈兵」の戦争体験回顧……………松田英里 第Ⅱ部 自衛隊と社会 第5章 自衛隊と市民社会――戦後社会史のなかの自衛隊……………佐々木知行 第6章 自衛隊基地と地域社会――誘致における旧軍の記憶から……………清水 亮 第7章 防衛大学校の社会学――市民の「鏡」に映る現代の士官……………野上 元 第8章 自衛隊と組織アイデンティティの形成――沖縄戦の教訓化をめぐって……………一ノ瀬俊也 第9章 「自衛官になること/であること」――男性自衛官の語りから……………佐藤文香 コラム③ 「萌え」と「映え」による自衛隊広報の変容……………須藤遙子 コラム④ 自衛隊と地域社会を繫ぐ防衛博覧会――小松市「伸びゆく日本産業と防衛大博覧会」(一九六二年)を中心に……………松田ヒロ子

本文紹介

戦前にとどまっていた軍隊と社会の関係という分析視角を戦後の自衛隊にまで広げ、新たな構図を描きだす。

抜粋:日本軍から自衛隊へとその名称を変えながら、軍隊(軍事組織)は戦時/平時を問わず日本社会のなかに存在し続けている。社会は軍隊からどのような影響をうけているのか、軍隊は市民社会・地域社会とどのような関係を取り結んでいるのか。敗戦による軍の解体を画期とする連続と断絶の両面から、新たな構図を描き出す。