書籍詳細

書籍のレビュー・概要

徳川体制を支えていた「仁政と武威」の揺らぎ、広がる格差と蔓延する暴力、頻発する天災や疫病――先の見えない時代を、人びとはどのように生きたのか。幕末維新を天保期から始まる長い変動過程としてとらえ、みずから動きだす百姓、自己主張を始める若者、新たな生き方を模索する女性に光をあて、その社会像を総合的に描く。

幕末社会

Takumi ブックス

幕末社会

著者・関係者
須田 努 著
カテゴリ
文庫
刊行日
2022/01/20
体裁
新書・278頁
ISBN
9784004319092
在庫状況
在庫あり

価格:1,034 円

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著者略歴

  • 須田 努(すだ つとむ) 1959年、群馬県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。 現在―明治大学情報コミュニケーション学部教授 専攻―日本近世・近代史(民衆史・社会文化史) 著書―『「悪党」の一九世紀――民衆運動の変質と"近代移行期"』(青木書店)、『イコンの崩壊まで――「戦後歴史学」と運動史研究』(青木書店)、『幕末の世直し万人の戦争状態』(吉川弘文館)、『現代を生きる日本史』(共著、岩波書店)、『吉田松陰の時代』(岩波書店)、『三遊亭円朝と民衆世界』(有志舎)

目次

  1. はじめに 序章│武威と仁政という政治理念 1 江戸時代 社会の枠組み 2 百姓一揆という社会文化 3 既得権益の時代 第一章│天保期の社会揺らぐ仁政 1 「内憂外患」の自覚 2 在地社会の動揺 3 無宿・博徒の世界 4 百姓一揆の変質崩壊する作法 5 奇妙な三方領知替え反対一揆 第二章│弘化から安政期の社会失墜する武威 1 ペリー来航と政局の展開 2 国体・尊王攘夷論の形成と広がり 3 開国を受けとめた社会 4 地震とコレラに直面した人びと 5 「強か者」の登場 第三章│万延から文久期の社会 尊王攘夷運動の全盛 1 在地社会に広がる尊王攘夷運動 2 出遅れる長州藩、動く薩摩藩 3 欧米列強との戦争と在地社会 4 在地社会に広がる尊王攘夷運動 5 地域指導者の転回 第四章│元治から慶応期の社会 内戦と分断の時代 1 長州藩の復活から幕府滅亡 2 天狗党の乱と在地社会 3 北関東で連続する世直し騒動 4 戦場となった北関東 5 東北戦争と在地社会の動向 おわりに 参考史料 参考文献

本文紹介

動きだす百姓、主張する若者、個性的な女性――先の見えない時代を懸命に生き抜こうとした人びとを描く。

抜粋:徳川体制を支えていた「仁政と武威」の揺らぎ、広がる格差と蔓延する暴力、頻発する天災や疫病――先の見えない時代を、人びとはどのように生きたのか。幕末維新を天保期から始まる長い変動過程としてとらえ、みずから動きだす百姓、自己主張を始める若者、新たな生き方を模索する女性に光をあて、その社会像を総合的に描く。