カテゴリー

書籍詳細

書籍のレビュー・概要

古典はそれに向きあう者と無関係に存在するのではない。古典理解のあり方を示して通説的なギリシア哲学史の相対化と書換えとを促し、哲学の初発=人間と世界を一体として把握しようとする初期哲学者たちの言語的営みの魅力をテクストにそくして語る。俯瞰的な視点が生きる諸論考に文化の横断を楽しむ小文を配した論集。

変貌するギリシア哲学

Takumi ブックス

変貌するギリシア哲学

著者・関係者
内山 勝利 著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2022/01/19
体裁
四六・上製 ・カバー ・280頁
ISBN
9784000247276
在庫状況
在庫あり

価格:3,080 円

カートを見る

著者略歴

  • 内山勝利(うちやま かつとし) 1942年生。1967年京都大学文学部哲学専修卒、1975年同大学院博士課程中退。関西大学を経て1988年京都大学文学部助教授、教授、2005年定年、京都大学名誉教授。日本西洋古典学会委員長(2004.6―10.6)。古代ギリシア哲学とりわけプラトン哲学、ソクラテス以前の哲学。著書に『哲学の初源へ――ギリシア思想論集』(世界思想社、2002年)、『対話という思想――プラトンの方法叙説』(2004年)、『ここにも神々はいます』(2008年)、『プラトン「国家」――逆説のユートピア』(2013年、以上岩波書店)。共編著に『哲学の歴史』(中央公論新社、2007―08年)など。翻訳に『ソクラテス以前哲学者断片集』(1996―98年)、アリストテレス『自然学』(2017年、以上岩波書店)など。

目次

  1. Ⅰ ギリシア哲学への新視座 創造的発見の場としての古典 古典の挑発力――「西洋古典学」から「ギリシア・ローマ学」へ 英知と学知のあいだ――古代ギリシア哲学が求めたもの 変貌する哲学史――ギリシア哲学世界から見えてくるもの Ⅱ ソクラテスの余波 プラトン的対話について――若干の補遺と再確認 哲学の始点における断片的対話 ギリシア・コスモポリタン列伝――「世界市民」の可能性を考えるために Ⅲ 言葉と宇宙 宇宙誌の文体――初期ギリシア哲学における言語と世界 人の語りとしてのロゴス――ヘラクレイトスにおける言語と世界 解体する自然のさ中なる生――エンペドクレスの「新断片」発見によせて Ⅳ ギリシア哲学の周辺 西洋古典世界の植物相、あるいはJ・E・レイヴンのこと 失われたテクストを求めて――V・ローゼのことなど 古代著作の再発見――中世写本から古代パピルスへ 連作短歌調『イリアス』――ホメロス定型訳の試み 乱舞する言葉の群 寺田寅彦とルクレティウス 『経国美談』の古代ギリシア世界 ガレノス覚書 「賢者」プルタルコス あとがき 初出一覧 固有名索引

本文紹介

古典理解のあり方を示して哲学史の書換えを促し、初期哲学者たちの魅力をテクストに即して語る諸論考。

抜粋:古典はそれに向きあう者と無関係に存在するのではない。古典理解のあり方を示して通説的なギリシア哲学史の相対化と書換えとを促し、哲学の初発=人間と世界を一体として把握しようとする初期哲学者たちの言語的営みの魅力をテクストにそくして語る。俯瞰的な視点が生きる諸論考に文化の横断を楽しむ小文を配した論集。