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書籍のレビュー・概要

実験という技術を用いて人間の行動や社会はどこまで探究できるのか? 分子・遺伝子レベルの検討からヒトの社会行動のマクロな理解に至るまで、「共感」をキーワードに、社会科学が自然科学とどう有機的に関わることができるのかを考える。震災とコロナ禍で切実さを増した人間理解への誠実な応答であり、次世代の研究への展望の書。

連帯のための実験社会科学

Takumi ブックス

連帯のための実験社会科学

共感・分配・秩序

著者・関係者
亀田 達也 著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2022/01/13
体裁
B6・並製 ・カバー ・168頁
ISBN
9784000269933
在庫状況
在庫あり

価格:1,980 円

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著者略歴

  • 亀田達也(かめだ たつや) 1960年生。東京大学大学院社会学研究科修士課程、イリノイ大学大学院心理学研究科博士課程修了。Ph.D(. 心理学)。実験社会科学、社会心理学、行動生態学。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。著書に、『合議の知を求めて――グループの意思決定』(共立出版)、『モラルの起源――実験社会科学からの問い』(岩波新書)、共編著に『複雑さに挑む社会心理学――適応エージェントとしての人間』(共著、有斐閣)、『進化ゲームとその展開』(共立出版)、Evolution, Culture, and the Human Mind.New York: Psychology Press、『社会のなかの共存』(「岩波講座コミュニケーションの認知科学」第4巻、岩波書店)、『「社会の決まり」はどのように決まるか』(編著、「フロンティア実験社会科学」第6巻、勁草書房)など。

目次

  1. 第1章 なぜ「連帯」を考えるか 1 「文系にいったい何ができるというのか⁉」 2 実験社会科学という試み 3 適応合理的人間観の普及 4 科学研究費新学術領域研究「共感性の進化・神経基盤」の発足 5 「4つのなぜ」 6 本書の構成 第2章 共感性の諸相 1 原初的共感 2 情動的共感 3 災害時の思いやり Box1 最適ストッピング課題 4 認知的共感 第3章 分配の正義を考える 1 分配の正義とは? 2 分配の正義を気にするのはヒトだけか? 3 規範としての分配 4 ロールズの正義論の経験的基礎を探る 5 「不平等回避」を腑分けする 第4章 秩序問題をめぐって 1 秩序問題とは? 2 罰のもたらす意図せざる結果――クラウディングアウト現象 3 公共財問題とサンクション(賞罰)制度 4 監視と罰制度の選択――どのくらい強い「システム」を選ぶか 第5章 実験社会科学を鍛えるために 1 ラボ実験の長所・短所 2 今・ここを捉える――計算社会科学の登場 3 政策志向の大規模社会実験の急増 参考文献 あとがき

本文紹介

私たちは共感し、分配し、秩序をつくるーー。実験という技術で、人間行動と社会はどこまでわかったかを一望する。

抜粋:実験という技術を用いて人間の行動や社会はどこまで探究できるのか? 分子・遺伝子レベルの検討からヒトの社会行動のマクロな理解に至るまで、「共感」をキーワードに、社会科学が自然科学とどう有機的に関わることができるのかを考える。震災とコロナ禍で切実さを増した人間理解への誠実な応答であり、次世代の研究への展望の書。