書籍詳細

書籍のレビュー・概要

意識と脳の関係性の謎に立ち向かうお膳立ては整いつつある! これまでの研究における発展と限界、トノーニによって提唱されて意識の理論として有望視されている統合情報理論、そして著者が取り組んでいるクオリア(意識の中身)を特徴づける研究アプローチを解説。意識研究の面白さ、研究者が抱いている興奮を伝える。

クオリアはどこからくるのか?

Takumi ブックス

クオリアはどこからくるのか?

統合情報理論のその先へ

著者・関係者
土谷 尚嗣 著
カテゴリ
自然科学書
刊行日
2021/12/16
体裁
B6・152頁
ISBN
9784000297080
在庫状況
在庫あり

価格:1,540 円

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著者略歴

  • 土谷尚嗣(つちや なおつぐ) 2000年、京都大学理学部卒業。2005年、カリフォルニア工科大学「計算と神経システム」PhDプログラム修了(指導教官:クリストフ・コッホ)。2006年、PhD取得。 現在、オーストラリア・モナシュ大学心理科学部教授。

目次

  1. はじめに 1章 意識って科学の対象なの? クオリアって何? 意識の問題は面白い⁉/クオリアって一体何?/意識を研究するとはどういうことか?/意識研究のインパクト/意識の研究の難しさ/動物・植物・ロボットに意識はあるのか? 2章 意識はどうすれば研究できるのか? 意識やクオリアにはどういう特徴がある?/これまでのアプローチ――心理物理学と脳科学/脳に損傷を受けると私たちの意識やクオリアはどうなるの?/患者の報告・行動・脳活動――すべてがそろった総合的な証拠が最強/盲視患者の詳しい研究/行動や脳活動で明らかになる盲視の証拠/サルも盲視を経験するなんてことがある?/サルが盲視であると証明できるか?/無意識と意識を区別する方法なんてある? 3章 目から脳へ、脳から視覚意識へ 目の構造はどのように視覚意識をカタチづけるのか?/網膜で受けた光の情報はどのように脳に伝わるのか?/ニューロンの守備範囲――「受容野」とは?/目からの情報を受け取る脳部位――一次視覚野(V1)とは? 4章 意識の変化に合わせて変わる脳活動 意識に伴って変わる神経活動(NCC)とは何か?/NCCを見つけるためのパワフルな実験――両眼視野闘争/サルでの両眼視野闘争の研究 5章 意識と注意 注意とは何か?/意識と注意はどう違う? それとも同じ?/意識と注意は別々に操作できるか?/意識と注意は違うなんていう証拠はあるの?/注意のことを考えた上で、もう一度問い直す――クオリアって何もの? 6章 意識の統合情報理論 意識の理論は必要か?/意識の理論があると何が嬉しいの?/統合情報理論/統合情報理論が重要視する意識の5つの特徴/意識の情報性/意識の統合性/統合情報量とは何か?/意識の排他性/統合情報理論に基づく意識メーター/意識レベルの計測/統合情報量の計算は可能か?/統合情報理論によって脳に損傷を受けた患者の意識を説明できる?/意識の境界は計算できるのか?/分断脳患者の意識と行動/統合情報理論は分断脳患者をどう説明するか? 7章 意識研究の最前線 統合情報理論はクオリア問題にどう答えるの?/これまでのアプローチの限界とそれを乗り越える新しいパラダイムとは?/クオリア構造と情報構造の関係性を明らかにする!/情報構造を可視化する/クオリア構造を明らかにするために、大規模にクオリア同士の「関係性」を測る!/クオリア構造アプローチで、私とあなたの青クオリアは同じかどうかわかるか?/クオリア構造と情報構造の関係性を明らかにする利点/視覚と聴覚のつなぎ変え実験/意識研究と社会の関わり おわりに 参考文献

本文紹介

これまでの意識研究の発展、有望視されている統合情報理論、そして著者が取り組んでいるアプローチを解説

抜粋:意識と脳の関係性の謎に立ち向かうお膳立ては整いつつある! これまでの研究における発展と限界、トノーニによって提唱されて意識の理論として有望視されている統合情報理論、そして著者が取り組んでいるクオリア(意識の中身)を特徴づける研究アプローチを解説。意識研究の面白さ、研究者が抱いている興奮を伝える。