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書籍詳細

書籍のレビュー・概要

暴力をコントロールする手段として社会に深く根差してきた戦争は、殺戮や貧困など様々な悲劇を生み出すと共に、自由・平等・豊かさなどの普遍的価値の誕生にも関わってきた。従来の戦争のあり方が大きく変わりつつあるいま、戦時/平時を問わず社会のなかに遍在する戦争や軍事に対抗するための理論的な構図を提示する。

「戦争と社会」という問い

Takumi ブックス

「戦争と社会」という問い

著者・関係者
蘭 信三 編・一ノ瀬 俊也 編・石原 俊 編・佐藤 文香 編・西村 明 編・野上 元 編・福間 良明 編
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2021/12/24
体裁
A5・上製 ・カバー ・252頁
ISBN
9784000271707
在庫状況
在庫あり

価格:3,520 円

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著者略歴

  • 〈編集委員〉 蘭 信三(あららぎ・しんぞう) 1954年生。大和大学社会学部教授。歴史社会学、戦争社会学。『日本帝国をめぐる人口移動の国際社会学』(編著)不二出版、2008年など。 石原 俊(いしはら・しゅん) 1974年生。明治学院大学社会学部教授。歴史社会学、島嶼社会論。『硫黄島――国策に翻弄された130年』中公新書、2019年など。 一ノ瀬俊也(いちのせ・としや) 1971年生。埼玉大学教養学部教授。日本近代軍事史・社会史。『東條英機――「独裁者」を演じた男』文春新書、2020年など。 佐藤文香(さとう・ふみか) 1972年生。一橋大学大学院社会学研究科教授。ジェンダー研究、軍事・戦争とジェンダーの社会学。『軍事組織とジェンダー――自衛隊の女性たち』慶應義塾大学出版会、2004年など。 西村 明(にしむら・あきら) 1973年生。東京大学大学院人文社会系研究科准教授。宗教学・文化資源学。『戦後日本と戦争死者慰霊――シズメとフルイのダイナミズム』有志舎、2006年など。 野上 元(のがみ・げん) 1971年生。筑波大学人文社会系准教授。歴史社会学、戦争社会学。『戦争体験の社会学――「兵士」という文体』弘文堂、2006年など。 福間良明(ふくま・よしあき) 1969年生。立命館大学産業社会学部教授。歴史社会学、メディア史。『「戦跡」の戦後史――せめぎあう遺構とモニュメント』岩波書店、2015年など。 〈執筆者〉 青木秀男(あおき・ひでお) 1943年生。特定非営利活動法人社会理論・動態研究所所長。社会学。「原爆と被差別部落――被害の構造的差異をめぐって」『社会学評論』66巻1号、2015年など。 佐藤成基(さとう・しげき) 1963年生。法政大学社会学部教授。社会学(国家とナショナリズムの比較研究、歴史社会学、社会学理論)。『国家の社会学』青弓社、2014年など。 柳原伸洋(やなぎはら・のぶひろ) 1977年生。東京女子大学歴史文化専攻准教授。ドイツ近現代史。『ドイツ文化事典』(共編著)丸善出版、2020年など。 吉良貴之(きら・たかゆき) 宇都宮共和大学専任講師。法哲学。「行政国家と行政立憲主義の法原理」『法の理論』39号、2021年など。 佐川 徹(さがわ・とおる) 1977年生。慶應義塾大学文学部准教授。アフリカ地域研究、文化人類学。『アフリカで学ぶ文化人類学――民族誌がひらく世界』(共編著)昭和堂、2019年など。 和田賢治(わだ・けんじ) 1972年生。武蔵野学院大学国際コミュニケーション学部准教授。国際関係論。「保守のアジェンダへの女性・平和・安全保障の再構成――カナダのハーパー政権を事例に」『ジェンダー研究』22号、2019年など。 大野光明(おおの・みつあき) 1979年生。滋賀県立大学人間文化学部准教授。歴史社会学、社会運動史研究。『沖縄闘争の時代1960/70――分断を乗り越える思想と実践』人文書院、2014年など。 高橋博子(たかはし・ひろこ) 1969年生。奈良大学文学部教授。アメリカ史。『新訂増補版封印されたヒロシマ・ナガサキ』凱風社、2012年など。 布施祐仁(ふせ・ゆうじん) 1976年生。ジャーナリスト。『経済的徴兵制』集英社新書、2015年など。 平井和子(ひらい・かずこ) 1955年生。一橋大学ジェンダー社会科学研究センター客員研究員。近現代日本女性史・ジェンダー史。『日本占領とジェンダー――米軍・売買春と日本女性たち』有志舎、2014年など。

目次

  1. 『シリーズ 戦争と社会』刊行にあたって 総説 「戦争と社会」、「軍事と社会」をめぐる問い………野上 元、佐藤文香 第Ⅰ部 戦争・軍事への問い 第1章 兵になり兵に死す――学徒兵の精神構造をめぐる一考察………青木秀男 第2章 戦争と暴力――戦時性暴力と軍事化されたジェンダー秩序………佐藤文香 第3章 戦争と国家――総力戦が生んだ強力でリベラルな国民国家………佐藤成基 第4章 戦争と文化――戦後ドイツの子ども文化に日本を照らして………柳原伸洋 第5章 戦争と責任――歴史的不正義と主体性………吉良貴之 コラム① 現代における軍事と科学………高橋博子 コラム② 志願制時代の「経済的徴兵」………布施祐仁 第Ⅱ部 冷戦から「新しい戦争」へ 第6章 「国家に抗する戦争」と「新しい戦争」――文化人類学からのアプローチ………佐川 徹 第7章 平和構築と軍事――「救援」と暴力のマネジメント………和田賢治 第8章 反暴力の現在――ポスト冷戦・「新しい戦争」・ネオリベラリズムのなかの日本の反戦・平和運動………大野光明 第9章 情報社会と「人間」の戦争………野上 元 コラム③ 批判的思考の拠点としての「銃後史」………平井和子

本文紹介

戦争のあり方が大きく変わりつつあるいま、社会に遍在する戦争や軍事に対抗するための視座を提示する。

抜粋:暴力をコントロールする手段として社会に深く根差してきた戦争は、殺戮や貧困など様々な悲劇を生み出すと共に、自由・平等・豊かさなどの普遍的価値の誕生にも関わってきた。従来の戦争のあり方が大きく変わりつつあるいま、戦時/平時を問わず社会のなかに遍在する戦争や軍事に対抗するための理論的な構図を提示する。