カテゴリー

書籍詳細

書籍のレビュー・概要

代表制デモクラシーの本質は「意志」(制度)と「意見」(制度外の思考や議論)が相互補完する二頭政にある。専門家による政治の手続き化、ポピュリズム、マスメディアの発達によるプレビシット(人気集め)という三類型から、二頭政の危機を解析。豊かな学識と鋭敏な現状分析を駆使する俊英が、現代政治理論の刷新を図る。

歪められたデモクラシー

Takumi ブックス

歪められたデモクラシー

意見、真実、そして人民

著者・関係者
ナディア・ウルビナティ 著・鵜飼 健史 訳
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2021/12/23
体裁
A5・上製 ・カバー ・374頁
ISBN
9784000254304
在庫状況
在庫あり

価格:6,270 円

カートを見る

著者略歴

  • ナディア・ウルビナティ(Nadia Urbinati) コロンビア大学教授。専攻は近現代政治思想。著書に Me The People: How Populism Transforms Democracy(Harvard University Press, 2019), The Tyranny of the Moderns(Yale University Press, 2015), Representative Democracy : Principles and Genealogy(University of Chicago Press, 2006), Mill on Democracy: From the Athenian Polisto Representative Government (University of Chicago Press, 2002)がある。本書(Democracy Disfigured: Opinion, Truth, and the People(Harvard University Press,2014))が初の邦訳書となる。 鵜飼健史(うかい たけふみ) 西南学院大学法学部教授。専攻は政治理論。著書に『人民主権について』(法政大学出版局、2013年)。論文に「時間の中の民主主義」(『思想』第1150号)、「生きている主権論──台湾政治学と主権の現実性」(『年報政治学』70巻第1号)他。

目次

  1. 謝 辞 凡 例 序 論 第一章 デモクラシーの二頭政 民主的な手続きの価値と維持 民主的な二頭政とは何か? 代表制デモクラシー ドクサ、政治、そして自由 統合とコンセンサス 意見の知覚的な役割 政治的な分裂と党派的な意見 意見にもとづく政府 ある政治的な市民権 障壁、機会、そして退出 声の不均衡な権力 コミュニケーション的権力 間接性の連鎖 自由のふたつの概念 新たな課題 分散対集中 ふたつの見地 民主的な手続きへの回帰 結 論 第二章 非政治的なデモクラシー 非政治的なものの神話 内側からの批判 真理に道具的な 判断の消極的な権力 理性の共和政 司法的判断と政治的判断 結 論 第三章 ポピュリズム的な権力 社会運動とポピュリズム ポピュリズムを紹介する 人民の代表を争う デマゴギー、社会対立、そしてより極端な多数派 複雑な現象 デモクラシーの一元支配的な修正 分極化、単純化、喝采 人 民 ポピュラスと平民 結 論 第四章 観衆のプレビシットと受動性の政治 人民へのアピール プレビシットとは何か? 投票対プレビシット 形式と事象 秘密投票に対抗する目に見える公衆 信仰問題 議会制デモクラシーの危機 プレビシット主義的なデモクラシーのアメリカでの再生 公開性のコスト 観ることのポイントは何か? 観衆デモクラシー ローマ的モデル フォーラムでの言論 結 論 結 論 訳者あとがき 注 索 引

本文紹介

古典から現代思想におよぶ豊富な学識、現代政治への鋭敏な分析。政治理論を刷新する俊英、初の邦訳。

抜粋:代表制デモクラシーの本質は「意志」(制度)と「意見」(制度外の思考や議論)が相互補完する二頭政にある。専門家による政治の手続き化、ポピュリズム、マスメディアの発達によるプレビシット(人気集め)という三類型から、二頭政の危機を解析。豊かな学識と鋭敏な現状分析を駆使する俊英が、現代政治理論の刷新を図る。