書籍詳細

書籍のレビュー・概要

アスリートたちの活躍を通して、国家が自らの存在を国際社会に誇示する。時に、生々しい政治的闘争の場ともなる。それが国際スポーツ大会だ。とりわけ東アジアで行われた大会には、参加各国の思惑と時々の情勢とが鋭く刻印されてきた。政治が作りだし、深めた分断と、アマチュアリズムの理想はどのように向き合ったのか。

スポーツからみる東アジア史

Takumi ブックス

スポーツからみる東アジア史

分断と連帯の二〇世紀

著者・関係者
高嶋 航 著
カテゴリ
文庫
刊行日
2021/12/17
体裁
新書・286頁
ISBN
9784004319061
在庫状況
在庫あり

価格:1,034 円

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著者略歴

  • 高嶋 航(たかしま こう) 1970年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程中退。博士(文学) 現在―京都大学大学院文学研究科教授 専攻―東洋史 著書―『国家とスポーツ――岡部平太と満洲の夢』(KADOKAWA)、『軍隊とスポーツの近代』(青弓社)、『帝国日本とスポーツ』(塙書房)、『スポーツの世界史』(共編、一色出版)、『中国ジェンダー史研究入門』(共編、京都大学学術出版会)、梁啓超『新民説』(訳注、平凡社東洋文庫)、『梁啓超文集』(共編訳、岩波文庫)ほか

目次

  1. はじめに 序 章 戦前の文脈――一九一〇~一九四〇年代 第一章 分断のなかの政治化――一九五〇~一九六〇年代 1 オリンピックとアジア大会――日本の再包摂 2 「二つの中国」問題 3 二国間交流のゆくえ 4 アジアスポーツ界の政治化――新興国競技大会の波紋 5 北朝鮮の排除と包摂 第二章 中国の包摂――一九七〇年代 1 卓球とアジア――もう一つのピンポン外交 2 中国・北朝鮮のアジア大会参加 3 孤立する日本 4 中国のIOC復帰 第三章 統合をめざして――一九八〇年代 1 アジアの連帯?――モスクワ五輪ボイコット 2 ソウル五輪への難路――中・韓・北朝鮮の政治力学 3 「アジア重視」路線の摩擦 4 「二つの中国」の帰趨――北京アジア大会 終 章 東アジア大会の挫折――一九九〇年代以降 1 対抗と改革運動としての連帯 2 競争と分断の時代へ 3 二〇世紀の東アジアとスポーツ 参考文献 あとがき 略年表 人名索引

本文紹介

東アジアで開催されたスポーツ大会に、二〇世紀の政治情勢に翻弄されるアマチュアリズムの歴史を読む。

抜粋:アスリートたちの活躍を通して、国家が自らの存在を国際社会に誇示する。時に、生々しい政治的闘争の場ともなる。それが国際スポーツ大会だ。とりわけ東アジアで行われた大会には、参加各国の思惑と時々の情勢とが鋭く刻印されてきた。政治が作りだし、深めた分断と、アマチュアリズムの理想はどのように向き合ったのか。