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書籍詳細

書籍のレビュー・概要

ローマ帝国を「古典古代」「地中海世界」の視角から解き放ち、西アジアとの共時性やつながりを重視しつつ「帝国」としての実像を探究。両地域の双方向的な政治史はもちろん、都市や生活のあり方、被支配者やマイノリティの主体性、文化・世界観の多彩で選択的な「翻訳」、ユーラシア規模での経済活動の実態など、最新の知見で活写する。

ローマ帝国と西アジア 前3~7世紀

Takumi ブックス

ローマ帝国と西アジア 前3~7世紀

著者・関係者
荒川 正晴 編集委員・大黒 俊二 編集委員・小川 幸司 編集委員・木畑 洋一 編集委員・冨谷 至 編集委員・中野 聡 編集委員・永原 陽子 編集委員・林 佳世子 編集委員・弘末 雅士 編集委員・安村 直己 編集委員・吉澤 誠一郎 編集委員
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2021/12/03
体裁
A5・上製 ・カバー ・306頁
ISBN
9784000114134
在庫状況
在庫あり

価格:3,520 円

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著者略歴

  • 【責任編集】 大黒俊二(おおぐろ しゅんじ) 1953年生。大阪市立大学名誉教授。イタリア中世史。『声と文字』〈ヨーロッパの中世〉(岩波書店、2010年)。 林佳世子(はやし かよこ) 1958年生。東京外国語大学学長。西アジア社会史・オスマン朝史。『オスマン帝国500年の平和』〈興亡の世界史〉(講談社学術文庫、2016年)。 【執筆者一覧】 藤井 崇(ふじい たかし) 1978年生。京都大学大学院文学研究科准教授。ヘレニズム時代史・ローマ史・ギリシア語刻文学。 三津間康幸(みつま やすゆき) 1977年生。関西学院大学文学部准教授。セレウコス朝史・パルティア史。 池口 守(いけぐち まもる) 1968年生。久留米大学文学部教授。古代ローマ史・経済史・考古学。 春田晴郎(はるた せいろう) 1960年生。東海大学文化社会学部教授。古代イラン史。 髙橋亮介(たかはし りょうすけ) 1977年生。東京都立大学人文社会学部准教授。古代ローマ史。 田中 創(たなか はじめ) 1979年生。東京大学大学院総合文化研究科准教授。古代ローマ史・初期ビザンツ帝国史。 南雲泰輔(なぐも たいすけ) 山口大学人文学部准教授。古代ローマ史・ビザンツ史。 大谷 哲(おおたに さとし) 1980年生。東海大学文学部講師。ローマ帝国史・初期キリスト教史・熊の文化史。 井上文則(いのうえ ふみのり) 1973年生。早稲田大学文学学術院教授。古代ローマ史。 冨井 眞(とみい まこと) 1968年生。京都大学大学院文学研究科助教。考古学・先史学。 中川亜希(なかがわ あき) 上智大学文学部准教授。古代ローマ史・ラテン碑文の分析。 桑山由文(くわやま ただふみ) 1970年生。京都女子大学文学部教授。古代ローマ史。 佐々木健(ささき たけし) 1978年生。京都大学大学院法学研究科教授。古代ローマ法学。 【編集協力】 南川高志(みなみかわ たかし) 1955年生。京都大学名誉教授・佛教大学歴史学部特任教授。古代ローマ史。『新・ローマ帝国衰亡史』(岩波新書、2013年)。

目次

  1. 地 図 凡 例 展 望|Perspective ローマ帝国と西アジア――帝国ローマの盛衰と西アジア大国家の躍動┄┄┄┄┄南川高志 一、ローマ帝国と西アジアの歴史 二、ローマ帝国の形成と西アジア 三、ローマ皇帝政治の成立 四、帝政期のローマ帝国と周辺地域 五、皇帝政治の進展 六、帝国最盛期のローマ社会 七、ローマ帝国の変容 八、ローマ帝国の衰退と西アジアの激動 九、ローマ帝国の記憶と表象 問題群|Inquiry ローマ帝国の支配とギリシア人の世界┄┄┄┄┄藤井 崇 一、ローマ帝国を東からみる 二、ローマ帝国に貢献する 三、ローマ帝国を理解する ローマ帝国と対峙した西アジア国家――アルシャク朝パルティアとサーサーン朝┄┄┄┄┄三津間康幸 一、「前史」としてのセレウコス朝時代 二、アルシャク朝パルティアの勃興 三、アルシャク朝パルティアとローマの抗争 四、バビロニア天文学・占星術の西方への伝播 五、アルシャク朝パルティアの滅亡、サーサーン朝の興隆 六、マニ教・ゾロアスター教・キリスト教 七、古代の最終戦争とサーサーン朝の滅亡、イスラームの到来 古代世界の経済とローマ帝国の役割┄┄┄┄┄池口 守 はじめに 一、古代経済史論争 二、生産活動と流通 三、帝国内の物資の輸送 四、交易の拡大 おわりに 焦 点|Focus 西アジアの古代都市┄┄┄┄┄春田晴郎 一、都市を基礎とする地域としない地域 二、ハカーマニシュ朝ペルシアの都市 三、ヘレニズム・アルシャク朝時代の都市とその変容 四、サーサーン朝ペルシア時代の都市 五、小結 ローマ帝国社会における女性と性差┄┄┄┄┄ 髙橋亮介 はじめに――「祖国の母」リウィア 一、地方都市における女性の公的活動 二、属州エジプトのパピルス文書からみる女性 おわりに ローマ帝国時代の文化交流┄┄┄┄┄田中 創 一、地中海の蠱惑 二、ラテン文化の東漸 三、言語と宗教の壁を超えて 「古代末期」の世界観┄┄┄┄┄南雲泰輔 一、「古代末期」と「世界」の表象 二、「世界」を把握する 三、「世界」を描き出す 内なる他者としてのキリスト教徒┄┄┄┄┄大谷 哲 はじめに 一、いつからローマ人はキリスト教徒を認識したか 二、ローマ人はどんなときにキリスト教徒を意識したのか 三、意識されない隣人、意識される他者としてのキリスト教徒 おわりに 三世紀の危機とシルクロード交易の盛衰┄┄┄┄┄井上文則 一、三世紀の危機論争 二、「三世紀」の実像 三、三世紀のユーラシア世界 四、ローマ帝国のシルクロード交易の盛衰 五、シルクロード交易衰退のローマ帝国への影響 六、関税収入減少への対応とローマ帝国の衰亡 コラム|Column 考古学の存在感とリアリティ┄┄┄┄┄冨井 眞 史料としてのラテン語碑文┄┄┄┄┄中川亜希 ナバテア王国の興亡とローマ帝国┄┄┄┄┄桑山由文 ローマ法の後世への影響┄┄┄┄┄佐々木健 忘れられた西部ユーラシアの歴史像――鈴木成高と宮崎市定┄┄┄┄┄井上文則

本文紹介

ローマ帝国を古典古代/地中海世界の視角から解き放ち、西アジアとの関係を重視して帝国の実像を描く。

抜粋:ローマ帝国を「古典古代」「地中海世界」の視角から解き放ち、西アジアとの共時性やつながりを重視しつつ「帝国」としての実像を探究。両地域の双方向的な政治史はもちろん、都市や生活のあり方、被支配者やマイノリティの主体性、文化・世界観の多彩で選択的な「翻訳」、ユーラシア規模での経済活動の実態など、最新の知見で活写する。