カテゴリー

書籍詳細

書籍のレビュー・概要

極端なまでに政治権力と一体化した国家神道の時代への反動から、物質的繁栄を最優先し、「宗教なき社会」を築いた戦後日本。しかし二〇世紀型の工業生産力モデルは力を失い、コロナ禍の下、日本の埋没は顕著だ。「日本人の精神性とは何か」、イラン革命の衝撃、現代のバベルの塔たる米国、世界を歩いてきた経済人がいま問い返す。 ■著者からのメッセージ ■引用・参考文献 » 引用・参考文献(PDFファイル、約1.3MB)

人間と宗教あるいは日本人の心の基軸

Takumi ブックス

人間と宗教あるいは日本人の心の基軸

著者・関係者
寺島 実郎 著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2021/11/26
体裁
四六・並製 ・カバー ・296頁
ISBN
9784000615051
在庫状況
在庫あり

価格:2,200 円

カートを見る

著者略歴

  • 寺島実郎(てらしま じつろう) 1947年北海道生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了後、三井物産入社。米国三井物産ワシントン事務所所長、三井物産常務執行役員、三井物産戦略研究所会長等を経て、現在は(一財)日本総合研究所会長、多摩大学学長、(一社)寺島文庫代表理事。国土交通省・国土審議会計画部会委員、経済産業省・資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会基本政策分科会委員等を務める。 著書に『脳力のレッスンI~V』『日本再生の基軸』『シルバー・デモクラシー』(岩波書店)、『中東・エネルギー・地政学』(東洋経済新報社)、『世界を知る力』(PHP新書)他。

目次

  1. はじめに――三つのプロローグ 1 ゴルゴダの丘への道――世界を変えた男の死について 2 高野山・奥の院への道――そして本居宣長の鈴屋での黙考 3 バベルの塔とニューヨーク摩天楼――そして日本近代史への想い Ⅰ 人類史における宗教――ビッグ・ヒストリーの誘い ビッグ・ヒストリーにおける人類史 グローバル・ヒストリーへの入口を探って アイスマンの衝撃 人類史における宗教の淵源 世界宗教の誕生とその同時性 Ⅱ 世界化する一神教――現代を規定する宗教 キリスト教の世界化とローマ帝国――欧州史の深層底流 キリスト教の東方展開の基点としてのビザンツ帝国 中東一神教の近親憎悪イスラム教 vs.キリスト教、ユダヤ教 イスラムの世界化とアジア、そして日本 Ⅲ 仏教の原点と日本仏教の創造性 仏教の原点と世界化への基点 仏教伝来の道 漢字になった経典の意味 仏教の日本伝来とは何か 親鸞によるパラダイム転換――その仏教史的な意味 日蓮――日本の柱たらんとする意識の意味 Ⅳ キリスト教の伝来と日本――日本人の精神性にとっての意味 宗教改革が突き動かしたもの――西洋史理解に不可欠の視界 キリスト教の伝来と禁制 織田信長時代におけるキリスト教と仏教の邂逅 それからのキリシタン――江戸期の苦闘とその闇の中での光 内村鑑三 キリストに生きた武士――明治期の知性 「われ太平洋の橋とならん」――憂国の国際人、新渡戸稲造 Ⅴ 神仏習合――日本宗教史の避けがたいテーマ 江戸期の仏教への再考察――日本人が身につけたもの 日本と天皇の始まり――天武・持統期の革命性 中世における神道の形成――神道の本質を考える 天皇と仏教――泉涌寺を訪れ、理解を深める Ⅵ 江戸から明治へ――近代化と日本人の精神性 新井白石と荻生徂徠――時代と正対した二人の儒学者 本居宣長とやまとごころ 明治近代化と日本人の精神 明治維新とは何だったのか――埋め込まれた国家神道 国家神道による天皇親政という呪縛――埋め込まれた密教が噴出した昭和期 Ⅶ 現代日本人の心の所在地――戦後日本を問い直す 戦後日本――希薄な宗教性がもたらすもの 鈴木大拙が戦後日本人に語りかけたもの――禅の精神と「世界人としての日本人」 司馬遼太郎を必要とした戦後日本 国家神道への視界――萌芽と展開、そして残影 戦後日本人としての宗教再考――問われる新たなレジリエンス おわりに――一つのエピローグ 比叡山の星空を見上げて

本文紹介

「宗教なき経済主義社会」の工業生産力モデルが力を失う今、世界を歩いてきた経済人が宗教を問い返す。

抜粋:極端なまでに政治権力と一体化した国家神道の時代への反動から、物質的繁栄を最優先し、「宗教なき社会」を築いた戦後日本。しかし二〇世紀型の工業生産力モデルは力を失い、コロナ禍の下、日本の埋没は顕著だ。「日本人の精神性とは何か」、イラン革命の衝撃、現代のバベルの塔たる米国、世界を歩いてきた経済人がいま問い返す。 ■著者からのメッセージ ■引用・参考文献 » 引用・参考文献(PDFファイル、約1.3MB)