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書籍のレビュー・概要

なぜ日本は新型コロナの感染を食い止められないのか。二〇二〇年初頭、集団感染の発生した永寿総合病院、ダイヤモンド・プリンセス号から、デルタ株に襲われる第五波までの約七〇〇日間、各地の対応現場を克明に取材。緊急対応を続ける医療従事者や、最前線で拡大をくいとめる自治体・保健所スタッフの声から、あるべき対応を模索する。

コロナ戦記 医療現場と政治の700日

Takumi ブックス

コロナ戦記 医療現場と政治の700日

著者・関係者
山岡 淳一郎 著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2021/11/05
体裁
四六・並製 ・カバー ・238頁
ISBN
9784000229777
在庫状況
在庫あり

価格:1,980 円

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著者略歴

  • 山岡淳一郎(やまおか じゅんいちろう) 1959年愛媛県生まれ。ノンフィクション作家。「人と時代」「公と私」を共通テーマに政治・経済、医療、近現代史など分野をこえて旺盛に執筆。時事番組の司会、コメンテーターも務める。 著書に『後藤新平日本の羅針盤となった男』(草思社文庫)、『ゴッドドクター 徳田虎雄』(小学館文庫)、『原発と権力』『ドキュメント 感染症利権』(共にちくま新書)、『医療のこと、もっと知ってほしい』(岩波ジュニア新書)ほか多数。東京富士大学客員教授、一般社団法人デモクラシータイムス同人。

目次

  1. まえがき 第1章 永寿ケース 混乱する現場へ/流行曲線/最初の患者/アウトブレイク/最悪の事態/院内感染とPCR検査の不備 第2章 保健所と首長たちの苦闘 県庁のいちばん長い日/和歌山モデルの誕生/国策で縮小されてきた保健所/東京――「夜の街」の烙印と反発/感染症対策緩和ムードの中で 第3章 ダイヤモンド・プリンセス号で何が起きたのか クルーズ船、着岸/制度通りでは救えない/病院のベッドをどう確保するか/エクモを使える医者はどこにいる/医療機関情報をネットで公開/患者をどう割り当てるか――「神奈川モデル」 第4章 沖縄、夏の試練 リスクに基づいた判断/感染拡大の火種/感染が一気に広がった/病床が足りない――「全方位医療」が崩れてゆく/医療崩壊を食い止める――「点」から「面」の支援へ/施設内感染による医療崩壊の危機 第5章 危機に立つ精神医療 菅とGoToトラベル/退けられた児玉案/疎外される人たち/各地の精神科病院で院内感染/苦渋の選択――身体拘束/「それでも必要な密」/絶たれる社会復帰への道 第6章 ICUを確保せよ 医療にたどりつけない/名大病院ICU――他診療科の医師を投入する/静岡県病院長会議――入院患者情報を共有する/国と医療現場で食い違う「重症」の基準 第7章 自宅待機ゼロ墨田区の独行 命の選別/地域完結型の実現――墨田区の「下り」搬送/検査能力が足りなければ作る――独自のPCR検査/「発熱外来」病院名の公表で年末年始を乗り切る/感染対策が人を殺す、という苦い教訓 第8章 「死の谷」に落ちた国産ワクチン 前代未聞の薬剤――驚異的な開発スピード/凍結された日本のmRNAワクチン開発/ワクチン開発を拒む国の消極姿勢/安全保障の一環としてのワクチン開発/国産ワクチン開発と「倫理の壁」/副反応と個人の選択 第9章 死の淵からの帰還 変異株と第四波/コロナの埋火/発症からコロナ治療へ/急変、エクモ装着/「もう一つの世界」/廃用症候群とのたたかい 第10章 大阪医療砂漠 医療から外れた一家/医療崩壊への道筋/保健所の機能不足、圧迫される軽・中等症病院/大阪市の自立性の崩壊/救命センター長らの連携 第11章 歪みの起点屋形船から永寿へのリンクを追う タクシー運転手の行動履歴/拒まれた警告/屋形船協会の反発/屋形船と永寿をむすぶ線/ウイルスはどこから来たか/都知事選、そして断行された局長人事 第12章 デルタ株との総力戦 五輪と楽観バイアス/唐突な「入院制限」/現役世代の艱難/臨時コロナ病院――海外の事例/独自に挑む墨田区――備え連携する/状況ごとの地域療養モデル あとがきにかえて 敗北と「公」の支え 新型コロナと政治をめぐる出来事

本文紹介

なぜ、日本は新型コロナの拡大を食い止められなかったのか。同時進行的ドキュメンタリー。

抜粋:なぜ日本は新型コロナの感染を食い止められないのか。二〇二〇年初頭、集団感染の発生した永寿総合病院、ダイヤモンド・プリンセス号から、デルタ株に襲われる第五波までの約七〇〇日間、各地の対応現場を克明に取材。緊急対応を続ける医療従事者や、最前線で拡大をくいとめる自治体・保健所スタッフの声から、あるべき対応を模索する。