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書籍のレビュー・概要

日本とアメリカ。一見対照的な二つの国は総力戦下、多人種を統合した「帝国」へと変貌するなかで、マイノリティ動員とレイシズムの形態において奇妙な「共振」を見せてゆく。朝鮮人と日系人をめぐる政策が、 排除と包摂の間で揺れ動きながら変容しゆく過程、 マイノリティの経験と表象をつぶさに描き出し、 トランスナショナル・ ヒストリーへと結実させた決定的名著が待望の邦訳。

共振する帝国

Takumi ブックス

共振する帝国

朝鮮人皇軍兵士と日系人米軍兵士

著者・関係者
タカシ・フジタニ 著・板垣 竜太 訳・中村 理香 訳・米山 リサ 訳・李 孝徳 訳
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2021/11/11
体裁
A5・上製 ・カバー ・484頁
ISBN
9784000614948
在庫状況
在庫あり

価格:4,950 円

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著者略歴

  • T. フジタニ(Takashi Fujitani) トロント大学歴史学部教授兼デイヴィッド・チュウ・アジア太平洋講座教授。日本近現代史・アジア太平洋研究。主著に『天皇のページェント』(NHKブックス、1994)、Splendid Monarchy (University of California Press, 1996), Racefor Empire (University of California Press, 2011), Perilous Memories(共編、Duke University Press, 2001); Asia Pacific Modern(シリーズ監修、University of California Press, 2007-)ほか。 〈訳者一覧〉 板垣竜太(いたがき・りゅうた) まえがき、1、6、7章 同志社大学教授。専門は、朝鮮近現代社会史、文化人類学。主著に『北に渡った言語学者』(人文書院,2021)、『朝鮮近代の歴史民族誌』(明石書店、2008)、主な共編著に『日韓新たな始まりのための20章』(岩波書店、2007)、『東アジアの記憶の場』(河出書房新社、2011)ほか。 中村理香(なかむら・りか) 3、4、5章 成城大学教授。専門は、アジア系アメリカ研究。著書に『アジア系アメリカと戦争記憶――原爆・「慰安婦」・強制収容』(青弓社、2017)、翻訳書にD. ブリンクリー『ローザ・パークス』(岩波書店、2007)ほか。 米山リサ(よねやま・りさ) 日本語版によせて、序章、2、8章、エピローグ トロント大学教授。文化人類学・文化研究。単著にHiroshima Traces (University of California Press, 1999)[日本語訳『広島――記憶のポリティクス』(岩波書店、2005)]、『暴力・戦争・リドレス――多文化主義のポリティクス』(岩波書店、2003)、受賞作にCold War Ruins (Duke University Press, 2016)。」共編著にPerilous Memories(Duke University Press, 2001)ほか。 李孝徳(り・たかのり/イ・ヒョドク) 東京経済大学教授。専門は、表象文化論、ポストコロニアル研究。著書に『表象空間の近代』(新曜社、1996)、翻訳書にG.M.フレドリクソン『人種主義の歴史』(みすず書房、2009)、J. スコット『ヴェールの政治学』(みすず書房、2012)ほか。

目次

  1. 日本語版によせて まえがき 序章 多民族帝国と否認のポリティクス 第Ⅰ部 粗野なレイシズムから上品なレイシズムへ 第1章 殺す権利、生かす権利――日本人としての朝鮮人 第2章 「きわめて有用で、きわめて危険」――生死と人種のグローバル政治 第Ⅱ部 アメリカ人としての日本人 第3章 選択への服従、(不)自由の迷路 第4章せめぎあう収容所――反抗と論理リーズニングの諸形態 第5章 貫戦期におけるアメリカン・ヒーローの創出――映画『ゴー・フォー・ブローク』 第Ⅲ部 日本人としての朝鮮人 第6章 〈国民〉の動員 第7章 国民、血、自己決定 第8章 ジェンダー・性・家族の政治 エピローグ 四人の志願兵 解説 パックス・アメリカーナと「下請けの帝国」……………酒井直樹 訳者あとがき 注 人名索引/事項索引

本文紹介

日米の総力戦を、多人種を統合した「帝国」として両国が相似していく過程として描き直す画期的名著。

抜粋:日本とアメリカ。一見対照的な二つの国は総力戦下、多人種を統合した「帝国」へと変貌するなかで、マイノリティ動員とレイシズムの形態において奇妙な「共振」を見せてゆく。朝鮮人と日系人をめぐる政策が、 排除と包摂の間で揺れ動きながら変容しゆく過程、 マイノリティの経験と表象をつぶさに描き出し、 トランスナショナル・ ヒストリーへと結実させた決定的名著が待望の邦訳。