書籍詳細

書籍のレビュー・概要

これは問答か、謗法(ほうぼう)か。平安時代初期、天台宗の最澄と法相宗の徳一が交わした批判の応酬は、仏教史上まれにみる規模におよぶ。相容れない立場の二人が、五年間にわたる濃密な対話を続けたのはなぜだったのか。彼らは何をどのように語り合ったのか。「真理」を求める論争を解きほぐして描く、仏教史の新たな見取り図。

最澄と徳一 仏教史上最大の対決

Takumi ブックス

最澄と徳一 仏教史上最大の対決

著者・関係者
師 茂樹 著
カテゴリ
文庫
刊行日
2021/10/20
体裁
新書・248頁
ISBN
9784004318996
在庫状況
在庫あり

価格:968 円

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著者略歴

  • 師 茂樹(もろ しげき) 1972年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、東洋大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文化交渉学、関西大学) 現在―花園大学文学部教授 著書―『論理と歴史――東アジア仏教論理学の形成と展開』(ナカニシヤ出版)、『『大乗五蘊論』を読む』(春秋社)ほか

目次

  1. はじめに 第一章 奈良仏教界の個性――徳一と最澄 1 徳一とは誰か――薄明のなかの相貌 2 東アジアのなかの最澄 第二章 論争の起源と結末――二人はどう出会ったか 1 対立に巻き込まれる最澄 2 対立解決に向けた動き 3 徳一との接近遭遇 第三章 釈迦の不在をいかに克服するか――教相判釈という哲学 1 『守護国界章』の論争を読む 2 教相判釈という思考方法 3 どのように批判したのか――最澄による三時教判批判 第四章 真理の在り処をめぐる角逐 1 問答という伝統 2 異なる思想どうしの対論 3 「ブッダになれない衆生」の存在証明 4 言葉の力 第五章 歴史を書くということ 1 創られる思想史 2 偶然から必然へ 3 歴史叙述という実践 終章 論争の光芒――仏教にとって論争とは 参考文献一覧 あとがき

本文紹介

相容れない立場の相手と、いかに対話をするか。真理を求める論争から描く、仏教史の新たな見取り図。

抜粋:これは問答か、謗法(ほうぼう)か。平安時代初期、天台宗の最澄と法相宗の徳一が交わした批判の応酬は、仏教史上まれにみる規模におよぶ。相容れない立場の二人が、五年間にわたる濃密な対話を続けたのはなぜだったのか。彼らは何をどのように語り合ったのか。「真理」を求める論争を解きほぐして描く、仏教史の新たな見取り図。