書籍詳細

書籍のレビュー・概要

ドストエフスキー文学の翻訳・研究者として名高い著者の自伝的エッセイ。少年時代に初めて『罪と罰』を読んだ時の衝撃から学生時代の文学サークル体験、ロシア留学時のスパイ容疑事件、プーシキン・メダル授賞式など、自らの人生のエピソードにドストエフスキーの作品世界が重ねあわされながら語られる。(解説=野崎歓)

ドストエフスキーとの旅

Takumi ブックス

ドストエフスキーとの旅

遍歴する魂の記録

著者・関係者
亀山 郁夫 著
カテゴリ
現代文庫
刊行日
2021/10/15
体裁
A6・並製 ・カバー ・380頁
ISBN
9784006023409
在庫状況
在庫あり

価格:1,573 円

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著者略歴

  • 亀山郁夫(Ikuo Kameyama) 1949年栃木県生まれ。東京外国語大学外国語学部ロシヤ語学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京外国語大学名誉教授、名古屋外国語大学学長、世田谷文学館館長。日本芸術院会員。専門はロシア文学・ロシア文化論。著書に『磔のロシア─スターリンと芸術家たち』『ショスタコーヴィチ引き裂かれた栄光』(以上、岩波書店)、『ドストエフスキー父殺しの文学』(上・下、日本放送出版協会)、『謎とき『悪霊』』(新潮社)など。訳書にドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』『悪霊』『白痴』(以上、光文社古典新訳文庫)など。

目次

  1. プロローグ Ⅰ 「父殺し」 の起源 アイデンティティ・クライシス 二〇〇八年十月、モスクワ 「誕生」 の瞬間 二〇〇七年二月、モスクワ 「根源」 という糸 二〇〇一年九月、ザライスク シャーマンの声 二〇〇一年九月、チェルマシニャー 「黙過」 と 「憐憫癖」 二〇〇九年一月、東京 無意識の回廊 二〇〇九年一月、東京 「出会い」 の原点 一九六三年八月、宇都宮 もうひとつの親殺し 一九五七年二月、宇都宮 文学少年 一九六六年十月、宇都宮 Ⅱ 激動の青春 「地下室」 の記憶 一九六八年五月、東京 ロマンティストの無残 一九六八年六月、東京 感傷家の恋 一九六八年八月、宇都宮 裏切り者 一九六八年十月、東京 実存主義を疑う 一九六九年十月、東京 Ⅲ 『罪と罰』体験 再挑戦 一九七〇年九月、宇都宮 「意志の書」、「運命の書」 二〇〇九年四月、東京 傲慢、または生の証 二〇〇九年四月、東京 世界が終わる夢を見る 二〇〇九年四月、東京 王宮橋からの眺め 二〇〇九年五月、サンクトペテルブルグ 一億倍も醜悪なこと 二〇〇九年四月、サンクトペテルブルグ ホテル 「サン・ラザール」 二〇〇九年五月、パリ Ⅳ 甦る 『悪霊』 三島の死 一九七〇年十一月、東京 唯我論者 一九七一年四月、東京 霧の彼方の地獄 一九七二年一月、東京 決 別 一九七二年三月、東京 Ⅴ ウリヤノフスク事件 プーシキン・メダル授章式(一) 二〇〇八年十一月、モスクワ 事件の発端 一九八四年八月、ウリヤノフスク 尋 問 一九八四年八月、ウリヤノフスク 社会主義の神 一九八四年八月、ヴォルゴグラード 恐怖の帰路 一九八四年八月、ハリコフ 甘い傷の疼き 一九八四年九月、ナホトカ プーシキン・メダル授章式(二) 二〇〇八年十一月、モスクワ Ⅵ カタストロフィ 「怒りの日」 二〇〇一年九月、ロンドン 汚れた青空の下で 一九七六年八月、セミパラチンスク 健やかな午睡 二〇〇九年八月、広島 決 壊 二〇〇九年六月、東京 「わたしは恥ずかしい」 二〇〇九年十月、郡山 四十六の瞳 二〇〇九年十月、松山 チェチェン戦争の影 二〇〇八年二月、モスクワ 二十世紀末の 「邪宗門」 一九九五年三月、東京 還暦の太宰 二〇〇八年一月、東京 小説に挑戦する 二〇〇〇年一月、東京 瓦礫のなかの 「四次元」 二〇一一年七月、釜石 Ⅶ ロシアの幻影 三つの類 二〇〇八年七月、サンクトペテルブルグ グーグルアースの七百三十歩 二〇〇八年七月、サンクトペテルブルグ 「空間を貪り食いながら」 二〇〇三年十一月、スターラヤ・ルッサ 「過去」との別離 二〇〇六年一月、モスクワ ロシアヘイトの根源 二〇一四年九月、チェルノブイリ 神隠し 二〇一八年八月、パーヴロフスク 幻想の 「吊り橋」 二〇一八年八月、トヴェーリ 去勢派とバフチン 二〇一八年八月、オリョール Ⅷ ヨーロッパの幻影 絶対愛への羨望 二〇〇二年十二月、ドレスデン 神々しいゲルツェン 二〇〇九年九月、東京 楽園喪失 二〇〇四年一月、バーゼル ドナウの黄昏 二〇〇四年九月、ベオグラード 「パリの奇跡」 二〇〇四年一月、パリ 最高に冷静な読者 二〇〇四年三月、ロンドン 裁ち割られた書物 二〇〇四年三月、ロンドン ロワ墓地、または苦い後味 二〇一九年十二月、ジュネーヴ ナボコフの呪い 二〇一九年十二月、ヴヴェイ まひわの聖母 二〇一九年十二月、フィレンツェ 水の迷宮 二〇一九年十二月、ヴェネツィア 「黄金」 の時 二〇一九年十二月、ヴィースバーデン Ⅸ ひそやかな部分 続編を空想する(一) 二〇〇七年八月、東京 続編を空想する(二) 二〇〇七年九月、東京 許されざる者 二〇〇五年五月、新宮 犬殺しのミステリー 二〇〇七年三月、東京 罪なきものの死 二〇〇八年三月、東京 父の 「実像」 二〇〇九年二月、東京 甦る 「カフカ」 二〇〇九年十二月、成田 絶滅収容所(一) 二〇〇九年十二月、プノンペン 絶滅収容所(二) 二〇〇九年十二月、プノンペン 「水死」 の記憶 一九六一年八月、宇都宮 「仏作って、魂入れず」 二〇一三年八月、ロンドン 語られざる何か二〇一四年五月、山形 Ⅹ 新たな旅立ち 十年後のマンハッタンにて 二〇一一年八月、ニューヨーク 月桂樹とレモンの香り 二〇一六年六月、セヴィリア 虐殺の匂い、柘榴の香り 二〇一六年六月、グラナダ 魂の成熟 二〇一九年七月、ボストン AI時代のバッハ 二〇一九年八月、東京 「喜々津よ」 二〇一九年十月、島原 虚しい抵抗 二〇二〇年二月、名古屋 一匹の蝶の羽ばたき 二〇二〇年五月、名古屋 死の謎 二〇二一年五月、東京 エピローグ 魂の地図 あとがきに代えて 解説(野崎 歓)

本文紹介

著名なドストエフスキーの翻訳・研究者が、生涯にわたるドストエフスキー体験を綴った自伝的エッセイ。

抜粋:ドストエフスキー文学の翻訳・研究者として名高い著者の自伝的エッセイ。少年時代に初めて『罪と罰』を読んだ時の衝撃から学生時代の文学サークル体験、ロシア留学時のスパイ容疑事件、プーシキン・メダル授賞式など、自らの人生のエピソードにドストエフスキーの作品世界が重ねあわされながら語られる。(解説=野崎歓)