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書籍詳細

書籍のレビュー・概要

人類の過去の営みを叙述することが、どのように生まれ、変容し、人々にとって政治的・教育的にどのような意味をもってきたのかを概観する。とりわけ日本社会における「世界史」の展開を、専門家だけでない一般市民の歴史実践という観点から分析する。グローバル・ヒストリーやビッグ・ヒストリーの知見も取り入れた新しい「世界史」研究の全貌。

世界史とは何か

Takumi ブックス

世界史とは何か

著者・関係者
荒川 正晴 編集委員・大黒 俊二 編集委員・小川 幸司 編集委員・木畑 洋一 編集委員・冨谷 至 編集委員・中野 聡 編集委員・永原 陽子 編集委員・林 佳世子 編集委員・弘末 雅士 編集委員・安村 直己 編集委員・吉澤 誠一郎 編集委員
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2021/10/05
体裁
A5・上製 ・カバー ・342頁
ISBN
9784000114110
在庫状況
在庫あり

価格:3,520 円

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著者略歴

  • 【責任編集】 小川幸司(おがわ こうじ) 1966年生。長野県蘇南高等学校校長。世界史教育。『世界史との対話――70時間の歴史批評』全3巻(地歴社、2011-12年)。 【執筆者一覧】 佐藤正幸(さとう まさゆき) 1946年生。山梨大学名誉教授。歴史理論・史学史。 西山暁義(にしやま あきよし) 1969年生。共立女子大学国際学部教授。ドイツ近現代史。 長谷川貴彦(はせがわ たかひこ) 1963年生。北海道大学大学院文学研究院教授。イギリス近現代史・歴史理論。 三成美保(みつなり みほ) 1956年生。奈良女子大学研究院生活環境科学系教授。歴史教育・ジェンダー史・ジェンダー法学。 粟屋利江(あわや としえ) 1957年生。東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。インド近代史。 金沢謙太郎(かなざわ けんたろう) 1968年生。信州大学学術研究院総合人間科学系教授。環境社会学。 飯島 渉(いいじま わたる) 1960年生。青山学院大学文学部教授。医療社会史。 吉岡 潤(よしおか じゅん) 1969年生。津田塾大学学芸学部教授。ポーランド現代史。 笠原十九司(かさはら とくし) 1944年生。都留文科大学名誉教授。中国近現代史。 勝山元照(かつやま もとあき) 1953年生。私立親和中学校・女子高等学校校長補佐。歴史教育。 後藤 真(ごとう まこと) 1976年生。国立歴史民俗博物館研究部准教授。歴史情報学・人文情報学。 吉嶺茂樹(よしみね しげき) 1962年生。北海道有朋高等学校教諭。世界史教育。 川島啓一(かわしま けいいち) 1978年生。同志社中学校・高等学校教諭。世界史教育。 三沢亜紀(みさわ あき) 1967年生。満蒙開拓平和記念館事務局長。 池尻良平(いけじり りょうへい) 1985年生。東京大学大学院情報学環特任講師。教育工学。

目次

  1. 本講座の編集方針と構成について 展 望|Perspective 〈私たち〉の世界史へ┄┄┄┄┄小川幸司 一、一人ひとりの世界史 二、世界史実践の軌跡をたどる 三、日本の世界史実践とその課題 おわりに――〈私たち〉の世界史へ 問題群|Inquiry 人は歴史的時間をいかに構築してきたか┄┄┄┄┄佐藤正幸 はじめに 一、キリスト紀年の成立と紀元前という概念の発明 二、キリスト紀年の変容と基軸紀年への道 三、キリスト紀年はなぜ世界的普及が可能だったか 四、アラビア数字がキリスト紀年の世界普及に果たした役割 五、キリスト紀年の世界普及と脱宗教化の諸相 おわりに 世界史のなかで変動する地域と生活世界┄┄┄┄┄西山暁義 一、「地域」と「地域史」 二、領域の境界 三、国民国家と地域 四、つながり・伝播・比較――地域の結びつきと結びつけ おわりに 現代歴史学と世界史認識┄┄┄┄┄長谷川貴彦 はじめに 一、社会史パラダイム 二、転回1.0――物語と文化 三、転回2.0――空間と時間 おわりに 焦 点|Focus ジェンダー史の意義と可能性┄┄┄┄┄三成美保 一、世界史的課題としてのジェンダー平等 二、ジェンダー史の成立と発展――フェミニズムと隣接諸学 三、二一世紀のジェンダー史――新たな展開 四、非西洋世界のジェンダー史の進展 五、歴史学におけるジェンダー視点の主流化に向けて 「サバルタン・スタディーズ」と歴史研究・叙述┄┄┄┄┄粟屋利江 一、「サバルタン・スタディーズ」の登場 二、「下からの歴史」から「ポストコロニアル研究」へ 三、「サバルタン・スタディーズ」が問うたこと 四、二一世紀の「サバルタン・スタディーズ」 環境社会学の視点からみる世界史――先住者の生活戦略から探る持続可能な社会┄┄┄┄┄金沢謙太郎 一、〈人と環境〉の歴史 二、先住者たちの社会 三、食の生活戦略 四、交流の生活戦略 五、世界史から探求する持続可能な社会 「感染症の歴史学」と世界史――パンデミックとエンデミック┄┄┄┄┄飯島 渉 はじめに 一、ペストの歴史学 二、ペストの中国史 三、「歴史総合」という契機――パンデミックとエンデミック おわりに――「ユニバーサル・ヒストリー」としての「感染症の歴史学」 ヨーロッパの歴史認識をめぐる対立と相互理解┄┄┄┄┄吉岡 潤 一、危機の三〇年 二、ポーランドにおける歴史 三、ポーランドにおける「過去をめぐる戦争」 四、歴史政策の求心力と遠心力 五、歴史認識問題をめぐる理想主義と現実主義 東アジアの歴史認識対立と対話への道┄┄┄┄┄笠原十九司 一、東アジアの歴史認識対立構造の変容 二、歴史研究者・歴史教育者による歴史対話の試み 三、戦争被害者との歴史対話――中国人戦後補償裁判運動 四、二一世紀の東アジアの歴史認識対立 五、日韓歴史共同研究と日中歴史共同研究 六、東アジア市民による歴史対話への道――「未来をひらく歴史」 新しい世界史教育として「歴史総合」を創る――「自分の頭で考え、自分の言葉で表現する」歴史学習への転換┄┄┄┄┄勝山元照 はじめに 一、高校歴史教育の転換と「歴史総合」の成立 二、神大附実践と主題的単元史学習 三、新指導要領下での「主題的単元史学習」の深化 おわりに コラム|Column デジタル技術を活用した歴史研究の展開┄┄┄┄┄後藤 真 「民族共生象徴空間」と高校「世界史」――『ウポポイ』upopoi(原意:「歌うこと」) ┄┄┄┄┄吉嶺茂樹 対話で学ぶ世界史の実践┄┄┄┄┄川島啓一 世代を越えた問いに向き合う――満蒙開拓平和記念館┄┄┄┄┄三沢亜紀 教育工学からみた歴史学習の未来┄┄┄┄┄池尻良平

本文紹介

前回刊行から四半世紀――三〇〇名を超える執筆者を迎えて考究される世界史の新たなる全容

抜粋:人類の過去の営みを叙述することが、どのように生まれ、変容し、人々にとって政治的・教育的にどのような意味をもってきたのかを概観する。とりわけ日本社会における「世界史」の展開を、専門家だけでない一般市民の歴史実践という観点から分析する。グローバル・ヒストリーやビッグ・ヒストリーの知見も取り入れた新しい「世界史」研究の全貌。