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書籍のレビュー・概要

【特集1】脱成長――コロナ時代の変革構想 いま、私たちは "右肩上がり" の状況を生きている――グローバル経済の指標と地球の平均気温、あるいは二酸化炭素の累積排出量と異常気象の発生確率。 新型コロナウイルスによるパンデミックは、この急激な右上方への上昇曲線を、多少、緩和した。だが、そこには多くの人命の犠牲と生活上の困難、生きがいや働きがいの喪失がともなっている。 そして、ウイルスの蔓延は、経済格差を緩和せず、むしろそれは拡大した。資産を倍増させたスーパーリッチは宇宙遊覧を楽しみ、職を失った市民は生活苦にあえいでいる。"右肩上がり" の曲線は、この巨大な不公正は表現しない。 "右肩上がり" は、歴史的役割を終えた。 地球と我々の生活を壊さないオルタナティブが必要だ。 新たな時代への政治的想像力を磨くために、特集する。

世界 2021年10月号

Takumi ブックス

世界 2021年10月号

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296頁
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目次

  1. ┏━━━┓ ┃特集1┃脱成長――コロナ時代の変革構想 ┗━━━╋…──────────────────────────────── 〈変革に向けて〉 気候崩壊と脱成長コミュニズムーーポスト資本主義への政治的想像力 斎藤幸平(大阪市立大学) 〈アメリカの新しい潮流〉 アメリカ あらたな労働運動の波――パンデミックという危機をチャンスに変える 佐久間裕美子(文筆家) 〈日本への提起〉 社会的連帯経済 それは世界を変えつつある 廣田裕之(スペイン社会的通貨研究所) 〈地方から変革は起きる〉 ニュー・ローカルの設計思想と変化の胎動 山本達也(清泉女子大学) 〈地球規模の転換〉 グローバル・タックス、GBI、世界政府 上村雄彦(横浜市立大学) ┏━━━┓ ┃特集2┃東京オリンピック 失敗の本質 ┗━━━╋…──────────────────────────────── 〈責任をとらせる責任〉 「五輪敗戦」のツケを払うのは誰か? 上野千鶴子(東京大学名誉教授) 〈審判の時〉 首が“へし折れる”ほどの金メダルをあなたに 高橋純子(朝日新聞編集委員) 〈そして迎える敗戦〉 可視化された日本の宿痾――巨大イベントの終わりの始まり 本間 龍(著述家) 〈多様性? 人権?〉 オリンピックと朝鮮学校――1988ソウル―2020東京 田中 宏(一橋大学名誉教授) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆注目記事 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〈何が起きているのか〉 アフガン政権崩壊――失敗の教訓と平和作りへの課題 東 大作(上智大学) 〈吉田茂の忌避の意味〉 日米安保70年の本質――外務省は何を隠蔽したのか 豊下楢彦(元関西学院大学教授) 〈構造の変容を捉える〉 多極化する中東世界――イスラエルとアラブの「接近」が意味するもの 池田明史(東洋英和女学院大学) 《パンデミックとアフリカ》 ○ポスト・コロナを切り拓くアフリカの肖像 稲場雅紀(アフリカ日本協議会) ○新しい南北問題の中のアフリカーーパンデミック、武力紛争、気候変動 勝俣 誠(明治学院大学名誉教授) 《誰が農を担うのか?》 ○農と食をめぐるパンデミック500日 谷口吉光(秋田県立大学) ○グリーンでスマートな農業?――農と食の持続可能性をめぐる分岐点 関根佳恵(愛知学院大学) 〈古都のゆくえ〉 迷走する京都――ポストコロナの観光をめぐって 中林 浩(神戸松蔭女子学院大学元教授) 〈核心から逃げるメディア〉 「NHK」に問う――「独占告白 渡辺恒雄」を視聴して 西山太吉(ジャーナリスト) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇世界の潮 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇世に放たれたゲノム編集野菜 河田昌東 ◇フランスの気候変動対策法――市民参加による先駆的立法 永田公彦 ◇菅系候補が大敗した横浜市長選 土屋直也 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇SEKAI Review of Books ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇それでもなぜ、希望を抱き続けられたのか 李哲(元死刑囚)、聞き手=木村元彦(ノンフィクション作家) ◇読書の要諦――サイエンス ひらにお許しいただければ 植木不等式(サイエンスライター) ◇寄宿学校の遺体と植民地国家の罪――タニヤ・タラガ著『命を落とした七つの羽根』 小笠原みどり(ジャーナリスト) ◇【新連載】本とチェック 第1回 韓国文学ブームに前史あり 金承福(「クオン」代表) ◇新刊紹介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●連載 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ----〈好評連載〉---------- ●コロナ戦記【第13回】 デルタ株との総力戦 山岡淳一郎(ノンフィクション作家) ●分水嶺II コロナ緊急事態と専門家【第4回】 コロナ災害の中の命 河合香織(ノンフィクション作家) ●但馬日記【第29回】 それでも演劇の灯は消えない 平田オリザ(劇作家) ●県境の町【第8回】 ADRがつなぐ小さな声 吉田千亜(ライター) ----〈短期連載〉---------- ●関西生コン弾圧と産業労働運動、そしてジャーナリスト・ユニオン(上) 花田達朗(早稲田大学名誉教授) ---------------------------- ●脳力のレッスン・特別篇 日本経済・産業再生への道筋(上) 寺島実郎 ●メディア批評【第166回】 神保太郎(ジャーナリスト) ●片山善博の「日本を診る」【143】 たかが挨拶、されど挨拶 片山善博(早稲田大学) ●いま、この惑星で起きていること【第22回】 温暖化は世界遺産も蝕む 森さやか(気象予報士) ●亡所考【第10回】 ある〈恩恵〉の裏側─チッソ・ダム・火田民 北條勝貴(上智大学) ●沖縄(シマ)という窓――沖縄空手の奥深さ究める─「金」獲得した子弟の絆 松元 剛(琉球新報) ●ドキュメント激動の南北朝鮮【290】(21・7~8) 編集部 ●ことわざの惑星 金井真紀(イラストレーター) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○読者投句・岩波俳句 選・文=池田澄子(俳人) ○アムネスティ通信 ○読者談話室 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○表紙写真 オーストラリア・ファッションウィークでランウェイを歩くモデル。シドニー。2021 年6 月2 日。 Getty Images / 共同通信イメージズ ○デザイン 赤崎正一 + 佐野裕哉 (協力=国府台さくら) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 編集後記

本文紹介

【特集1】脱成長――コロナ時代の変革構想 【特集2】東京オリンピック 失敗の本質

抜粋:【特集1】脱成長――コロナ時代の変革構想 いま、私たちは "右肩上がり" の状況を生きている――グローバル経済の指標と地球の平均気温、あるいは二酸化炭素の累積排出量と異常気象の発生確率。 新型コロナウイルスによるパンデミックは、この急激な右上方への上昇曲線を、多少、緩和した。だが、そこには多くの人命の犠牲と生活上の困難、生きがいや働きがいの喪失がともなっている。 そして、ウイルスの蔓延は、経済格差を緩和せず、むしろそれは拡大した。資産を…