書籍詳細

書籍のレビュー・概要

同時代人への哀惜をこめ、感傷に流れず過去を検証する。著者畢生の「晩年図巻」シリーズ待望の続編は、〈ミレニアム〉に湧き立った二〇〇〇年から、誰もが言葉を失った二〇一一年三月一一日まで、平成中期に世を去った八〇人の晩年を描き出す。本巻には元祖『人間臨終図巻』の山田風太郎、古今亭志ん朝、張学良、ナンシー関らを収録。

人間晩年図巻 2000-03年

Takumi ブックス

人間晩年図巻 2000-03年

著者・関係者
関川 夏央 著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2021/10/28
体裁
四六・上製・262頁
ISBN
9784000614962
在庫状況
在庫あり

価格:2,090 円

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著者略歴

  • 関川夏央(せきかわ なつお) 作家。1949年、新潟県生まれ。上智大学外国語学部中退。 『海峡を越えたホームラン』(双葉社、1984年)で第7回講談社ノンフィクション賞、『「坊っちゃん」の時代』(谷口ジローと共作、双葉社、1987-97年)で第2回手塚治虫文化賞、2001年には、その「人間と時代を捉えた幅広い創作活動」により第4回司馬遼太郎賞、『昭和が明るかった頃』(文藝春秋、2002年)で第19回講談社エッセイ賞を受賞。 近著に『子規、最後の八年』(講談社、2011年、講談社文庫、2015年)、『日本人は何を捨ててきたのか 思想家・鶴見俊輔の肉声』(鶴見俊輔との対談、筑摩書房、2011年、ちくま学芸文庫、2015年)、『東と西 横光利一の旅愁』(講談社、2012年)、『文学は、たとえばこう読む──「解説」する文学Ⅱ』(岩波書店、2014年)、『人間晩年図巻 1990-94年』『人間晩年図巻 1995-99年』(いずれも岩波書店、2016年)など。

目次

  1. 2000年に死んだ人々 仙波龍英(過度の飲酒の結果の衰弱死か・48歳)………「青春の物語」を拒むつぶやき 梶山静六(閉塞性黄疸・74歳)………マスコミが聞き流した公式答弁 青江三奈(膵臓がん・59歳)………歌えさえすれば「あとはおぼろ」で構わない 吉田清治(直腸がん、結核性肺炎・86歳?)………「謝罪業」 大貫久男(心筋梗塞・62歳)………筋骨隆々の心筋梗塞 2001年に死んだ人々 並木路子(入浴中に心筋梗塞・79歳)………「リンゴの唄」が決めた「昭和戦後」の色 田山幸憲(舌がん・54歳)………東大中退パチプロ人生 山田風太郎(糖尿病、パーキンソン病、肺炎・79歳)………「戦中派天才老人」の晩年 モハメド・アタ(自爆死・33歳)………テロの世紀をひらいた男 古今亭志ん朝(肝がんの肺転移・63歳)………早い、あまりにも早い 張学良(肺炎・100歳)………「晩年」六十五年 左 幸子(肺がん・71歳)………映画女優の全盛期とは? 2002年に死んだ人々 ビリー・ワイルダー(肺炎・95歳)………『サンセット大通り』の風景 トール・ヘイエルダール(脳腫瘍・87歳)………世界への「再参加」と「探検記」 柳家小さん(五代目)(睡眠中に心不全で死去・87歳)………落語と剣道 矢川澄子(自死・71歳)………「不治の少女」 ナンシー関(虚血性心不全・39歳)………「心に一人のナンシーを」 岡田正泰(急性肺炎・71歳)………弱小球団と「東京音頭」の物語 2003年に死んだ人々 尹学準(突発性間質性肺炎・70歳)………密航以来五十年 安原 顯(肺がん・63歳)………「スーパー・エディター」の鬱屈 天本英世(急性肺炎・77歳)………「ホームレス」になりかけた「死神博士」 加藤大治郎(レース中の事故死・26歳)/阿部典史(公道走行中の事故死・32歳)………天才たちのあっけない死 チャールズ・ブロンソン(アルツハイマー、肺炎・81歳)/西村彦次(腎臓がん・82歳)………社名を変えさせたCM ネルソン吉村大志郎(脳出血・56歳)………きれいなネコのようなネルソン

本文紹介

山田風太郎、古今亭志ん朝、ナンシー関……。記憶に残る二六人の晩年を描き、彼らが世を去った「9.11」前後の時代を振り返る。

抜粋:同時代人への哀惜をこめ、感傷に流れず過去を検証する。著者畢生の「晩年図巻」シリーズ待望の続編は、〈ミレニアム〉に湧き立った二〇〇〇年から、誰もが言葉を失った二〇一一年三月一一日まで、平成中期に世を去った八〇人の晩年を描き出す。本巻には元祖『人間臨終図巻』の山田風太郎、古今亭志ん朝、張学良、ナンシー関らを収録。