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書籍のレビュー・概要

『平家物語』等に華々しく描かれる〈源平合戦〉の真の姿は、都鄙問わず戦乱に巻き込み、全国の田畠を荒廃させ、多数の死者を出した苛烈な〈内乱〉であった。物語の背後に消えた名もない民衆の痕跡を可能な限り同時代史料に求めつつ、時代の〈真実〉を丹念に読み解く。〈鎮魂〉への思いを込めた、渾身の一作。

都鄙大乱 「源平合戦」の真実

Takumi ブックス

都鄙大乱 「源平合戦」の真実

著者・関係者
髙橋 昌明 著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2021/09/28
体裁
四六・上製 ・カバー ・358頁
ISBN
9784000614917
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著者略歴

  • 髙橋昌明(たかはし まさあき) 1945年、高知市に生まれる。1969年、同志社大学大学院文学研究科修士課程修了。滋賀大学教育学部教授、神戸大学大学院人文学研究科教授を経て、現在、神戸大学名誉教授(博士・文学、大阪大学、2002年)。専攻は日本中世史。 著書に『武士の成立 武士像の創出』(東京大学出版会)、『平清盛 福原の夢』(講談社選書メチエ)、『平家の群像 物語から史実へ』(岩波新書)、『[増補改訂]清盛以前――伊勢平氏の興隆』(平凡社ライブラリー)、『平家と六波羅幕府』(東京大学出版会)、『京都〈千年の都〉の歴史』(岩波新書)、『武士の日本史』(岩波新書)、『定本酒呑童子の誕生――もうひとつの日本文化』(岩波現代文庫)ほか。

目次

  1. はじめに 第一章 以仁王令旨と諸国・諸氏の挙兵 1 以仁王の反乱 2 以仁王「令旨」の語るもの 3 「令旨」はどのように伝えられたか 4 挙兵までの百日間 5 挙兵相継ぐ 6 富士川戦の実相 7 木曾義仲の挙兵 第二章 反乱はなぜ全国化したのか 1 頼朝挙兵成功の背景 2 御願寺造営と院政期荘園の激増 3 個別例としての蓮華乗院 4 治承四年年末までの戦局 第三章 内乱の深化と信越の動向 1 平家、美濃・尾張で勝利する 2 越後城氏と横田河原の合戦 3 頼朝の密奏と平家の対応 4 九州の反乱 5 養和飢饉の本格化 第四章 養和の大飢饉 1 東大寺・興福寺の再建 2 平家、北陸で敗退を続ける 3 『方丈記』と養和二年の飢饉 4 内乱と荘園公領制 第五章 平家、都を落ちる 1 野木宮合戦と義仲の行動 2 北陸道遠征軍の惨敗 3 平家都落ち 4 後鳥羽天皇の神器なし践祚 第六章 義仲滅亡と「一の谷」合戦 1 寿永二年十月宣旨 2 平家、屋島に拠点を置く 3 義仲の孤立と敗死 4 生田森・一の谷合戦 第七章 平家の滅亡 1 源氏一族の粛清 2 平氏追討軍の西海への進撃 3 屋島の戦い 4 壇ノ浦海戦 5 義経の没落 第八章 鎮魂される死者 1 幻の国地頭 2 危機に立つ荘園制Ⅰ(白河荘) 3 危機に立つ荘園制Ⅱ(大田荘ほか) 4 元暦二年の京都大地震 5 内乱期死者の鎮魂Ⅰ 6 内乱期死者の鎮魂Ⅱ 結び 主な参考文献・図版出典一覧 あとがき 治承・寿永内乱年表 主要人名索引

本文紹介

都鄙問わず多数の死者を生んだ苛烈な〈内乱〉の真の姿を、武士研究の第一人者が丹念に読み解く。

抜粋:『平家物語』等に華々しく描かれる〈源平合戦〉の真の姿は、都鄙問わず戦乱に巻き込み、全国の田畠を荒廃させ、多数の死者を出した苛烈な〈内乱〉であった。物語の背後に消えた名もない民衆の痕跡を可能な限り同時代史料に求めつつ、時代の〈真実〉を丹念に読み解く。〈鎮魂〉への思いを込めた、渾身の一作。