書籍詳細

書籍のレビュー・概要

国家と神話との結びつきを論じたカッシーラーの遺著。下巻では、マキャヴェリ後の政治思想を検討。啓蒙思想・ロマン主義を経て、英雄崇拝・人種主義・ヘーゲルの国家理論が登場、それらが路を拓いたファシズム国家では、技術が国家の神話化に動員される。著者の強烈な危機意識と理性への信頼は、現代にも通じる一つの指標。

国家と神話 (下)

Takumi ブックス

国家と神話 (下)

(全2冊)

著者・関係者
カッシーラー 著・熊野 純彦 訳
カテゴリ
新書
刊行日
2021/09/15
体裁
文庫・448頁
ISBN
9784003367377
在庫状況
在庫あり

価格:1,243 円

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目次

  1. 凡 例 第Ⅱ部 政治理論の歴史における神話との闘争(承前) XIII ストア主義の再生ルネサンスと国家にかんする「自然法」理論 社会契約の理論 XIV 啓蒙と、そのロマン主義的批判者たち 第Ⅲ部 二十世紀の神話 XV 準備 カーライル 英雄崇拝にかんするカーライルの講演 カーライルの理論の個人的な背景 カーライルの理論とその歴史観の形而上学的な背景 XVI 英雄崇拝から人種崇拝へ ゴビノーの『人種不平等論』 「全体主義的人種」の理論 XVII ヘーゲル 現代政治思想の発展に対するヘーゲル哲学の影響 ヘーゲルの政治理論の形而上学的背景 ヘーゲルの国家理論 XVIII 現代の政治的神話の技術 結 論 解 説 『シンボル形式の哲学』への途と、『シンボル形式の哲学』からの道――カッシーラー哲学の展開と『国家と神話』の位置 人名索引 【上巻目次】 凡 例 訳者序文 編者序言 序 章 国家の神話 第Ⅰ部 神話とはなにか? Ⅰ 神話的な思考の構造 Ⅱ 神話と言語 Ⅲ 神話と、情動の心理学 Ⅳ 人間の社会的生における神話の機能 第Ⅱ部 政治理論の歴史における神話との闘争 Ⅴ 初期ギリシア哲学における「ロゴス」と「ミュトス」 Ⅵ プラトンの国家篇 Ⅶ 中世の国家論の宗教的ならびに形而上学的な背景 Ⅷ 中世哲学における適法的国家の理論 Ⅸ 中世哲学における自然と恩寵 Ⅹ マキャヴェリのあらたな政治学 Ⅺ マキャヴェリズムの勝利とその帰結 Ⅻ あらたな国家理論の含意

本文紹介

国家と神話との結びつきを論じたカッシーラーの遺著。ヘーゲルの国家論や技術による国家の神話化を批判する。

抜粋:国家と神話との結びつきを論じたカッシーラーの遺著。下巻では、マキャヴェリ後の政治思想を検討。啓蒙思想・ロマン主義を経て、英雄崇拝・人種主義・ヘーゲルの国家理論が登場、それらが路を拓いたファシズム国家では、技術が国家の神話化に動員される。著者の強烈な危機意識と理性への信頼は、現代にも通じる一つの指標。