書籍詳細

書籍のレビュー・概要

近年加速する大学の「ガバナンス改革」。学長を中心としたトップダウン型経営は、教育現場に果てしない混乱をもたらしている。教育・研究の実態からかけ離れた独善的な改革が推し進められ、果ては学内制度や人事までが一部の人間の意のままに改められてしまう――。変わりゆく国公立大学のいまを、七つの大学の現場から報告する。

「私物化」される国公立大学

Takumi ブックス

「私物化」される国公立大学

著者・関係者
駒込 武 編
カテゴリ
ブックレット
刊行日
2021/09/07
体裁
A5・並製 ・96頁
ISBN
9784002710525
在庫状況
在庫あり

価格:726 円

カートを見る

著者略歴

  • 駒込 武(こまごめ・たけし) 京都大学大学院教育学研究科教授。専門は教育史。台湾近現代史。「大学の自治の恢復を求める会」発起人。 〈執筆者〉 下関市立大学の私物化を許さない教員有志 佐藤嘉幸(さとう・よしゆき) 筑波大学人文社会系准教授。専門は哲学、社会思想。 大分大学のガバナンスを考える市民の会 大分大学学長の人事権問題に関するシンポジウムを契機に2019年設立。以後、全国的な大学のガバナンス問題に取り組む。 山形 定(やまがた・さだむ) 北海道大学工学研究院助教。専門は環境工学、自然エネルギー利用。北海道大学教職員組合委員長(2019.8~2021.7) 江頭理江(えがしら・りえ) 福岡教育大学教育学部教授。専門はアメリカ文学。「大学の自治の恢復を求める会」世話人。 喜多加実代(きた・かみよ) 福岡教育大学教育学部教授。専門は社会学。「大学の自治の恢復を求める会」世話人。 田中 純(たなか・じゅん) 東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は表象文化論。「2020東京大学総長選考を考える」教員有志代表。 光本 滋(みつもと・しげる) 北海道大学大学院教育学研究院准教授。専門は教育学、高等教育論。

目次

  1. はじめに……………駒込 武 第1章 大学が「私物化」されるとはどういうことか――下関市立大学……………下関市立大学の私物化を許さない教員有志 第2章 自由の風が止むとき――京都大学……………駒込 武 第3章 政治に従属する大学へ――筑波大学……………佐藤嘉幸 第4章 歯止めなき介入、変貌する大学――大分大学……………大分大学のガバナンスを考える市民の会 第5章 放逐される総長――北海道大学……………山形 定 第6章 教育界に逆行する教員養成「改革」――福岡教育大学……………江頭理江・喜多加実代 第7章 権威主義化する大学「経営」イデオロギー――東京大学……………田中 純 おわりに……………光本 滋 参考リンク集

本文紹介

学長中心のトップダウン型経営が国公立大学に何をもたらしたか。七つの大学の荒廃した現状を報告する。

抜粋:近年加速する大学の「ガバナンス改革」。学長を中心としたトップダウン型経営は、教育現場に果てしない混乱をもたらしている。教育・研究の実態からかけ離れた独善的な改革が推し進められ、果ては学内制度や人事までが一部の人間の意のままに改められてしまう――。変わりゆく国公立大学のいまを、七つの大学の現場から報告する。