書籍詳細

書籍のレビュー・概要

民族、国家、宗教、言語……。独自の社会主義連邦の道を歩んできたユーゴの解体から三〇年。暴力と憎悪の連鎖が引き起こしたあの紛争は、いまだ過ぎ去らぬ重い歴史として、私たちの前に立ちはだかっている。内戦終結から現在にいたる各国の動向や、新たな秩序構築のための模索などについて大幅に加筆。ロングセラーの全面改訂版。

ユーゴスラヴィア現代史 新版

Takumi ブックス

ユーゴスラヴィア現代史 新版

著者・関係者
柴 宜弘 著
カテゴリ
文庫
刊行日
2021/08/27
体裁
新書・298頁
ISBN
9784004318934
在庫状況
在庫あり

価格:1,188 円

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著者略歴

  • 柴 宜弘(しば のぶひろ) 1946-2021年 1979年早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了 東京大学名誉教授、城西国際大学特任教授(逝去時)。東欧地域研究・バルカン近現代史専攻 著書―『ユーゴスラヴィアの実験』『ユーゴスラヴィアで何が起きているか』(ともに、岩波ブックレット)、『バルカンの民族主義』(山川出版社)、『図説バルカンの歴史』(河出書房新社)、『バルカン史』(編、山川出版社)、『バルカン史と歴史教育』(編、明石書店)、『ボスニア・ヘルツェゴヴィナを知るための60章』(共編、明石書店) ほか 訳書―クリソルド編『ユーゴスラヴィア史』(共訳、恒文社)、マッケンジー『暗殺者アピス』(共訳、平凡社) ほか

目次

  1. はじめに 第一章 南スラヴ諸地域の近代 1 オスマン帝国支配下の南スラヴ――セルビア、モンテネグロ、マケドニア 2 ハプスブルク帝国支配下の南スラヴ――クロアチア、スロヴェニア 3 オスマン帝国支配からハプスブルク帝国支配へ――ボスニア・ヘルツェゴヴィナ 4 南スラヴ統一構想の胎動 第二章 ユーゴスラヴィアの形成 1 セルビア王国の発展 2 第一次世界大戦と南スラヴ統一運動 3 擬制の「国民国家」の成立 4 進まぬ統合と「多民族性」の承認 第三章 パルチザン戦争とは何だったのか 1 ユーゴスラヴィアの分割 2 パルチザン戦争の展開 3 「第二のユーゴスラヴィア」の基礎 第四章 戦後国家の様々な実験――連邦制・自主管理・非同盟 1 人民民主主義期の改革 2 理念としての自主管理社会主義の出発 3 「七四年憲法体制」への移行 第五章 連邦解体への序曲 1 チトー以後の諸問題 2 七四年憲法の修正と「連邦制の危機」 3 東欧変革の流れのなかで 第六章 ユーゴスラヴィア内戦の展開 1 クロアチア内戦 2 ボスニア内戦への拡大 3 ボスニア内戦と国際社会 4 少数者アルバニア人をめぐる二つの紛争 第七章 新たな政治空間への模索 1 ユーゴ解体の最終章 2 ヨーロッパ統合と旧ユーゴ諸国の分断 3 地域アイデンティティの変容 終 章 歴史としてのユーゴスラヴィア あとがき 新版追記 主要参考文献

本文紹介

ユーゴ解体から三〇年。あの紛争が現代世界に突きつけた課題を改めて考える。全面改訂版。

抜粋:民族、国家、宗教、言語……。独自の社会主義連邦の道を歩んできたユーゴの解体から三〇年。暴力と憎悪の連鎖が引き起こしたあの紛争は、いまだ過ぎ去らぬ重い歴史として、私たちの前に立ちはだかっている。内戦終結から現在にいたる各国の動向や、新たな秩序構築のための模索などについて大幅に加筆。ロングセラーの全面改訂版。