書籍詳細

書籍のレビュー・概要

約一二〇〇年前に編まれ、古典として親しまれてきた万葉集。しかし実は、ひとつの解釈を拒む歌、よく分からない歌、顧みられなかった歌は数多い。のちの世の評価や解釈にとらわれず、先入観なく歌そのものと向き合えば、古代の人びとの心が見えてくる。万葉集に出会うことで、私たちはほんとうの心に出会うのかもしれない。

万葉集に出会う

Takumi ブックス

万葉集に出会う

著者・関係者
大谷 雅夫 著
カテゴリ
文庫
刊行日
2021/08/20
体裁
新書・234頁
ISBN
9784004318927
在庫状況
在庫あり

価格:902 円

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著者略歴

  • 大谷雅夫(おおたに まさお) 1951年生まれ。京都大学名誉教授 専攻―国文学 著書―『和漢聯句の楽しみ――芭蕉・素堂両吟歌仙まで』(臨川書店)、『万葉集』訳文篇5巻、原文篇2巻(共著、岩波文庫)、『歌と詩のあいだ――和漢比較文学論攷』、『新日本古典文学大系明治編2 漢詩文集』(共著)、『新日本古典文学大系1―4 万葉集』(共著)、『新日本古典文学大系65 日本詩史 五山堂詩話』(共著、以上岩波書店)ほか

目次

  1. はじめに 第一章 さわらびの歌 1 「石(いは)ばしる」と「石(いは)そそく」――漢字で記された歌集 2 賀茂真淵の「石激(いはばしる)」 3 原文の「激」をどう読むか 4 「そそく」の語感のうつりかわり 5 「さわらび」の季節 第二章 「心なきものに心あらすること」――擬人の表現 1 万葉集の文学史 2 「近江荒都歌」の長歌 3 「近江荒都歌」の短歌 4 擬人表現のその後と写生論 第三章 「家もあらなくに」――旅人の恋 1 万葉集の恋の歌 2 旅の歌の「あはれ」 3 いま、ここに我が家を 4 「駒(こま)とめて袖うちはらふかげもなし」 第四章 柿本人麻呂の狩猟の歌 1 亡き父を思う軽皇子の狩り 2 真淵の「東(ひむかし)の野にかぎろひの立つ見えて」 3 「かぎろひ」と読めるか 4 「野らにけぶりの立つ見えて」 5 馬を馳せんとする皇子 第五章 笑いの歌 1 正岡子規の発見 2 愚人の歌 第六章 万葉のこころ 1 「父母(ちちはは)も花にもがもや」 2 防人の歌 3 水に映る妻の姿 4 思われて見る夢 5 別れの鏡 6 みずからの命を祈ること 7 みずから命を絶つおとめたち 8 昔も今も、後の世も あとがき

本文紹介

歌そのものとじっくり向き合えば、古代の人びとの心が見えてくる。もしかすると、私たちの本当の心も。

抜粋:約一二〇〇年前に編まれ、古典として親しまれてきた万葉集。しかし実は、ひとつの解釈を拒む歌、よく分からない歌、顧みられなかった歌は数多い。のちの世の評価や解釈にとらわれず、先入観なく歌そのものと向き合えば、古代の人びとの心が見えてくる。万葉集に出会うことで、私たちはほんとうの心に出会うのかもしれない。