書籍詳細

書籍のレビュー・概要

異状死の死因を解剖・検査を通して究明し、法的判断の根拠を提供するのが法医学者の役割だ。その判断はどのように行われるのか。法医学者が死因を誤り、犯罪死を見逃すのはどのような場合か。日本の刑事司法および死因究明制度のどこが問題か。長年第一線で活躍を続け、数々の冤罪事件の鑑定を手がけた法医学者が、これまで経験した事件を取り上げながら訴える。

法医学者の使命 「人の死を生かす」ために

Takumi ブックス

法医学者の使命 「人の死を生かす」ために

著者・関係者
吉田 謙一 著
カテゴリ
文庫
刊行日
2021/08/20
体裁
新書・220頁
ISBN
9784004318903
在庫状況
在庫あり

価格:880 円

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著者略歴

  • 吉田謙一(よしだ けんいち) 1953年生。愛媛大学医学部卒業。医学博士。専門は、法医学、研究分野は、虚血・ストレス・中毒の病態生理学・生化学。 山口大学医学部教授(1992~1999年)、東京大学医学部教授(1999~2014年)、東京医科大学教授(2014~2019年)を歴任。 現在、東京大学名誉教授、大阪府監察医務監。主な著作に『事例に学ぶ法医学・医事法〔第3版〕』(有斐閣、2010年)。

目次

  1. はじめに Ⅰ なぜ、死因を誤るのか?――――死因究明制度の落とし穴 1章 警察官の見落とし(誤認検視)の背景にあるもの 2章 臨床医の判断(検案)が死因究明の出発点――――一酸化炭素(CO)中毒事件を例に Ⅱ 突然死はどのように発生し、何をもたらすか 3章 心臓突然死 一 暴行と心臓突然死――――科学的「因果関係」と法的「因果関係」 二 ストレスで人は死ぬか? 三 不整脈による突然死 四 身体拘束による突然死 五 過労死 六 圧受容体反射と迷走神経反射、神経調節性失神 4章 その他の予期しない死、突然死 一 溺死 二 アナフィラキシーショック 三 肺塞栓症 四 脂肪塞栓症候群 五 電解質異常 Ⅲ 医療事故と刑事裁判 5章 医療裁判における「因果関係」 6章 医療事故調査制度を考える 一 都立広尾病院事件が火をつけた「異状死論争」 二 司法解剖事例をふり返る Ⅳ どうすれば、冤罪を防止できるか 7章 医療版

本文紹介

犯罪死の見逃しはどのような場合に起きるか。日本の刑事司法および死因究明制度のどこに問題があるのか。

抜粋:異状死の死因を解剖・検査を通して究明し、法的判断の根拠を提供するのが法医学者の役割だ。その判断はどのように行われるのか。法医学者が死因を誤り、犯罪死を見逃すのはどのような場合か。日本の刑事司法および死因究明制度のどこが問題か。長年第一線で活躍を続け、数々の冤罪事件の鑑定を手がけた法医学者が、これまで経験した事件を取り上げながら訴える。