書籍詳細

書籍のレビュー・概要

脳も心臓も胃腸もない。どこを切ってもスッカスカ。動物? 植物? そもそも生物? 海に行けば普通にいるが、印象が薄い。そんな存在感のないカイメンが、じつは生態系を牛耳る黒幕だった?! サンゴ礁の海も世界一透明な湖も、彼らなしには成り立たない。人間も紀元前から利用してきた。ジミにすごい正体にせまる。【カラー頁多数】 ■参考文献 » 参考文献PDF(552KB)

カイメン すてきなスカスカ

Takumi ブックス

カイメン すてきなスカスカ

著者・関係者
椿 玲未 著
カテゴリ
自然科学書
刊行日
2021/08/05
体裁
B6・並製 ・カバー ・142頁
ISBN
9784000297066
在庫状況
在庫あり

価格:1,870 円

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著者略歴

  • 椿 玲未(つばき れみ) 1985年生まれ。小学生のとき家族で訪れた海で魚に魅せられ海洋生物学者を志すも、中高時代は読書にふけり、京都大学文学部に進学。生態学の授業で生き物への情熱がよみがえり、生物の研究ができる総合人間学部に転学部、卒論では沖縄・八重山列島の海で砂に潜るハゼ(スナハゼ)を研究。その後、研究テーマを二枚貝とカイメンの共生関係に移し、2013年、京都大学大学院人間・環境学研究科で博士(人間・環境学)を取得。学位取得後は森林総合研究所でカミキリムシを研究しながらもカイメンのシンプルながら奥深い生態に魅せられ、海洋研究開発機構に移りカイメン漬け生活がスタート。現在はサイエンスライターとして活動しながら、東京大学総合研究博物館、海洋研究開発機構でカイメンの研究も進めている。分担執筆に『貝のストーリー──「貝的生活」をめぐる7つの謎解き』(中嶋康裕編著、東海大学出版部、2016年)、単著は本書が初。

目次

  1. はじめに カイメンギャラリー/カイメンの世界/暮らしのなかのカイメン/カイメンの生活環 第1章 ヒトとカイメン 歴史の影にカイメンあり/カイメン漁師の栄枯盛衰/甘くはない養殖への道のり/カイメンから薬をつくる/カイロウドウケツの契り/美しいだけではない、形に隠された意味 COFFEE BREAK 那覇の繁華街でカイロウドウケツに出会う 第2章 生き物としてのカイメン スカスカの体は何のため?/カイメンは動物/最古の動物はカイメン? クシクラゲ??/現生カイメンの系統関係/スカスカと巨大化の深い関係/すりつぶしても死なない/体を支える骨格/カイメンのふえ方/海を漂う幼生 COFFEE BREAK 分類の混乱をどう収めるか? COFFEE BREAK 1万年生きたカイメン 第3章 カイメン行動学ことはじめ 水路をキレイに保つ秘密/カイメンの「くしゃみ」/リモデリングで前に進め/かいめんころころ COFFEE BREAK 付着動物の移動方法 第4章 カイメンをとりまく生き物たち カイメンを食べる生き物/付着する生き物との攻防/「生きているホテル」/女王エビが住まう迷宮/ポンプ代わりの貝/カイメンを背負って歩くカニ/カイメンをくわえたイルカたち/微生物でぎっしりか、もしくはスカスカか/骨片は「光ファイバー」 COFFEE BREAK 昨日の敵は今日の友? フジツボとサンゴの持ちつ持たれつな関係 第5章 生態系のなかのカイメン 「謎の生態系」微生物ループの発見/ダーウィンも悩んだ謎、その黒幕の正体/何をどう出すか/生きた化石「カイメン礁」の発見/カイメン、石を穿つ/肉食のカイメン COFFEE BREAK 近くて遠いフロンティア、深海 おわりに 付録 カイメンを観察しよう/骨片の観察

本文紹介

動物? 植物? そもそも生物? 影の薄い彼らの正体は……なんと生態系を牛耳る黒幕だった?!【カラー頁多数】

抜粋:脳も心臓も胃腸もない。どこを切ってもスッカスカ。動物? 植物? そもそも生物? 海に行けば普通にいるが、印象が薄い。そんな存在感のないカイメンが、じつは生態系を牛耳る黒幕だった?! サンゴ礁の海も世界一透明な湖も、彼らなしには成り立たない。人間も紀元前から利用してきた。ジミにすごい正体にせまる。【カラー頁多数】 ■参考文献 » 参考文献PDF(552KB)