書籍詳細

書籍のレビュー・概要

砂糖や小麦粉など身近な食べものから「資本主義」を解き明かす! 産業革命、世界恐慌、戦争、そしてグローバリゼーションと「金融化」まで、食べものを「商品」に変えた経済の歴史を紹介。気候危機とパンデミックを生き延びる「経世済民」を考え直すために。

食べものから学ぶ世界史

Takumi ブックス

食べものから学ぶ世界史

人も自然も壊さない経済とは?

著者・関係者
平賀 緑 著
カテゴリ
ジュニア新書
刊行日
2021/07/20
体裁
新書・並製 ・カバー ・196頁
ISBN
9784005009374
在庫状況
在庫あり

価格:990 円

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著者略歴

  • 平賀 緑(ひらが みどり) 京都橘大学経済学部准教授、立命館大学BKC社系研究機構客員協力研究員。広島出身。1994年に国際基督教大学卒業後、香港中文大学へ留学。香港と日本において新聞社、金融機関、有機農業関連企業などに勤めながら、「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」共同代表として、食・環境・開発問題に取り組む市民活動を企画運営した。2011年に大学院へ移り、ロンドン市立大学修士(食料栄養政策)、京都大学博士(経済学)を取得。植物油を中心に食料システムを政治経済学的アプローチから研究している。AMネット、使い捨て時代を考える会、環境市民、西日本アグロエコロジー協会、ミュニシパリズム京都などの市民活動にも参加。著書に『植物油の政治経済学――大豆と油から考える資本主義的食料システム』(昭和堂、2019年)。

目次

  1. はじめに 序章 ● 食べものから資本主義を学ぶとは 食と農の現実 食べるための働き方も変わった 資本主義とは 食べものから世界経済の成り立ちを学ぶ 1章 ● 農耕の始まりから近代世界システムの形成まで 農耕の「神話」と穀物の役割 大航海時代と重商主義 資本主義と産業革命の始まり 砂糖の世界史 小麦粉も世界商品に 英国中心の第1次フードレジーム 2章 ● 山積み小麦と失業者たち(世界恐慌から米国中心世界の成立まで) 自由放任主義による競争と過剰生産 作りすぎて「恐慌」に 戦争特需と景気の過熱から世界恐慌へ 大恐慌への新しい政策対応 3章 ● 食べ過ぎの「デブの帝国」へ(戦後〜1970年代までの「資本主義の黄金時代」) 大きな政府の下で「資本主義の黄金時代」 農業・食料でも大量生産+大量消費 「デブの帝国」:安くした穀物で糖分・油・肉・乳製品を 米国中心の第2次フードレジーム 4章 ● 世界の半分が飢えるのはなぜ?(植民地支配~1970年代「南」の途上国では) 「飢餓」:その現状 「南」における食と資本主義の歴史 「緑の革命」:工業的農業モデルを途上国に輸出 まとめ 5章 ● 日本における食と資本主義の歴史(19世紀の開国~1970年代) 近代前の「糧飯(かてめし)」 開国と近代国家建設プロジェクト 近代的な日本食品産業の誕生 第一次世界大戦~第二次世界大戦(1914~1945年) 戦後日本の食と経済 日米政府と業界による消費増進キャンペーン 小麦粉や油を多用する食品産業の発展 まとめ 6章 ● 中国のブタとグローバリゼーション(1970年代~現在) 1970年代初めのショック 新自由主義とグローバリゼーション 中国のブタが世界を動かす? 日系総合商社のグローバル戦略 日本政府も日系企業のグローバル展開を後押し 第3次フードレジーム? おわりに 気候危機とパンデミックの時代に経済の仕組みを考え直す お金では計れない「大切なモノ」を見直す 主な参考文献 あとがき

本文紹介

身近な食べものから「資本主義」を解き明かす! 食べものを「商品」に変えた経済の歴史を紹介。

抜粋:砂糖や小麦粉など身近な食べものから「資本主義」を解き明かす! 産業革命、世界恐慌、戦争、そしてグローバリゼーションと「金融化」まで、食べものを「商品」に変えた経済の歴史を紹介。気候危機とパンデミックを生き延びる「経世済民」を考え直すために。