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書籍詳細

書籍のレビュー・概要

「教育課程外の活動」であるにもかかわらず、時に授業よりも生徒・教師に大きな影響を与える部活動。過熱や顧問負担が社会問題となる一方、それを対象とした研究は極めて少ない。本書では部活動問題の第一人者らによる独自の大規模調査をもとに、過熱や負担の実態をデータで「見える化」し、持続可能な部活動の展望を示す。

部活動の社会学

Takumi ブックス

部活動の社会学

学校の文化・教師の働き方

著者・関係者
内田 良 編
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2021/07/09
体裁
四六・上製・カバー・228頁
ISBN
9784000614795
在庫状況
在庫あり

価格:2,640 円

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著者略歴

  • 【編著者】 内田 良(うちだ りょう) 名古屋大学大学院教育発達科学研究科准教授。博士(教育学)。教員の働き方、部活動、スポーツ事故や組み体操事故、2分の1成人式などの教育問題を広く情報発信している。ヤフーオーサーアワード2015受賞。 著書に『ブラック部活動』(東洋館出版社)、『教育という病』(光文社)、『学校ハラスメント』(朝日新聞出版)など、共著に『調査報告学校の部活動と働き方改革』『迷走する教員の働き方改革』(岩波ブックレット)などがある。 • Twitterアカウント : @RyoUchida_RIRIS • YouTubeチャンネル : 内田良の学校カエルちゃんねる • メールアドレス : dada[at]dadala.net *[at]の部分を@に置き換えてください 【執筆者】 加藤一晃 第1章・第5章 名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士後期課程。論文に「1980年代以降高校生の学習時間変容と「学校化」」『子ども社会研究』第26号、「1980年代以降の高等学校における教育課程編成の変容」『名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要(教育科学)』第67巻1号などがある。 野村 駿 第2章・第3章 秋田大学大学院理工学研究科附属クロスオーバー教育創成センター助教。論文に「なぜ若者は夢を追い続けるのか」『教育社会学研究』第103集、“Place of Belonging(Ibasho) and Pursuing One’s Dream”, EducationalStudies in Japan : International Yearbook, No.15などがある。 太田知彩 第2章・第6章 名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士後期課程・日本学術振興会特別研究員(DC2)。論文に「現代日本における「留学」の変容過程」『教育学研究』第88巻第2号、「日本における国際教育交流分野の「第三領域」に関する研究動向」『静岡大学教育研究』第17巻(共著)などがある。 上地香杜 第4章・第7章 静岡大学教職センター特任助教。論文に「地方からの大学進学における日常的な進路指導」『日本高校教育学会年報』第26号、「地方高校を捉える認識枠組みの再考」『名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要(教育科学)』第64巻1号などがある。 内田 良 第8章・はじめに・おわりに 上記参照

目次

  1. はじめに――ネグレクトされてきたテーマ 調査の概要 第一章 部活動はどう変わってきたのか――学習指導要領上の位置づけを中心に 1 教育課程外の活動としての部活動 2 戦後初期のクラブ活動 3 一九七〇年代以降における必修クラブと部活動の併存 4 二〇〇〇年代以降の部活動 おわりに 第一章のポイント 第二章 部活動問題はどのように語られてきたのか――「子どものため」の部活動という論理 1 繰り返される部活動問題 2 どのように部活動へのまなざしを分析するか?――資料と方法 3 部活動はいかに語られてきたのか? 4 部活動問題はどこに向かうのか? 第二章のポイント 第三章 なぜ部活動指導に熱中するのか――年代別多忙化メカニズムの検討 1 なぜ教員は忙しいのか? 2 使用する変数 3 部活動立会時間が長いのは誰か? 4 教員の年代別にみる部活動の多忙化メカニズム 5 まとめと考察――教員の主体的多忙化を誰が止められるか? 第三章のポイント 第四章 教員のジェンダー・家族構成は部活動にどのような影響を与えるのか 1 「部活未亡人」だけが問題か? 2 ジェンダー/「教員の家族」から部活動を探る――使用するデータ・変数 3 分析視角――性別役割分業意識 4 ジェンダー/「教員の家族」による違いはあるのか?――部活動の実態と意識 5 「教員の家族」によって生まれる差――男女による影響の違い 6 ワーク・ライフ・バランスから負担を捉える 第四章のポイント 第五章 経験者割合は部活動にどう影響しているか――生徒の小学生時代のスポーツ経験に着目して 1 経験者の多い部活動、初心者が多い部活動 2 小学生スポーツの拡大 3 部活動と民間・地域クラブの関係性 4 使用するデータ 5 分析結果 6 考察とまとめ 第五章のポイント 第六章 勝利至上主義にはどのような特徴があるのか 1 「勝利至上主義」はどのように語られてきたのか? 2 教員の「勝利至上主義」意識と背景を探る 3 分析から見えること 4 成績に対する意識の規定要因 5 教員の勝利至上主義の特徴 第六章のポイント 第七章 地域によって部活動は変わるのか 1 はじめに 2 地域SESがもたらす教育への影響 3 分析視角と使用するデータ 4 生徒に対する影響 5 教師に対する影響 6 ミドル層の部活動「過熱」はなぜ起こるのか? 7 地域と部活動の持続可能な関係性を考える 第七章のポイント 第八章 部活動は安全か――熱中症事案が映し出す「制度設計なき教育活動」の重大リスク 1 部活動というリスク 2 コロナ禍の特別扱い 3 熱中症の重大事故 4 熱中症事故の競技種目別分析 5 部活動は変わりうるか 第八章のポイント おわりに――地域移行のゆくえ

本文紹介

部活動問題の第一人者らの独自調査をもとに過熱の実態をデータで「見える化」し、その未来展望を示す。

抜粋:「教育課程外の活動」であるにもかかわらず、時に授業よりも生徒・教師に大きな影響を与える部活動。過熱や顧問負担が社会問題となる一方、それを対象とした研究は極めて少ない。本書では部活動問題の第一人者らによる独自の大規模調査をもとに、過熱や負担の実態をデータで「見える化」し、持続可能な部活動の展望を示す。