書籍のレビュー・概要
明治に函館で生まれ、帝政ロシアの貴族と結婚し、オランダ領東インドで農園を切り拓いた一人の日本女性。「南島に輝く女王」と称された三輪ヒデは、日本の蘭印侵略、敗戦、インドネシアの独立とナショナリズムの高まりなど、近現代史の荒波に揉まれながらも逞しく生き抜いた。インドネシア史研究の第一人者が、歴史に埋もれたヒデの歩みを描き出す。 ■推薦コメント 懐かしい旧友リリーさんと、母ヒデさんの物語と思って読み始めたら、これは、単に戦前戦後の時代の流れとその数奇な運命に翻弄された1人の女性とその家族の物語というだけではなかった。 膨大な資料と時間と情熱と執念で書き下ろした倉沢愛子氏による、日本人が知るべき大変貴重な歴史的物語。 デヴィ・スカルノ