書籍詳細

書籍のレビュー・概要

現代におけるデモクラシーの危機。それは、世界の大規模な変容の反映である。この危機を生き抜く鍵は、人々が織りなす「オピニオン」なる曖昧な領域と、その調達・馴致の長い歴史にある。国家にかかわる思想史をオピニオン論で再解釈することで、大きく変化しつつある政治の存立条件を未来まで見通す、斬新な政治学入門。 ■正誤表 »『「オピニオン」の政治思想史』正誤表PDF

「オピニオン」の政治思想史

Takumi ブックス

「オピニオン」の政治思想史

国家を問い直す

著者・関係者
堤林 剣 著・堤林 恵 著
カテゴリ
文庫
刊行日
2021/04/20
体裁
新書・238頁
ISBN
9784004318767
在庫状況
在庫あり

価格:924 円

カートを見る

著者略歴

  • 堤林 剣(つつみばやし けん) ケンブリッジ大学博士号 現在―慶應義塾大学法学部教授 著書・論文―`Deparochializing Political Theory from the Far Eastern Province', in Melissa Williams(ed.),Deparochializing Political Theory, Cambridge University Press, 2020,『政治思想史入門』(慶應義塾大学出版会,2016年),『コンスタンの思想世界』(創文社,2009年) 堤林 恵(つつみばやし めぐみ) 東京大学大学院総合文化研究科後期博士課程中途退学 論文―`"There's a west wind coming": Sherlock Holmesin Meiji Japan', Keio Communication Review, no. 37,2015 訳書―バンジャマン・コンスタン『近代人の自由と古代人の自由・征服の精神と簒奪 他一篇』(堤林剣との共訳,岩波文庫,2020年)

目次

  1. 序 第一章 オピニオンとは何か 1 フィクションとしての国家――オピニオンの領域 2 オピニオンとは何か 第二章 中世のボディ・ポリティック――「死なない王」のオピニオン 1 「王」――近代国家の起源 2 宗教と法――不死性の言説 3 「王は死んだ。国王万歳!」――イメージとシンボルの力 第三章 近代主権国家の誕生――「死なない国家」のオピニオン 1 抵抗の論理――それでも王を殺すには 2 絶対主義――新たなルールの新たなゲーム 3 リヴァイアサン――言語と思考の海から生まれた怪物 4 神学と政治学のハイブリッド――王権の高みの限界へ 第四章 革命が生んだ新たな祖国――オピニオンは国家のための死を求めるか 1 フランス革命=二重の王殺し――「王は死んだ。国家万歳!」 2 人民主権――合理主義と宗教 3 そして帝政へ――皇帝ナポレオンのオピニオン操作 第五章 現代の国家――ナショナリズムとオピニオン 1 ナショナリズム――危険なる「愛」 2 「死なない国家」の新世界秩序 3 デモクラシーとオピニオン 第六章 国家の未来――政治の死? 不死の人間? 1 オピニオンの歴史と歴史のアイロニー 2 オピニオンが不要になる時代 3 人間を変えるテクノロジー 結 主要参考文献 あとがき

本文紹介

「オピニオン」。この曖昧な領域の歴史に、現代の危機を生き抜く鍵がある。未来のための政治学入門。

抜粋:現代におけるデモクラシーの危機。それは、世界の大規模な変容の反映である。この危機を生き抜く鍵は、人々が織りなす「オピニオン」なる曖昧な領域と、その調達・馴致の長い歴史にある。国家にかかわる思想史をオピニオン論で再解釈することで、大きく変化しつつある政治の存立条件を未来まで見通す、斬新な政治学入門。 ■正誤表 »『「オピニオン」の政治思想史』正誤表PDF