書籍詳細

書籍のレビュー・概要

モボ・モガが闊歩した一九一〇~三〇年代の日本では、国民の識字率の向上やマスコミの隆盛、日露戦争と第一次世界大戦の勝利など背景に、外来の言葉と文化が爆発的に流れ込んだ。博覧強記で知られる歴史学者が、当時の流行語を軸に、人々の思想や風俗、日本社会の光と影を活写する。『図書』連載のエッセイ、待望の書籍化。

モダン語の世界へ

Takumi ブックス

モダン語の世界へ

流行語で探る近現代

著者・関係者
山室 信一 著
カテゴリ
文庫
刊行日
2021/04/20
体裁
新書・382頁
ISBN
9784004318750
在庫状況
在庫あり

価格:1,144 円

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著者略歴

  • 山室信一(やまむろ しんいち) 1951年、熊本県生まれ。東京大学法学部卒。衆議院法制局参事、東京大学助手、東北大学助教授、京都大学教授など歴任。博士(法学)。 現在―京都大学名誉教授。 専攻―思想連鎖史。 著書―『法制官僚の時代――国家の設計と知の歴程』(木鐸社)、『思想課題としてのアジア――基軸・連鎖・投企』(岩波書店)、『増補版 キメラ――満洲国の肖像』(中央公論新社)、『ユーラシアの岸辺から――同時代としてのアジアへ』(岩波書店)、『日露戦争の世紀――連鎖視点から見る日本と世界』(岩波新書)、『憲法9条の思想水脈』(朝日新聞出版)、『アジアの思想史脈――空間思想学の試み』『アジアびとの風姿――環地方学の試み』(「近現代アジアをめぐる思想連鎖」二部作。人文書院)、『東アジア近現代通史』上・下(共著、岩波書店)、『明六雑誌』上・中・下(中野目徹・共編、岩波文庫)ほか。

目次

  1. はじめに――ようこそ、モダン語の世界へ 第1章 モダン、そしてモダン語とは? 一 モダンという時代と世界とのつながり/二 文化流入の同時性とモダン・ライフ/三 激動する世界とモダン語 第2章 百花繚乱――モダン語のパノラマ 一 モダン語の二つの眼差し/二 モダン語の作り方/三 モダン語、あれも?これも? 第3章 行き交う言葉と変転する文化 一 変転する食文化の光景/二 憧憬と侮蔑の間で/三 国語と漢語が行き交う中で 第4章 モダンの波頭を切るガール 一 生活文化の変容と女性/二 毛断(モダン)と裳短(モダン)/三 五色譜(ゴシップ)と誤失歩(ゴシップ)そして「お座なりズム」 第5章 モダンを超え、尖端へ、その先へ 一 「アラ現代的」「オヤ尖端的」だわね/二 モダンを超え、その先へ/三 「三S(エス)」時代と流線型(りゅうせんかた) 第6章 エロとグロとその後にくるもの 一 人の本性と欲望/二 グロと犯罪そして卑近美/三 後追いするモダン語、先走るモダン語 第7章 アジア、ローカル、アメリカとの往還 一 世界を巡る言葉、海を渡る人/二 アジア・アフリカからのモダン語/三 地方色と郷土色そして民族色/四 「現代としてのモダン」とアメリカニズム おわりに――終わりなき「始まりの思詞学」 あとがき 主な資料および参考文献 モダン語辞典一覧/モダン・ガール小辞典

本文紹介

モボとモガの時代の流行語を軸に、人びとの思想や風俗、日本社会の光と影を活写する。『図書』好評連載。

抜粋:モボ・モガが闊歩した一九一〇~三〇年代の日本では、国民の識字率の向上やマスコミの隆盛、日露戦争と第一次世界大戦の勝利など背景に、外来の言葉と文化が爆発的に流れ込んだ。博覧強記で知られる歴史学者が、当時の流行語を軸に、人々の思想や風俗、日本社会の光と影を活写する。『図書』連載のエッセイ、待望の書籍化。