書籍詳細

書籍のレビュー・概要

■特集1 デジタル監視体制 コロナ禍で深まるさまざまな社会的困難に、デジタル化こそが処方箋であると示されている。 非接触のリモート操作が可能になり、処理は速く、エラーは少なく、コストパフォーマンスも良い。なんといっても新しい成長戦略はデジタルなしに描けない。しかし日本は立ち遅れている。急げ、デジタル社会へ――。 その前のめりの姿勢に、危うさはないか。 市民の社会的自由とプライバシーの保護、そして監視社会化の問題を視野に入れずに、デジタル社会を議論することは、副作用を考えずに劇薬をのむようなものだ。 ここでは、菅政権が企図するデジタル化の、市民社会にとっての危険性を可視化するとともに、デジタル技術を民主主義のツールとして使いこなす方向性も展望したい。

世界 2021年4月号

Takumi ブックス

世界 2021年4月号

著者・関係者
著者情報準備中
カテゴリ
体裁
情報準備中
ISBN
情報準備中

価格:935 円

カートを見る

著者略歴

  • 著者略歴は現在準備中です。

目次

  1. ┏━━━┓ ┃特集1┃デジタル監視体制 ┗━━━╋…──────────────────────────────── 〈危険すぎる狙い〉 パンデミック監視資本主義の台頭――デジタル網に閉じ込められる私たち 小笠原みどり(ジャーナリスト) 〈提起〉 デジタル庁構想批判の原則を立てる 小倉利丸(批評家) 〈加速する既成事実化〉 実装される監視社会化ツール 武藤糾明(弁護士) 〈市民の行動変容〉 中国デジタル革命と監視社会の行方 倉澤治雄(科学ジャーナリスト) 〈誰がための技術?〉 「個別最適な学び」の何が問題か――ICTがもたらす教育の危機 佐藤隆(都留文科大学) 〈バルセロナの挑戦〉 人々による人々のためのデジタル社会へ――監視社会化に抗する“恐れぬ自治体” 内田聖子(PARC) ┏━━━┓ ┃特集2┃社会民主主義という選択肢 ┗━━━╋…──────────────────────────────── 〈国際的動向〉 変化しつづける社会民主主義――ヨーロッパと日本の経験から 近藤康史(名古屋大学) 〈再生へ〉 私たちは社会民主主義を選ぶ 福島みずほ(社民党党首)× 大椿ゆうこ(社民党副党首) 〈時代のダイナミズム〉 マリン政権はフィンランドの未来を切り開けるか 柴山由理子(東海大学) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆注目記事 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〈手記〉 自治体としてパンデミックに立ち向かう――(上)PCR検査の拡充へ 保坂展人(世田谷区長) 〈調査報道〉 辺野古密約――陸上自衛隊の独走と逸脱 石井暁(共同通信) 〈金融政策と民主主義〉 中央銀行は漂流しているのか? 白川方明(前日銀総裁) 〈福島を撮り続ける〉 原発事故後の一〇年でわかったこと 豊田直巳(フォトジャーナリスト) 〈インタビュー〉 福島・市民測定の一〇年――被曝後の世界を生きるために 鈴木 薫(「たらちね」理事・事務局長) 《アメリカはどう変わるか?》 ○バイデン政権の気候変動対策と日本 亀山康子(国立環境研究所) ○対等な日米関係?――第5次アーミテージ・ナイ報告分析 猿田佐世(新外交イニシアティブ) ○核兵器の先制不使用と日本政府 田窪雅文(「核情報」主宰) 〈「平和賞」の裏側で〉 混迷するエチオピア政治――アビィ政権成立とティグライ戦争 眞城百華(上智大学) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇世界の潮 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇ミャンマー政変 その背景と構造 中西嘉宏 ◇始動した国際金融センター構想 笠井哲也 ◇IR誘致が問う民主主義――住民投票否決と横浜市長選 佐藤百合 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇SEKAI Review of Books ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇フィルム・ノワールの階級政治 渋谷 望(日本女子大学) ◇地域社会の当事者としての在日朝鮮人 山内明美(宮城教育大学) ◇読書の要諦――サイエンス 脱炭素人の踊り 植木不等式(サイエンスライター) ◇【映画】自省するドキュメンタリー ――映画『夜明け前のうた――消された沖縄の障害者』 七沢 潔(ジャーナリスト) ◇【連載】読書会という幸福 第16回 内気な弟子と内気な師匠 向井和美(翻訳家、司書) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●連載 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ----〈短期連載〉----------- ●誰が廃炉にするのか? 廃炉への現実的道筋を提起する(下) 筒井哲郎(プラント技術者の会) ----〈短期集中連載〉----------- ●移民たちのパンデミック 【第1回】 メキシコーー「北」の壁の町で 工藤律子(ジャーナリスト)、撮影=篠田有史 ----〈好評連載〉---------- ●コロナ戦記 【第7回】 自宅待機ゼロ 墨田区の独行 山岡淳一郎(ノンフィクション作家) ●県境の町【第2回】 日々の営みの中の三月一一日 吉田千亜(ライター) ●但馬日記【第24回】 働き方改革とハラスメントの逆説(パラドクス)――森喜朗氏発言に考える 平田オリザ(劇作家) ----〈最終回〉---------- ●すぐそこにある世界 【第25回】 多様性を超えて 師岡カリーマ・エルサムニー ------------------------ ●片山善博の「日本を診る」【137】 オリパラ組織委員会新会長選出の正当性を問う 片山善博(早稲田大学) ●メディア批評【第160回】 神保太郎(ジャーナリスト) ●いま、この惑星で起きていること【第16回】 こおりつく出来事 森さやか(気象予報士) ●脳力のレッスン【228】 日本と天皇の始まり――天武・持統期の革命性 寺島実郎 ●亡所考 【第4回】 忘却に抗う誓い 北條勝貴(上智大学) ●お許しいただければ 占い(A.A.ミルン) 訳=行方昭夫(英文学者) ●沖縄(シマ)という窓―― 頻発する米軍機低空飛行 見透かされる日本の弱腰 松元剛(琉球新報) ●原発月報(21・1~2) 福島原発事故記録チーム ●ドキュメント激動の南北朝鮮【284】(21・1~2) 編集部 ●グラビア 特別招待作品――飯舘村の10年 豊田直巳(フォトジャーナリスト) ●ことわざの惑星 金井真紀(イラストレーター) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○読者投句・岩波俳句 選・文 池田澄子(俳人) ○アムネスティ通信 ○『世界』へ――人生の原点を知った 中央労働学院の日々 藤田庄市(フォトジャーナリスト) ○読者談話室 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○表紙写真 ロックダウン中のフランス・リヨンの地下鉄にて。スマホを見る女性。2020 年4 月20 日 ( 写真提供:Robert DEYRAIL /Gamma-Rapho via Getty Images =共同通信イメージズ) ○デザイン 赤崎正一 + 佐野裕哉 (協力=国府台さくら) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 編集後記

本文紹介

【特集1:デジタル監視体制】【特集2:社会民主主義という選択肢】

抜粋:■特集1 デジタル監視体制 コロナ禍で深まるさまざまな社会的困難に、デジタル化こそが処方箋であると示されている。 非接触のリモート操作が可能になり、処理は速く、エラーは少なく、コストパフォーマンスも良い。なんといっても新しい成長戦略はデジタルなしに描けない。しかし日本は立ち遅れている。急げ、デジタル社会へ――。 その前のめりの姿勢に、危うさはないか。 市民の社会的自由とプライバシーの保護、そして監視社会化の問題を視野に入れずに、デジタル…