書籍詳細

書籍のレビュー・概要

科学/技術は、19-20世紀に大きく変貌した。専門家集団内部での閉鎖的・自己完結的な科学から、外部社会に開かれ、軍事や企業の技術開発の目的のために利用される科学へ。さらに利便性ばかりでなく、将来の安全性も考慮した科学へ。こうした科学のあり方の変遷を論じつつ、望ましい科学研究や科学教育のあり方を提言する。

文化としての科学/技術

Takumi ブックス

文化としての科学/技術

著者・関係者
村上 陽一郎 著
カテゴリ
現代文庫
刊行日
2021/03/12
体裁
A6・並製 ・カバー ・204頁
ISBN
9784006004316
在庫状況
在庫あり

価格:1,122 円

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著者略歴

  • 村上陽一郎(Yoichiro Murakami) 1936年生まれ。東京大学名誉教授、国際基督教大学名誉教授。専攻は科学史、科学哲学。主な著書に『近代科学と聖俗革命』(新曜社)、『ペスト大流行――ヨーロッパ中世の崩壊』(岩波新書)、『人間にとって科学とは何か』(新潮選書)、『死ねない時代の哲学』(文春新書)、『コロナ後の世界を生きる――私たちの提言』(編著、岩波新書)など。

目次

  1. まえがき Ⅰ ノーベル賞の功罪 はじめに 1 ノーベル賞の制定 2 科学研究の制度化 3 科学研究の評価 4 ノーベル賞の変質 5 科学研究の変質 Ⅱ 科学研究の様態の変化 1 問題のありか 2 科学の先駆 3 プロトタイプの科学 4 プロトタイプ科学の特性 5 ネオタイプの科学 6 使命達成型の研究 7 プロトタイプとネオタイプ Ⅲ 新しい科学像の一つの象徴 1 科学の原型 2 新しい事態 3 新しい科学像 Ⅳ 西欧科学/技術と東洋文化 はじめに 科学の歴史的ヨーロッパ依存性/科学の「普遍性」/新しい科学の可能性 1 近代科学の特性 科学という知的活動/科学者共同体の形成/科学の自己完結性/普遍性の意味/ベルツの批判/科学の文化非依存性/翻訳の問題/科学と言語/科学という文化 2 技術の場合 技術の文化依存性/技術の効率 3 新しい世紀への展望 近代文明を駆動させるエンジン/期待される姿 Ⅴ 科学/技術と生活空間 1 伝統技術と生活空間 文化と技術/技術の囲い込み/生活空間としての技術 2 近代技術の基礎 近代技術とは/文明のイデオロギーと技術/人間の解放/近代技術の成立/大衆の欲望/欲望の開発 3 現代技術と生活者 技術の変貌/科学との融合/国家政策としての技術 おわりに Ⅵ 科学/技術と教育 1 西欧における科学教育の始まり 2 日本の大学と科学 3 近・現代の科学教育 4 新しい理科教育・科学教育と科学リテラシー 補論 科学/技術の専門家と政治・社会――コロナウイルス禍のなかで 岩波現代文庫版へのあとがき 初 出

本文紹介

科学/技術はどのように変貌してきたか。科学史の泰斗がわかりやすく解説、将来のあり方について提言。

抜粋:科学/技術は、19-20世紀に大きく変貌した。専門家集団内部での閉鎖的・自己完結的な科学から、外部社会に開かれ、軍事や企業の技術開発の目的のために利用される科学へ。さらに利便性ばかりでなく、将来の安全性も考慮した科学へ。こうした科学のあり方の変遷を論じつつ、望ましい科学研究や科学教育のあり方を提言する。