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書籍のレビュー・概要

ジェンダー分析はおもしろい!古代から中世、近代、そして現代に至るまで、気鋭の女性史研究者たちが、男女の関係を軸に注目のテーマを分析し、これまで見えてこなかった新しい歴史像を掘り起こす。1990年代から本格的に導入され、女性史研究を深化させたジェンダー分析の成果と手法をわかりやすく紹介する入門書。

ジェンダー分析で学ぶ 女性史入門

Takumi ブックス

ジェンダー分析で学ぶ 女性史入門

著者・関係者
総合女性史学会 編
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2021/03/09
体裁
四六・並製 ・カバー ・338頁
ISBN
9784000614566
在庫状況
在庫あり

価格:2,860 円

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著者略歴

  • 〈執筆者〉 服藤早苗(ふくとう さなえ) 埼玉学園大学名誉教授、1947年生。日本古代史。『人物叢書 藤原彰子』吉川弘文館、2019年。 伊集院葉子(いじゅういん ようこ) 専修大学、1959年生。日本古代史。『日本古代女官の研究』吉川弘文館、2016年。 日高 慎(ひだか しん) 東京学芸大学、1968年生。日本考古学。『東国古墳時代の文化と交流』雄山閣、2015年。 高松百香(たかまつ ももか) 東京学芸大学、1973年生。日本中世史、ジェンダー史。『藤原道長を創 った女たち――〈望月の世〉を読み直す』明石書店、2020年(共編著)。 小西洋子(こにし ようこ) 北陸大学、1968年生。日本中世史、地域史、女性史。「中世村落寺院における尼僧の存在意義――加賀国長福寺の事例より」『総合女性史研究』35号、2018年。 中臺希実(なかだい のぞみ) 千葉市立郷土博物館。日本近世史、社会文化史、家族史、ジェンダー史。「一九世紀、歌舞伎から読み取る「所帯」イメージと生存」『人民の歴史学』218号、2018年。 人見佐知子(ひとみ さちこ) 近畿大学。日本近現代史、女性史、ジェンダー史。『近代公娼制度の社会史的研究』日本経済評論社、2015年 吉良智子(きら ともこ) 日本女子大学、1974年生。近代日本美術史、ジェンダー史、表象文化論。『戦争と女性画家――もうひとつの近代「美術」』ブリュッケ、2013年。 宮下美砂子(みやした みさこ) 小田原短期大学。絵本研究、表象文化論、子ども文化史、ジェンダー史。「いわさきちひろの画業の変遷を考える――同時代の「主婦・母親観」との関わりにおいて」『総合女性史研究』32号、2015年。 友野清文(ともの きよふみ) 昭和女子大学、1958年生。教育史、ジェンダー論。『ジェンダーから教育を考える』丸善プラネット、2013年。 柳原 恵(やなぎわら めぐみ) 立命館大学、1985年生。ジェンダー研究。『〈化外〉のフェミニズム――岩手・麗ら舎読書会の〈おなご〉たち』ドメス出版、2018年。 加藤千香子(かとう ちかこ) 横浜国立大学、1957年生。日本近現代史。『近代日本の国民統合とジェンダー』日本経済評論社、2014年。 三橋順子(みつはし じゅんこ) 明治大学、1955年生。性社会・文化史。『女装と日本人』講談社現代新書、2008年。 古橋 綾(ふるはし あや) 東京外国語大学大学院・立教大学、1984年生。歴史社会学、ジェンダー研究。「(連載)現代韓国フェミニズム」『POSSE』43号、2019年~。 〈編者〉 総合女性史学会 1980年、総合的な女性史研究の向上・発展・普及に寄与することを目的に「総合女性史研究会」として設立。2013年、現名称に変更。

目次

  1. 序 ジェンダー分析はおもしろい! ……………服藤早苗 一 額田王は男? 女? 二 女性史研究の進展 三 ジェンダー視点の導入と成果 四 本書の課題 第Ⅰ部 古代から現代へ 古代――リーダーの条件は性別不問 女官は、なぜ古代社会で活躍できたのか……………伊集院葉子 はじめに 一 古代の政治と女性(先行研究) 二 古代女官とは何か 三 社会の基本的なしくみと女帝・女官 おわりに 古墳時代の首長と女性人物埴輪 ……………日高 慎 はじめに 一 女性首長(被葬者)をめぐるこれまでの見解 二 女性埴輪のなかの首長像 三 人物埴輪における女性の特徴と性差 四 古墳時代後期における女性首長の存在 おわりに 中世――先駆者としての女性 中世を導いた女院たち――ジェンダー視点で読み解く女院と院政 ……………高松百香 はじめに――女院とは/教科書の中の女院 一 女院の研究史概観 二 「女院の成立」をジェンダーで読み解く 三 上東門院をジェンダー視点で捉え直す おわりに 檀那と呼ばれた尼たち――ジェンダー視点でみる中世禅宗寺院の成立と経営 ……………小西洋子 はじめに 一 中世の尼に関する先行研究 二 瑩山派の尼の存在形態 三 大智の聖護寺と尼 おわりに 近世――「家」がもたらす葛藤と歪み 浄瑠璃・歌舞伎から読み取るジェンダー ……………中臺希実 はじめに 一 歴史史料としての浄瑠璃・歌舞伎 二 一八世紀、『心中天網島』におけるジェンダー 三 一九世紀、『東海道四谷怪談』におけるジェンダー おわりに 遊廓と遊女――芸娼妓解放令を中心に ……………人見佐知子 はじめに 一 近世の遊廓と遊女(先行研究) 二 芸娼妓解放令の歴史的位置 三 「解放」はどのように実行されたか? 四 芸娼妓解放令と近代公娼制度 おわりに 近現代――ジェンダー秩序の形成/固定化/揺らぎ 女性画家の描いた「銃後」――視覚イメージのジェンダー分析 ……………吉良智子 はじめに 一 近代における視覚イメージに関する先行研究 二 視覚イメージとしての「戦争」 三 女流美術家奉公隊と共同制作作品《大東亜戦皇国婦女皆働之図》 おわりに 絵本にみる主婦/労働者としての母親像――戦前・戦後の『キンダーブック』をてがかりに ……………宮下美砂子 はじめに 一 戦前の労働者としての母親像と主婦としての母親像 二 戦後の労働者としての母親像と主婦としての母親像 おわりに 別学・共学論争からジェンダーに敏感な教育へ ……………友野清文 はじめに――学校教育の一断面から 一 問題の所在と先行研究 二 良妻賢母主義と女子特性論 三 共学への疑問と別学の再評価――米国での問題提起 四 男女共同参画社会基本法制定と教育基本法の改定 五 共学・別学の問い直し 六 ジェンダーに敏感な教育を求めて おわりに 地域女性史における聞き書きの可能性――「地方」とジェンダーの視点から ……………柳原 恵 はじめに 一 先行研究と問題の所在 二 「聞き書き」を「地方」とジェンダーの視点から読む 三 「農婦の言語圏」に見出されたもの――幻想を越える〈肉声〉 四 自己解放としての聞き書き おわりに――これからの地域女性史研究に向けて 第Ⅱ部 テーマと方法 男性史の方法とその可能性 ……………加藤千香子 はじめに 一 女性史・ジェンダー史・男性史 二 国民国家形成と男性性――世紀転換期を中心に おわりに 「LGBT」史研究と史資料 ……………三橋順子 はじめに――「LGBT」とは 一 「L・G・B・T」史研究の動向 二 「L・G・B・T」の史資料 三 「L・G・B・T」史研究の実際――バブル期のニューハーフは語る おわりに 商業的性搾取に抗する闘いの歴史 ……………古橋 綾 はじめに 一 先行研究の整理 二 売春防止法をめぐって 三 売春防止法施行から一九八〇年代まで 四 一九九〇年代から現代まで おわりに あとがき

本文紹介

ジェンダー分析はおもしろい!性差に注目する女性史研究はこれまでの歴史に新たな光を投げかける。

抜粋:ジェンダー分析はおもしろい!古代から中世、近代、そして現代に至るまで、気鋭の女性史研究者たちが、男女の関係を軸に注目のテーマを分析し、これまで見えてこなかった新しい歴史像を掘り起こす。1990年代から本格的に導入され、女性史研究を深化させたジェンダー分析の成果と手法をわかりやすく紹介する入門書。